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おばさんでもわかる!隠された年金💸

Photo by Christine Roy on Unsplash


こんばんは。
今日はクリスマス🎄です。みなさま、楽しくお過ごしでしょうか。

そういえば今週に入ってやけに電車が空いているので嬉しいなぁとホクホクだったのですが、既にお休みに入っている人が多いということに先ほど気が付きました。最終日の就業時間までぎっちりギチギチに働くブラック企業に務めている身分としては羨ましい限りです。あぁ、年末ってどうしてこんなにも忙しいのでしょうか。

そんな戯言はいいとして、、本題なんですけど、

突然ですが、日本の大企業の株主って同じ会社が多くてかなり被ってるんですよね。日銀が公的マネーを何兆円もじゃぶじゃぶ入れるから共通性が高まり過ぎて競争原理も働いてない。この状況はいたって不健全だよね、、と思ってました。お金さえあれば牛耳るのは簡単ですし、日本経済が暗いのはこの仕組みのせいなんじゃない?と。

今日話すのはこんな内容です。

ちなみに私は金融素人です。ブラック企業でもボーナスが欲しいよーーー!という本音を抑えつつ、事実の調査に徹したいと思います。

ちょっと長いけど、面白い?調査結果だと思うので、良かったら読んでみて下さい↓↓↓


巨額の資産管理をする信託銀行

早速ですが、以下は日本企業の大株主のランキング(保有企業数)です。
見ていただくとわかるように、次の2社がダントツで日本企業の株式を保有していることが分かります。

もうね、、桁が国家予算クラスなの…!!

以下は保有企業数順のランキングなんですが、
2社あわせて「100兆円」近くを保有しているんですよ…😲

・1位 日本トラスティ・サービス信託銀行
・2位 
日本マスタートラスト信託銀行

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出典:Ullet(上場企業4,000社分析)


なんとも気になる会社ですね、、、ということで、

・日本マスタートラスト信託銀行
・日本トラスティ・サービス信託銀行

この2社を調べてみました。
検索したら、この2社について詳しく紹介している面白い記事がありました。

会社四季報や日経会社情報の株主構成の欄をみていると、トヨタやキャノン、NTTから任天堂など日本を代表する大企業のページで、この「日本マスター信託口」「日本トラスティ信託口」が上位株主として居座っていることに気がつきます。
彼らはいったい何者なのか、当然気になりますよね。


本当ですね。めっちゃ気になる…!!!!


この2社が株を持っている企業を見てみると…

▼日本トラスティサービス信託銀行の主要保有株
(出典:http://www.ullet.com/s89611.html)

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▼日本マスタートラスト信託銀行が保有する主要保有株
(出典:http://www.ullet.com/s89578.html)

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2社ともに、銀行、鉄道、通信、保険、メディア、自動車など
産業のめっちゃ主要どころを押さえてます。

さすがですね。


そもそも、信託銀行って普通の銀行と何が違うの?

いつも使ってるみずほ銀行と何が違うん・・・?

信託銀行というのは、有価証券の保管や管理事務を行う資産管理業務に特化した銀行です。他人財産を預かって、その委託者の代わりに株を購入したりもしています。その際、購入者の名義は信託銀行となりますが、【 実質的な保有者はもちろん委託者 】です。

信託銀行は、その管理料としての儲けが収益となるわけですね。
また、会社四季報などの大株主名簿では、信託銀行分(自己保有分)と信託分(他人財産の預かり管理)とを分けて開示されています。

「信託口」は投資信託という意味でもありません。信託銀行に委託契約している分が「信託口」となるので、投資信託もあれば、株式なども含まれます。

出典:優待・配当株をひたすら増やしてみると


ふむふむ。
委託者から資産を預かって、有価証券の保管や管理事務、株の購入を代行したりしていると。株を購入した際の名義は「信託銀行」となるけど、【 実質的な保有者はもちろん委託者 】なんですね。ふーん。


では、誰が資金を預けているのか

で、この2社に資金を預けて運用させてるのはどこの誰なの?
調べていくと、さきほどの記事でこんな風に書かれていました。

日本マスタートラスト信託銀行と日本トラスティサービス信託銀行は、資産管理の代理人業務がメインの金融機関です。運用資金は年金や大手損保の資金であり、信託銀行を通じて各企業に投資活動を行っています。
そして、これらの大口顧客の中に、GPIF(年金積立金運用独立行政法人)がいます。つまり、GPIFが保有する我々の年金基金は、これらの信託銀行が管理しているというわけです。

出典:優待・配当株をひたすら増やしてみると


GPIF(年金積立金運用独立行政法人)といえば、
あの巨額損失を出している我らの年金管理組織
じゃないですか。
あ〜ららら。

実際は、この2社が損失を出していたんですね。
14.8兆円もの損失ですよ……???
(GPIFの運用資産額の約1割にも及ぶ損失)

これ、国によっては国家予算より多い金額ですよ?やばくね?

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-20/PWK2VN6KLVR501

↑こちら読みましたが、有効なリカバリー策はあるのでしょうか?

気になるのは、これほどまでの損失を出しておきながら、
GPIFが今もまだこの2社に運用を依頼してるなんてことはありませんよね・・?

気が向いた方は、GPIFを管理管轄している『厚生労働省(年金局資金運用課)』の窓口に問い合わせてみましょう。


この2社の株主は?

ちなみに、2社の株主を見てみると、以下です。金融と保険ばっかりですが、あれ?よくよく見ていくと、おかしな事に気が付きました。

【 日本マスタートラスト信託銀行 】
主要株主
三菱UFJ信託銀行 46.5%
日本生命保険 33.5%
明治安田生命保険 10.0%
農中信託銀行 10.0%
(2019年6月26日現在) 出典:Wikipedia
【 日本トラスティ・サービス信託銀行 】
主要株主
JTCホールディングス株式会社 100%

※ランキング8位の「資産管理サービス信託銀行」との金融持株会社
ということなので、【JTCホールディングス】の主要株主を調べました↓

【 JTCホールディングス 】
主要株主
三井住友トラスト・ホールディングス株式会社 33.3%
株式会社みずほフィナンシャルグループ 27.0%
株式会社りそな銀行 16.7%
第一生命保険株式会社 8.0%
朝日生命保険相互会社 5.0%
明治安田生命保険相互会社 4.5%
株式会社かんぽ生命保険 3.5%
富国生命保険相互会社 2.0%
(2018年10月1日現在) 出典:Wikipedia


はい、そうです。

自分達が出資している企業から逆に出資を受けています。


これって、株の持ち合い状態?

日本マスタートラスト信託銀行の主要株主である三菱UFJ信託銀行の持株会社 MUFG の株主構成を見てみますと、、
日本トラスティ・サービス(信託口)と日本マスタートラスト(信託口) が出てきました。。。。そして外資(STATE STREET, BANK OF NY)と日本生命。

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次に、日本トラスティ・サービス信託銀行の主要株主である「三井住友トラストホールディングス」の株主を見ますと、
今度は逆に、 日本マスタートラスト(信託口) と、日本トラスティ・サービス(信託口)、が出てきました。。。。。そして、みずほとJP MORGANも。

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最後に、日本トラスティ・サービス信託銀行の主要株主である「みずほ銀行の持株会社 MFG 」の株主
こちらも 同様に日本マスタートラスト(信託口) と、日本トラスティ・サービス(信託口)が出てきました。。。。。。。。。そして似通った外資(JP MORGAN, STATE STREET)も。

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上記にある「信託口」とはつまり、委託を受けて運用を行っている分です。運用を依頼しているのは誰なんでしょうね〜(今、悪い顔をしています😝

日本トラスティ・サービスも日本マスタートラストの2社は信託口をもって自分達の主要株主への出資を行っている状態です。2社自らの出資ではないとは言え、これって、株の持ち合いって言っていいのでは?と思います。

とのことから、日本経済に競争原理など働いていないということは、素人でも理解できました。株持ち合いについては、wikipediaで以下の問題点が指摘されています。

戦前の財閥グループ内でこの持ち合いが多くみられ、さらに戦後、外資や投機グループなどによる株式買い占め・乗っ取りへの対処策とし、株式持ち合いが進んだ。アメリカなどでは株主総会で業績の悪い経営者の更迭というケースが多いが。日本でそれが少ない理由の一つにはこの株式持ち合いがある。仮に、企業Aの業績が悪く、株主である企業Bが企業Aの経営者をクビにするように求めると、企業Bの経営者も自社の業績が悪くなった時に自分自身が他の企業からやられてしまうかもしれない。これより、より長い目で考え、同じグループの企業同士、お互いに資金は出すが文句はいわない安定株主の役割を果たし、さらに長期的・安定的取引先としての良好な関係を結ぶ方が得策、という考え方が株式持ち合いである。

出典:Wikipedia

- 資本の空洞化を招く(会社法上の資本充実の原則からすれば問題)
- 株主総会における議決権による監視機能が形骸化して損なわれ、さらには経営の歪曲化を招く恐れがある。
- 実質上「物言わぬ株主」の比率が高まることで、企業統治の維持・改善が損なわれる恐れがある。


冗談などではなく、
資本を持っている組織の意思のもとに、これらの大企業が動かされている実態がありそうです。


年金の行方

次に、GPIF<厚生労働省(年金局資金運用課)管轄>が運用を委託している機関名を見ました。

日本トラスティ・サービス信託銀行
日本マスタートラスト信託銀行
ステート・ストリート信託銀行
ブラックロック・ジャパン
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント
アムンディ・ジャパン
UBSアセット・マネジメント

などが名を連ねております。

例えば、ステート・ストリートはアメリカのボストンに本社がある大手金融機関ですが、日本の年金基金や郵便貯金および簡易保険などの資産管理もしています。
彼らがいわゆる、「機関投資家」と呼ばれる面々ですね。
機関投資家は一般投資家と異なり、個人ではなく法人として巨大な資金で投資活動を行っています。彼らが動けば、株価が上下することが多い
ので、個人投資家としてもその動向が気になるところです。

引用:優待・配当株をひたすら増やしてみると

ブラックロックもゴールドマンもUBSも外資ですよねぇ。。。(ここはもっと調べてみますけども)

日本人が汗水たらして働いて、国に支払ってきた年金は、
外国の機関投資家の手にも委ねられていたとは。

日本国民がなかば強制的に支払わされている巨額の年金を外国の機関投資家が運用しているのですね。恐いよ!!全然、結果出せてないし!!!赤字ばっかりで運用出来てないじゃん!!!

取引で損失が出ることはあるでしょうけれども、金額が多すぎますよ。これで何も変えていないとしたら、GPIFの運用能力を疑うな〜。彼らも世界最大の機関投資家なんですよ。いわばプロ中のプロ。

わかってやってませんか??

素人のちょっとした調査でもこんなことはすぐに分かりました。ということは、これらの機関投資家も資金を預けている大企業も管理監督する行政も分かっていて行っているということだと思われます。


日銀よ、なぜ・・・?

さらにショックなのは、日銀です。

株式市場で日銀の存在感が一段と大きくなっている。日本経済新聞の推計では、日銀は2020年末にも公的年金を上回り、日本最大の株主となる見通しだ。
日銀は、日本株に投資する上場投資信託(ETF)を年間約6兆円購入している。日銀の保有残高(時価ベース)は3月末時点で28兆円強となった。東証1部の時価総額の4.7%に相当する。日銀が同じペースで買い続けると仮定すると、20年11月末には約40兆円に増える。現在6%超を保有すると見られ、最大の株主である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を上回る計算だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43792260W9A410C1EA2000/
引用:日経電子版

2016年の古い記事ですが参考まで。↓

リーマンショック後の2010年から日本市場の安定化のために、日本株のETFを買い始めた。足かけ5年にわたりETFを爆買いしているために、2016年3月までに累計株式保有額は、8.6兆円に達したと推定されている。国内に上場する日本株ETF全体の55%を、買い占めしている状態だ。

https://zuuonline.com/archives/116129/2
引用:ZUU Online

日銀のETF買い入れは、住友信託銀行(三井住友トラスト・ホールディングスの100%子会社)が行っています。

ん??

住友信託銀行(三井住友トラスト・ホールディングスの100%子会社)は、
日本マスタートラスト(信託口) と、日本トラスティ・サービス(信託口)が大株主ですよね。

再掲します↓

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ですが、日本マスタートラスト と、日本トラスティ・サービスの大株主は、 三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友トラスト・ホールディングス、株式会社みずほフィナンシャルグループその他なんですよね。

ということは、日銀のETF買い入れも、結局はこれら大企業と外資のためという見方が出来ますね。


日銀(日本銀行)はETFを大量に買い入れている状況ですが、日銀が大株主になっているからといって、その名前は大株主欄には記載されません。
「日銀がETFを購入 → ETFがトヨタ自動車や京セラなどの株式を取得 → 名義人である日本マスター信託口などが大株主名として現れる」
といった構図です。

https://oneinvest.jp/shikihou-ookabunushi-shintaku/
出典:カメでもわかる投資塾


はいはいはい。


ということはやはり、マスタートラストとトラスティの投資信託2社による日本企業株の爆買いは、日銀、年金運用のGPIFからの資金の大量投入による所が大きいと思われます。

そんな日銀の株主は、55%が日本政府で、ほかは2015年時点では個人40.1%、金融機関2.2%、公共団体等0.2%、証券会社0.0%、その他法人2.5%。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%8A%80%E8%A1%8C

過半数は日本政府が持っているとありますが、そもそも日銀は創設者の松方正義(薩摩藩士)が外資と外国の指導のもとに作った銀行です。ですので、外国のものと言っても過言ではないはずです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/松方正義


日本国の買収はほぼ完了している状態に見えました。。悲しい。。。。。

(信託銀行の信託口も、外資からの預入ばっかりだったりしてね。信託口の実質保持者は委託者です)


最後に、ステルス社会主義とは

ステルス社会主義」なんて言葉があるんですね。初めて知りました。

以下は、日経の記事の要約です。

・ブラックロックなど米国の運用会社にお金を出しているのは、年金や個人など多様な投資家。日本の場合、日銀が上場投資信託(ETF)を年6兆円も買い、ETF全体の7割を保有している状態。牛耳っている。

・ETFの運用会社の後ろにいる実質株主が主に日銀という点で、「共通性」は米国より強い。

・日銀は実質株主として東証1部全体の3%を保有していると推定される。企業統治に大きな影響を与えるほどの規模ではないとの見方は市場に多い。だがデフレ脱出の掛け声のもと、中銀の保有が広がる様子は「ステルス社会主義」にもっとも似つかわしく見える。

(出典:日経電子版 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23944260X21C17A1DTA000/)


調査は以上です。

日本経済は本当に、既に誰かによって「買収完了済み✔」なのでは?との思いが強くなりました。こんなんじゃあ、末端のブラック企業なんぞにはお金は回ってきませんよね。上流だけで回してるんだもん。

日本人が日本経済を自分達のものとして取り戻す日は来るのでしょうか。

これ、妄想じゃないよ。ではでは。


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