波と共に過ごす浮き玉

 まるで私は海に浮かんでいる浮き玉ようだ。海に上に漂う浮き玉みたいに浮いている、ふわふわとした希死念慮をいつも抱えているのだ。希死念慮と云う言葉が余り好きではなく、私は黒い霧と呼んでいる。鬱の事を黒い犬と表現されることが多いが、私には犬のように思えないのだ。ジワジワと心を黒色で覆い被さり、霧が濃い日の湿度のようにジメジメと心を締め付ける。だから黒い霧なのだ。でも、私なりの呼び方をし始めてから、少しだけ希死念慮と向き合い易くなった気がする。希死念慮や死にたいという言葉は強すぎるのだ。そのまま飲み込まれてしまいそうになる。でも「今日はまた黒い霧がやってきたなあ。今日の霧は強いなあ。」そう思うだけで、少しだけ気持ちが違うように感じるのだ。 


ここは私の日常のゴミ箱である場所だ。私の気分がコロコロ変わるように、此処に遺しておきたい言葉や吐き出しておきたい言葉がその日の感情によって異なるのだ。


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