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素数日

111
いつの頃からか覚えていないが、厚洋さんが逝ってからの日数を数えるようになった。このnoteをを始めたのは、一年以上経ってからのこと。 命日だけではなく、記念日も思い出していたが、…
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2020年11月の記事一覧

777日 柊の花

777日 柊の花

 厚洋さんが亡くなって「777日」とってもいい日だった。延期されていた「さだまさしさんの市原市民会館でのコンサート」は、感染症が拡がっている地域なので中止。寂しい思いをいていたのだが、「まさしんぐWORLD」(ファンクラブ誌)が届き、真愛の送ったイラスト「柊の花」が掲載された。

 小さいので、拡大する。

 柊の花は、今が盛りと咲き、さださんの詩の通り「宵闇の手探りの中でこそ、仄かに匂う柊の花」

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DVだったの? 何処までOK?

DVだったの? 何処までOK?

 地域の回覧板にDVについてのパンフレットが入っていた。読んでいくうちのに亡くなった夫がDVだったのではないかと疑問に思った。
 書いてあった事は次の通りだ。
  ーDVの正しい理解のためにー
 暴力を振るう人に決まったタイプは無く、年齢・職種・年収などに関係がないという。また、家庭の外では温和で人当たりが良く社会的信用もあることが多い。特別な人じゃないということ。
 暴力を繰り返し受けた人は、精

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死ぬまでに思い出し切れない。

死ぬまでに思い出し切れない。

大和ハウスの宣伝で、気の弱い旦那様が、元気で明るい奥様に電話をする。
「早く帰って来てください。
 なんだか、誰かいるような気がするのです。」
「それ、誰でもそうだから。」
「いつ帰って来ますか?明日?」
「無理だよ。メキシコだし…。」

 このフレーズは、厚洋さんが一人で北海道一周をした時の真愛によく似てる。
 彼と付き合い始めて、結婚して45年間。彼と一週間以上、離れていたことは無かった。
 

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愛しい人の誕生日

愛しい人の誕生日

 今日は、愛しい人の誕生日。でも、彼は2年前に一人で逝ってしまった。
 「竹鶴の17年物」も「山崎の12年物」もプレゼント出来ない。
 「丸缶のピース」も「刻たばこ」も渡せない。
「和装・門」のスーツも着てもらえない。
 真愛の作った「イクラの醤油漬」も
 厚洋さんの喜ぶ顔が見られない。
「ありがとう。」って、抱いてくれる厚洋さんがいない。
 
 亡くなったその年は、二人目の孫が生まれるので、息子

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