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時の移ろい 季節の行事  

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地域の伝統行事や厚洋さんと一緒にやった季節の行事。 そして、移ろっていく美しい自然、愛しい人の愛した我が家の花達の代わりに語りたい
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2021年12月の記事一覧

正月飾り

正月飾り

 12月28日。我が家ではお正月飾りをする。
 母は、貧しいながらも季節行事をしっかり行い、その由来も毎年話しながらやってくれた。
 また、雑学博士の厚洋さんと一緒になった事で、尚更「行事の蘊蓄」を話せるようになった。
「末広がりの28日に飾る事が良い。」と刷り込まれた真愛は、だった一人であってもその日に合わせて大掃除を済ませて、お正月飾りをする。
 これがやれているうちは、「無病息災」だと思う。

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冬至に柚子の贈り物

冬至に柚子の贈り物

「桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿20年」と聞いたことがあるが、本当にそうだ。
 亡くなった厚洋さんが26年ほど前に植えた常緑樹に実がなった。彼がまだ元気な6年前黄色い実をつけたが、
「変だな?
 檸檬が欲しくて買ったのに、
 檸檬の形をしてないな。
 病気になっちゃったのかな?」
と言うので、大きくなったその木を思い切り剪定した。
 檸檬のスライスをおつまみにウイスキーを飲むのが好きだった彼が「自家

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コールドムーン

コールドムーン

 今夜、2021年12月19日
 今年最後の満月「コールドムーン」が現れた。 
 寒い時期に見える月ということから、英語で「COLD MOON」と綴る。
 日本でも寒月との呼び名が付けられている。
 今夜のコールドムーンは、2021年で最も地球から遠い満月になると言う。
 地球との距離が最大だった5月の満月スーパームーンと比べると、視直径で約12%も小さく、何と輝面が2割も少ないという。
 昨夜の

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金盞花咲く

金盞花咲く

 暦の七十二候は、金盞香(きんせんかぐわし)を迎える。金盞(きんせん)は水仙のことで、「咲く」とはいわず「香(かぐわ)し」と表現されている。
 気品のある芳香と、清楚なその姿は室町時代から珍重され、生け花の世界でも松竹梅に匹敵する、格調の高い花として愛されだそうだ。
 一昨夜は、久々の強風と雨音で眠れなかった。
 しかし、今日は風も穏やかになり、洗濯を干すために窓を開けていると、心地よい冷たい空気

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