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Twitterから滲みでた橋下徹さんの圧巻の深層思考力

Twitterの文面から目に見えるような凄まじい思考の熱量を感じたことがある。2011年大阪市長選での橋下徹さんのTwitterからだ。

大阪都構想を実現するために大阪知事からの鞍替えで大阪市長選に立候補した橋下さんと、現職だった平松さんとの一騎打ち。その当時まだSNSを選挙戦で利用することが一般的でない中、橋下さんは自身の主張と平松さんに対する批判をTwitterにひたすら投稿していった。

日本中で注目されている選挙戦で候補者の考えが手に取るように分かる。あの痺れる感覚。「いや、こんなことまで言っていいんだ、、」と毎日興奮しながら鋭い論戦を仕掛ける橋下さんのTwitterの投稿を待ちわびた。

毎日何通にも跨った投稿は、理路整然と己の主張の正当性と、平松さんの考えに対する疑問点や矛盾を的確に指摘していた。ぶれのない論理の流れ、文面からは漲る自信が感じられた。

平松さんの反論を軽くいなす切れ味に圧倒的なまでの思考量の差を痛いほどに感じさせられた。広く深く掘り切れないほど堀られた橋下さんの思考の穴。どんな観点で矢が放たれようと、何倍も考え抜かれた答えが整然と並べられた膨大な引き出しから取り出された。

壮大なビジョンと改革を推し進めるブルドーザーのような破壊力、攻撃的で過激な表現法など、橋下さんを評する表現は枚挙にいとまがないが、その根幹は膨大な情報の整理とあくなき最善への探求を支える深層思考力であり、導いた最善解への絶対的な自信が超人的な行動力を支えていたに違いない。

常人では1日でバーストしてしまうような思考サイクルを回し続ける深層思考力が生み出したうねりは、今なお熱き変革の志士を大阪都構想へ向かわせる絶えることのない原動力となっている。

ウイルスが極める混迷の世の中で、橋下さんの深層思考が新たな夜明けをもたらしてくれることをほのかに期待してはいけないものか。

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