見出し画像

映画『みなさんさようなら』は4種類の悪い田中圭が見られるゾクゾクが止まらない作品でした。

映画『みなさんさようなら』は2013年に公開された日本映画。監督は中村 義洋。

あらすじ

1980年代に団地で生まれたごく普通の少年・悟(濱田岳)は、小学校の卒業とともに「団地から一歩も出ずに生きる」と決める。
そんな悟の恋や友情、親子の絆、大切な人との出会いと別れを描いたほんのりと懐かしい青春ムービー。



団地出身の私としては懐かしい風景も好きなポイントの一つだ。

美術監督の語るみなさんさようならの世界



田中圭さんは悟(濱田岳)が気にかけているマリアとエルザの父堀田を演じている。

2013年の田中圭

2013年公開作品

ビブリア古書堂の事件手帖 笠井菊哉 役

相棒 season11 第17・最終話 岩月彬 役

読売テレビ開局55周年記念ドラマ「泣いたらアカンで通天閣」ラーメン評論家 役

第二楽章 富永雅也 役

ディスカバーデッド 宮田 役

神様のベレー帽〜手塚治虫のブラック・ジャック創作秘話〜 石坂嗣雄 役

ノーコン・キッド 〜ぼくらのゲーム史〜 渡辺礼治 役

事件救命医〜IMATの奇跡〜 影浦琢磨 役 

死刑台の72時間 氷室孝明 役

みなさん、さようなら 堀田 役

相棒シリーズ X DAY 岩月彬 役

図書館戦争 小牧幹久 役

サンゴレンジャー 岸谷博人 役


すごい量…いつも思うけど田中圭何人いるの?


2013年の田中圭note



堀田とは

とにかく悪い男です。
やってることも卑劣だし…
驚くような台詞吐くし…
監督曰く救いようのない悪人。

過去の悪圭の中でもトップレベルの悪い奴ではないでしょうか。

それなのに…それだから?
ヒヤリとした心のない表情がゾクゾクするほど格好いい。


予告編



予告編の悪い笑顔…ゾクゾクするよね。



この記事によりますとドSなブラック王子


「あまり考えず乗り切った」と語る圭さん。


メイキングの監督のインタビューやコメンタリーで語られていたが衣装合わせの時圭さんは、ヤサグレて来たらしい。

役作りかそういう人なのか分からなかったらしいけれど…なんでヤサグレていたのか気になるところ。

web記事のインタビューでも監督は堀田役がなかなか決まらなかったと語っている。

あまりにも酷い男の役だし、台本見て最後あんな感じになると知ったら…
断る人も多いのかもしれない。

ト書に○○くらうとか買いてあったら…ちょっとね…売り出し中の若手ならね…

それでも受ける田中圭が格好よすぎる。


中村義洋監督が語る田中圭

特に田中圭くんが演じた堀田という役がなかなか決まらなかったんですよ。
本当に救いようのない悪人なのでね。よく演じてくれたなと思います。上手いしね
絶対的に“善”なイメージの人に“悪”を演じてもらいたくて。
何人かオファーしたんですが「ここまでの悪人は…」と断られました。
そんな中で田中くんは、そういう役であっても快く完璧に演じてくれたんです。


どんな役でも快く完璧に演じる田中圭‼︎

これは今でも変わらずなんだろうな。



公開中の映画『女子高生に殺されたい』でも難役をルンルンと快諾。

城定:「田中さんにやってもらえたらすごくいいな」という案が出たんですが、内心で僕は「春人役を田中さんがやってくれるとは思えないなぁ」と感じていて(苦笑)。
ところが原作と脚本を読んでいただいたら、田中さんが「ぜひやりたい」と言っていると。半信半疑でお会いしたところ、ご自身も「こういう役をやりたかった」とおっしゃってくださったんです。


ちなみにこちらの記事では開始5秒でわかるスゴさ
と書かれている田中圭の演技(上映圏外故に記事は薄めでしか見ていないけれどヒナタカさん大好き)



みなさんさようならの田中圭に至っては開始3秒ではないだろうか。
ひょっとすると2秒かもしれない。

扉を開けて来客に気づいて微笑むまでの数秒の表情の変化…。
悪からの取り繕った善。
堀田の闇が垣間見える瞬間だ。

この作品は一役で四つの悪い圭が観られるなんとも素晴らしい作品だと思う。

出演シーンは僅かだけれど悪い圭好きならば押さえておきたいところ。

あくまでも個人の見解だけれど私的悪圭ポイントをまとめてみる。

悪い圭① 
感情を飲み込んだ冷静な微笑み。
笑っているのに心はそこになくて冷たくてゾクゾクする。

悪い圭②
人を馬鹿にした話し方。
丁寧なのにめちゃくちゃ腹立つ言い方と非情な目にゾクゾクする。

悪い圭③悪の中
オラオラ系の話し方。
少し巻き舌で話す姿にゾクゾク。

悪い圭④
コイツ狂ってると思わせる変化。
冷静→オラオラ→狂気
この変化にゾクゾクが止まらない。

話を止められて「俺はこの話がしたい」と訴えるところなんてめちゃくちゃ怖い。

声をものすごく荒げるわけでも無いのにビクッとしてしまう。


そしてどの圭も目の下の血管と、タバコをふかす姿がなんとも色っぽい。

これ本当に若手なの?という程の色気と存在感で、田中圭の凄さを見せつけられた。

メイキングのインタビューで監督は
「あまりに上手くてビックリして誉めました」と語っていた。

そして最後のシーン。
あの表情…凄いよね。

パンダの殉職シーンに匹敵するんじゃないの?
(殉職してないけれど…)


映画『みなさんさようなら』
田中圭の出演シーンは一瞬だけれども色んな表情がギュギュッと詰まった粒だちがすごい作品です。

そして…この映画泣けます。
大好きです。


ここからは特典映像のはなし


メイキング「濱田岳の撮影現場7番勝負」 

圭さんの出番は多くないけれど、凄くボリュームがあって見応えばっちりのメイキング。

舞台裏、インタビュー、監督からのお話がたくさん。

この作品、初めは岳くんが主演の予定では無く別の俳優さんだったらしいけれど、監督の強い思いで岳くんになったそうだ。

中村義洋監督の人柄がものすごく出ていて、岳くん愛も半端なくて素敵な現場だったことが伺える。

濱田岳くん、波瑠ちゃん、倉科カナちゃん、永山絢斗くん、大塚寧々さんが出てるもんだから、もう田中圭ファミリーという事でメイキング全編じっくりと楽しんだ。

圭さんの撮影は12月22日
撮影13日目。

メイキングにはクランクインと、トランプシーン、そして最後の乱闘シーンが収められている。

監督の指示をハイハイとすぐに理解し受け入れる姿。

そして岳君との最後のシーンのアクションのリハーサルでは2人でワチャワチャ戯れる姿にホッコリ。

タイヨウのうたでも圭さん岳くん大好きだったもんね。

例のラストシーンの指示も、いつものようにすんなり受け入れて…

田中圭の監督に放つ「了解です」大好きなの。


メイキングは圭さんの出番はほんの少しだったけれど、好きが詰まった内容で大満足。

中村義洋監督、濱田岳、助監督 平林克理によるオーディオコメンタリー 

あまり脱線しないコメンタリー大好き。
映画の裏設定の話が面白くてクスクスと笑える。
キューちゃんの設定とか。
子役を泣かせる役目の人の話とか。
貴重な話が盛りだくさん。

少しだけれど圭さんについてのコメントもあり。
乱闘シーンは朝方まで撮影し凄く寒い日だったそう。
そして圭さんの撮影は2日間。

途中で岳くんの話になっちゃったのでもう少し圭さんへのコメントが欲しかったなぁ。
それでも褒められていたので嬉しかった。

舞台挨拶 

圭さんの登壇は無し。
だけどゆるくて凄く楽しい舞台挨拶。
岳くんが胸を揉む時の話はめちゃくちゃ笑える。

舞台挨拶の様子


じつは女神様におかりしたこの作品。
お返しする前にポチッとしてしまいました。 

本編もメイキングも一瞬なのに…
買わずにはいられませんでした。

私の財布にあったお小遣い…
みなさんさようなら。

そして中村 義洋監督の作品好きの私としては『アヒルと鴨のコインロッカー』とか『フィッシュストーリー』のようなオシャレな作品で是非また田中圭とタッグを組んでいただきたい。

出来ればとんでもなく悪い圭で。

雨音







この記事が参加している募集

note感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?