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ドラマ『私の頭の中の消しゴム アナザーレター』は切なくて優しい田中圭さんが耳元でささやいてくれる、そんな作品だった。

田中圭さんの沼に両足を突っ込んだぐらいの頃、TSUTAYA DISCASでレンタルしたこの作品。

私はいつも事前情報をあまり調べないタイプなのでこの作品も「ちょい役でしよ」程度に思っていたら、冒頭のナレーションが田中圭。

ちょい役どころじゃない主演級の活躍だったのです!!

あらすじ


私の頭の中の消しゴム アナザーレター
は映画では描かれなかった、若年性アルツハイマーを発病した主人公と、主人公と再会した元恋人を軸に物語が展開していく、劇場版のアナザーストーリー。

その元恋人『松本圭介』 を演じたのが田中圭さんだったのです。

それってもう主役じゃん…ちょい役と思ってごめんさなさい。

懺悔も終わったところで、ここからは感想を。

感想


優しくて甘い圭介のナレーションから始まるこの作品。

ビジュアルは、少し髪が茶色くトップにボリュームがあり襟足長め。

完璧な恰好良いほうの田中圭ではなく(失礼)すこし頬がふっくらとしていて若々しく、目がクリっとしている。

こんな犬いたよな…なんだろう…マルチーズ?フサフサの芝犬?

とにかく顔立ちはとても可愛らしい。

あどけない田中圭、そんな風に思ったのは一瞬で物語が進むごとにどんどん男前度が増していくのも田中圭あるある。

研修医として病院の緩和ケア病棟で勤務している圭介は、学生時代に紗季(香椎由宇)と付き合っていた。

紗季は絵を学ぶために東京に行き、遠距離恋愛になった二人。

圭介は患者の死へのダメージや医者としての理想と現実に苦しみ、その時そばにいた女医に心ひかれていき、二人は別れることになった。

2年後、紗季は彼氏である成瀬周一(袴田吉彦)を連れて故郷へ帰ってくるが、その時すでに彼女は若年性アルツハイマーを発病していた。

2年ぶりに圭介の前に現れた紗季。
紗季を見つけた瞬間の圭介の表情から心奪われた。

田中圭さんは、目で語る演技がとても魅力的だと思う。
台詞は無くても苦しいぐらいに思いが伝わる。
この再会のシーンの目が私はすごく好きだ。

『恋がヘタでも生きてます』の7話で雄島さんが怜奈と再会したときの目もすごかった。
驚き安堵、徐々に変わっていく表情が凄かった。
抱きしめた後の泣き崩れそうな表情を含め、多分寿命が数ヶ月縮むぐらいにドキドキした。



あら?雄島さんも佳介だ…

新旧ケイスケどちらも目がすごい。
話を戻そう。

紗季との再会の直後、周一に肩を抱かれる姿を見た後の、もの凄い切ない顔からの無理矢理の笑顔…

戸惑いや驚きや諦めがこの一瞬のシーンで目からものすごく伝わった。

圭介といると度々2年前にもどってしまう紗季、その時は周一の事を忘れている。

紗季の病気を知った時の圭介の涙は、ものすごくグッとくるのだがDVDのメイキングにこのシーンの舞台裏が映されている。

屈みこんで気持ちを作る圭さんが本番のカットがかかった後、ボロボロと涙を流す姿がモニター越しに映し出される。

レンタルでも見られるこのメイキングはなかなか貴重で、私はこれをまた見たいがためにレンタル落ちDVDを購入した。

紗季の病気を知った圭介は、自分も2年前に戻ることにした。
普段笑顔の少ない圭介が2年前に戻る時、紗季に合わせてテンションが上がる姿が何とも可愛い。

一瞬だけどボートの上でノリツッコミみたいな仕草をするところは、2年前どころか田中圭に戻っているようにも見える。

メイキングには、若き日の2人のシーンもおさめられていて、クリスマスの写真撮影をする時に、鼻に思いっきり皺をよせて笑う姿がもう最高に可愛い。
演技なのか素なのかわからないぐらいに香椎由宇ちゃんと圭さんが仲良しに見えてホッコリするこのメイキングも大好き。

メイキングには圭さんのインタビューもあり、圭介について「2年前に戻ろうと思った圭介を好きじゃない、共感できないと思った。でも4話の台本を見て苦しみに共感できた」そんな風に語っている。

圭さんが役を語るときにまるで友達について語るところも好きだ。
理解できない人も一生懸命理解しようとする所や、自分の役なのにハラハラしたりヤキモキしたり、役と思わず人として見ているからこその自然な演技なんだろう。

圭さんが圭介に共感できたという4話のシーンは周一との言い合いのシーン。

人気急上昇中の若手俳優『田中圭』
実力派俳優『袴田良彦』
と言われる二人のやり取りは必見だ。

このシーンの圭介の台詞はもの凄く長い。
殆ど1人で喋っている。

あなたの番ですのインタビューで袴田吉彦さんが圭さんの事を語っていたが、このシーンの事も覚えているのかな?と思うぐらいに長い。

袴田吉彦の語る田中圭

「長台詞を間違えられない、とか緊張しますが、そういう緊張がないのは田中圭くらいかもしれません。彼は台詞覚えがめちゃくちゃ早いので(笑)。出会った16歳の時から変わってないです。そのまま大人になったみたいな。変わらなさがすごさ」


袴田さんと圭さん…
あな番での共演も嬉しかった。


繊細な演技の田中圭。
安定した演技の袴田吉彦。
2人の若きバトルを是非ご覧いただきたい。

周一がまた、もの凄い切ないのよ。
そしてそんな2人に愛されまくる紗季に嫉妬する程。

香椎由宇さんはインタビューで2人の人を好きになる設定を凄く嫌な女じゃないかと悩んでいたらしい。
でも現場ではカットがかかったあとに「どっちが好きなんだ」ってみんながふざけて明るい雰囲気にしてくれたと語っていた。

本当に難しい役だっただろうな。

病状は少しずつ悪化し、周一は東京に戻り圭介は紗季を優しく支えようとするが、紗季の中にいるのはやはり周一で…
結果的に紗季の背中を押し、周一との仲を取り持つ圭介。

時折でてくる圭介の口癖「全然…」がものすごく切ない。
駅のホームのシーンとかさ…

切なすぎてたまらない…

こんな犬いたよね。

そう…かませ犬。

田中圭さんのこの手の役をどれだけ見てきたことか。


かませ犬といえば…sacraのイエスタデイ


これとかね…ドラマバージョンはなかなかの切なさ。

旬君への熱いハグが大型犬のようだし…
4分28秒をご覧ください。

ドラマはこちらに収録
小栗旬と田中圭の共演!
バスケシーンあり!
必見中の必見です!



話しが大いに逸れたが、優しくてとにかく切ない田中圭が見られる私の頭の中の消しゴム アナザーレター。

あの木琴みたいな音の音楽を聞くだけで胸がギュッとなること、間違いなし。

レンタルでも十分に満足できるので是非ご覧ください。

雨音

MVまとめはこちら


【小説】ひなた書房より
創作大賞2022にエントリーしています。
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