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ちょっとミラクル

 書かずにはいられなかったリアルな出来事…よろしければ少しお時間下さいな。

  今の家に引っ越してきてすぐ...かれこれ 10 年程前でしょうか。 自宅の庭に小さくて可愛いアオガエルを見つけた事があり、 
「近くに水辺がないのに...?」と、不思議に思いながら過ごしていました。

 暑かった夏の日が少し過ごし易くなった台風の前の事でしたが、お隣のおばあさんが亡くなり隣組で集まってお悔やみに行った時に、以前、自宅の前には洗濯が出来る程の川が流れていたという話を聞く事が出来ました。 

 一緒に行った 10 歳の息子は、過去にカエルを見た事はあったとしても、生息している環境には縁 がなかったので、この事にとても興味を持ち、話を聞けてとても嬉しそうに見えました。 今は干上がってしまっているけれども、以前にはその様な小動物が住んでいた環境を想像して、私もよりこの環境が気に入りました。

 おばあさんのお葬式の次の日には、随分と本気の台風に驚かされましたけれど、次の日の朝、2 階 のベランダに出て驚きました。

何と、川のせせらぎが聞こえるではありませんか。

 今は側溝になっている所に前夜の大雨で水が流れている音がしたのです。 上からみると、側溝だけでは間に合わなかった様子で、周囲の雑草がなぎ倒された状態にみえまし た。

 「お隣のおばあさんの事で集まった時に聞いた通りだったね」と息子と話し、 息子も川のせせらぎの音だけでも撮りたいと、彼のコンパクトカメラを持っては自宅付近の集音を 楽しんでいました。

 一晩か、二晩...経ったでしたでしょうか。まだ、その話題が冷めやらない日の朝、息子は朝早起き をして、やはりカメラを持って水音を撮りに出かけ、私も 2 階のベランダの屋根に反響しているせせらぎの音を 期間限定の物と思い楽しんでいました。
学校に行く時間になり、息子は家を出ました。

 いつも、U ターンをして、玄関わきの窓からもう一度姿を見せる息子を見る事にしているのですが、 この日はなかなか姿を現しません。

 帰宅後、息子に「今日はなぜ直ぐに家の脇を通れなかったの?」と聞くと、 
「家を出ると、自宅の前に若いお姉さんが自転車と一緒に立っていて、
僕に『おねがいしま~す!』って。見てみると、自転車のかごのバックの上に、アオガエルがいたんだよぉ~♡」
「な、なんと!」

 通勤時間帯には、多くの人がうちの前を行き来するのですが、ちょうど息子が自宅を出たその時、家の前にいた人のバックの上に 
‘アオガエルが!’
 最近憧れていた、アオガエルに逢えたというのですから...! (恐らくお姉さんは、カエルが苦手だったのでしょう。息子が手で払いのけてあげたそうです。)
「な、なんて素敵なオチなのでしょう!」

 習い事を休ませて、いつも優しくしてくれていた隣のおばあさんのところにお悔やみに連れて行っ たのでしたけど、 神様は、予想もしなかったストーリー用意してくださっていたなぁ、と思うのです。

 これから社会に向けて現実を見ていかざる得ない息子にとって、この時期にこの様な出来事を体験した事は、今後の彼の人生の中で 時に振り返ってみるストーリーとなってくれた物と思い、とても感謝に思った出来事でした。

 因みに、なぜ、この事を文章にしようと思ったかと言うと、
一昨日行った英会話教室で先生が教えてくれたワンフレーズ

 I've got a hot octopus on the top of my box. Please take it off! 
hot octopus →frog 
box→ bag 
に替えれば、自宅前にいた彼女の言葉に。

 まぁ、このフレーズのおかげで、その場にいた皆さんにも聞いていただいた流れであった次第であります。
たどたどしい英語でしたので、伝わったかどうかは別としましてね。

 長文にお付き合い下さいましてありがとうございました。

 

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