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ドラマ『unknown1話』とらちゃんに囚われた女の感想

ドラマ『unknown』

2023年4月18日からテレビ朝日系「火曜9時枠の連続ドラマ」にて放送中のテレビドラマ


なんか…すごかった。
それが私の初見の感想。

当日ちょっと体調が悪かった事もあるのだが、全くもって感想がまとまらず。

だからといってさらりとした感想を書くのも嫌で、その日のうちに2回もドラマを観たのに1ツイートも出来ずに初回放送日が終わった。

そんな感覚は初めてで大変困惑した。

盛り上がるタイムラインを眺めながら、何も書けないなんて私はこの作品を楽しめていないのか?
そんな風に感じて落ち込んだりもした。

あれから何度も繰り返しみているがうまく言葉は出てこない。

ずっとフワフワしているような感覚だ。
2話を迎える前に地に足をつけていたい。
そんな気持ちで感じたことを感じたままに書いていきたい。

第1話予告


1話ダイジェスト


第1話感想

私はどちらかというとリアリティのある作品が好きだ。

山や谷のあまりない映画が昔から好きだった。
田中圭さんの作品でいうとmellowのような作風だ。

unknownは設定からして非現実的。
なんせ主人公が吸血鬼なんだもん。
なんかその辺に絶対いなさそうな大きな蜘蛛が肩に乗ったり、警察官が手錠をかけあって公衆の面前でキスしたり。

いやいやないない〜。
なんて心が離れていきそうな設定なのに引き込まれるのは主演のお2人の確かな演技力。

非現実的なシーンの合間に入ってくるこころととらちゃんのリアルな会話や間。

少しの違和感をあっという間に払拭し、見惚れるほどに美しいシーンに変える高畑充希さんと田中圭さん。

この2人の演技合戦をまだまだ観ていたい。
そう思った。


そして脇を固める個性的なキャスト達。

まだたったの1話だし、あんなにてんこ盛りな演出なのに街の人達やこころの家族、皆んな好きになってるんだもん。

彼らの演技合戦もまだまだ観続けていたい!

私は特に梅ばぁとのシーンが好きだ。

血の気が多くてひねくれもの。
だけどとらちゃんへの愛が伝わってくるし、とらちゃんの表情から梅ばぁへの愛も伝わる。

高校生の頃から一人ぼっちだったとらちゃんにあんな風に言い合える人がいて良かったなと心から嬉しくなる。

レギュラーではないのかもだけれど、永野宗典さんもめっちゃいい味出してたな。
半ば強引だけどもという台詞が何度聞いてもジワジワくる。

どん底のワチャワチャしたシーンも好きだった。

ボケにボケまくるみんなを突っ込むとらちゃん。

そしてまつりさんの耳障り良すぎる
ピンクグレープフルーツ
巻き舌加減が最高で、何度でも聞きたくなる。

そしてやっぱレモンほんとみんなうるさい。


小手さん演じるよよさんも最高だよね。
ここだけ再起動あれアドリブだったの?
39億もしつこくて大好きだった。


そしてあの相撲も。
圭さんからのアドリブだったのね。
ボケたくて仕方がない圭さんのスイッチを押してくれる人なんだろうな。


そんなこんなで街のみんなのシーンは細かい笑いが詰まりすぎて何度見ても新たな発見がある。


そんなワチャワチャに微笑んでいるとブッ込まれるのは静かなほどのリアルな日常なのである。

こことらのシーンはどれも本当に自然だ。

とらちゃんのことを1話だけでものすごく好きになっちゃった。

下町育ちだからか時々言葉が乱暴に聞こえるところも好き。

まつりさんに帰り大五郎に迎えにきてもらえば? って言ったあとのそーか?の言い方とか…男らしくてキュンキュンする。

こころちゃんを心配する時はめちゃくちゃに優しいし。

大丈夫?大丈夫?怪我してない?

どういうこと?のっけられたの?

これめっちゃ笑った。
ほんとそうだよね。
ふざけたシーンだけれども、この台詞がある事で現実味が出てすごく良かった。
これは台詞かアドリブか気になるところ。

語れば長くなりそうなのでこことらの見どころについて感想を。

桜吹雪ラブシーン


美しすぎて夢を見ているようなキスシーン。
手錠をかけながら公衆の面前で…なんて違和感を吹き飛ばす破壊力。

初見の時は照れてしまって直視できなかったけれどその後はガン見です。
細部まで美しいんですもの。

メイキング


こんな風に撮られていたのね。 
役が抜ける瞬間…
プロフェッショナルの片鱗が見られて嬉しい。


炎の逆お姫様抱っこ

このシーン凄かった。

こころちゃんに抱き抱えられるとらちゃんの虚な目。
何を感じているのか分からないあの表情にものすごく引き込まれた。

下ろされた後少しずつ冷静を取り戻していく目、こころちゃんからの告白を受け入れるまでの表情。

吸血鬼であるという事実を伝えたこころちゃんを愛おしそうに見つめてからのキス。
理性よりも愛おしさが溢れ出したあの表情。

涙をぬぐうこころちゃんを包み込む包容力のあるキス。

圭さんのキスシーンはいつだって見惚れる程に美しい。

相手を好きな気持ちが全身から伝わってきて髪を撫でる手の先まで愛でいっぱいなところ。

なんなんだろうな…

匠の技とか職人芸とかハリウッド級とか言われているけれど…ピッタリ合う言葉がまだ見つからない。
とにかくそこに涙が出るほどの愛が詰まっているのです。


メイキング


まさかのアナログ。

そしてコチラも。


和気あいあいとした中で撮られていたあの壮大なシーン。
大切に何度も見たい。


朝の光に包まれた桜のキスシーンも闇の中での炎のキスシーンも美しかったな。

理性のあるキスと理性が薄れた衝動的なキス。

1話で対極なキスが見られるとは。
すごいドラマです。
そしてどちらも顔が良くて脚が長い。

おんぶシーン

このシーンの空気感も好きだった。
本番は本とちょっと変わっていると圭さんは語っていたけれど。

なんだよ。なんだよ。いえよ。
起きてんなら歩け。

すこしふざけ合う感じが変わったところなのかな? 
こころちゃんの辛い過去を溶かしてくれるようなとらちゃんの優しさが沁みる。
そんなシーンだった。

メイキング


カットのあとおろさずに戻っていく姿。

圭さんの背中って温かいんだろうな。
とらちゃんのおんぶから田中圭のおんぶに変わる瞬間これも貴重なメイキング。


枝豆プロポーズ


付き合うときのシーンもそうだったけれどこの日常を切り取った感がたまらない。

たわいもない会話からの
結婚しよっか…
しよっか…

他人の日常を覗き見しているようなそんな気持ちになるプロポーズシーンは、まるでホン打ちを見ているようだった。

プロポーズの後の照れくさいあの感じはかなりリアルで。

そうなのよ…プロポーズの後の空気感ってドラマチックにラブラブになる人たちもいるかもだけれども…わたしはまさにコレだった。

散々照れた挙句「終わり!一旦忘れよ」みたいな非情な言葉を言った思い出。

あのシーンもどこまでが本で何処からがアドリブか分からなかったけれど何度見ても照れちゃう素敵なシーンだった。


1話の感想は以上です。
言葉が出てこないとか言いながらめっちゃ語るやん…と思ったあなた正常です。

わたくし思いの外このドラマを楽しんでいたようです。


主人公が吸血鬼。
そんなとんでもない設定だけれども

多様性を認める。個性を受け入れる。
そんなシーンや台詞がこれからもたくさん出てきたらいいな。


最後にunknownの放送の翌朝夢と現実の狭間で浮かんだこの言葉を残しておきたい

このドラマは蝶々のようだ。
真ん中に愛という軸があってラブ、サスペンス、コメディ、ヒューマンが自由に羽ばたいている。


朝パッと目が覚めてこんな言葉が脳裏に浮かびそのまま二度寝したのだった。

これ誰の言葉?私の言葉?
よく分からないけれどあながち間違ってはない気もする。

色んな要素を説得力のある形で提示し、たくさんの人たちが見てくれるドラマになりますように。

なんだこれは? から 見ずにいられない!
そんなドラマになる気がしてワクワクしています。

とらちゃんの秘密とは?
あの回想シーンのテレビになんでカリフラワー切るシーン映ってたん?

2話も楽しみです。

2話予告


公式投稿まとめ


3191文字

雨音

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