オシャレを諦めたらちょっとだけ褒められた女のはなし
突然ですがみなさんオシャレしてますか?
昔からオシャレに無頓着の私。
「裸で歩いていいなら服なんか着たくない」
そんな発言をしては夫に
「迷惑やからやめろ」と止められるを繰り返すほどに洋服を選ぶことが面倒である。
自分がダサいのかさえ分からないほどに、オシャレのことはよく分からないのです。
ダサいとは言われた事ないし、ダサくないと信じたいのだが…
大丈夫だよね…クソダサいとか言われてないよね。
1年に3回ぐらいは服を裏表に着ていたりするし…
そんなオシャレ不器用な私は、昨年『そしてバトンは渡された』という映画を見て石原さとみさん演じる梨花さんという女性に感化された。
食べる米がなくても服を買う。
色とりどりの服を着る梨花さんはとても綺麗で、女らしくて見ているだけでワクワクした。
映画を観た帰りに、よしオシャレをしよう!と服屋さんに行くも、結局何を買うべきか決まらず手ぶらで帰る日々だった。
服屋に行っても大体自分に似合う無難な服しか選ばないので、夫からは同じような服ばかり着ていると言われている私。
可愛い服を着てみたいけれど何を着たら良いのか分からない私。
そんな私が一時期を境にちょっとだけ、ほんのちょっとだけ服を褒められるようになったのだ!
「その服かわいいね」
「なんかいつもより女らしい」
「雰囲気が変わると別人みたい」
さて…私は何をしたでしょうか?
答えは『完全に諦めた』です。
私は何故だかよく洋服を貰う。
それも一回り以上歳の離れた若い子、数名からお古の服が回ってくる。
何故だかよくわからないけれどダサいのを見かねたという理由ではない事を祈りたい。
人から貰った服を着ていると時々褒められることに気づいた。
そして考えた。
もう自分で選ぶのは諦めよう!
でもスタイリストとか雇うお金もないし…
という事でフリマアプリで格安セット売りしている洋服を買うことにした。
なんか可愛い!とか好き!そんな風に感じたものを購入。
フェミニン9点セットで4000円とか、オフィスカジュアル15点セットで3000円とか。
届いた服のうち何個かは全然似合わないものなどが入っているのだが…
絶対に自分じゃ買わないような服たちが入っていたりして、なかなか楽しい。
これ似合うの?なんて半信半疑でその服を着ていくと褒められたりして。
あぁ私はこの色が似合うのね。
この形だと顔がスッキリ見えるよね。
こんなフリフリの服まだ着ていいんだね。
そんな事が少しだけ分かるようになってきた。
会社にいる若い子がよくファッションチェックしてくれてダメなものはダメ、良いものはいいと素直に教えてくれる事もありがたい。
女子力の高い小1の娘がアドバイスしてくれることも。
そんなこんなでこれまで履かなかったスカートを履くようになったり、万年サンダル女がパンプスを買うなどと、ほんの少しだけオシャレに対する意識は変わった。
褒められると嬉しいし、服のみならず髪形とか小物とかメイクもちょっと気になったりして、これが相乗効果というのだろう。
またまだよく分かってないけれど、これから少しずつ自分に合うものを見つけていき、オシャレが楽しいと思える人生を目指したい。
同じ一生なら楽しくありたい。
そんな事を気付かせてくれたのは映画だった。
もう若くはないけれど、映画やドラマ小説を見れば世界は広がる。
小さな光をこじ開けてまだまだ楽しい人生を過ごしていきたいものです。
雨音
そしてバトンは渡された感想(ネタバレなし)
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