見出し画像

東京事変へのスキを語りたい ~味わい深ぁいよ浮雲編~

私の大好きなバンド・東京事変への愛を語りたい―。
というだけのシリーズものです。

前回は、ベース担当・「師匠」こと亀田誠治さんに焦点を当てて、その魅力を語りました。


過去の記事はこちら👇からご覧ください。

そして今回は、ギター担当・「浮ちゃん」こと浮雲さんへの「スキ!」を語ります。

☁①人柄~「忘るまじおじさん」と長岡亮介☁

椎名林檎さんの「長く短い祭」で「忘るまじおじさん」として広く認知された浮雲さん。
「浮雲」という名前は、「雲のようにほわほわしているから」という理由で林檎さんが命名しました。

この命名は本当に言い得て妙で、彼のしゃべり口やふるまい、ギターのプレイング、どこをとっても「ほわほわ」しています。
「ふわふわ」ではありません。天然とか不思議ちゃんとかそういうことではなくて、自由奔放・悠々自適なのです。

そんな彼の人柄が分かる、微笑ましいファン動画を見つけました。

いいですね、この自由でいい加減な感じ(笑) 2:43のやつとかすごく好きです。

基本的に寡黙な方なのかなと推察しますが、ポロっとこぼれる言葉のクスッとくる感じが、本当にいい味を出しています。

本名の「長岡亮介」名義でも有名ですよね。
特に有名なところでいえば、星野源さんの作品に参加しています(「おげんさんといっしょ」でも、バックバンドのメンバーでありながら、ちょこちょこ存在感を放っていますね笑)。


☁②プレイング~良いスパイスみたいな味わい深さ☁

以前の記事で、浮ちゃんのギターを「美味しいおつまみみたいな感じ」と形容しました。
今思うと、おつまみというよりはスパイスのほうがしっくりきます。

「スパイス」たる所以は、
「前に前に」と出てくるプレイングじゃないけれど、もれなく楽曲に彩りを加えて引き立てているところです。

どの演奏を例にとるか迷いましたが、Bon Voyageの「群青日和」なんかが好いでしょうか。

0:36あたりから始まるAメロでは、ヴォーカルに合いの手を入れるかのようにギターフレーズが入ります。(トゥトゥトゥ トゥルトゥル♪ってやつ)
こういうちょっとしたフレーズによって、楽曲の華やかさが変わりますよね。


星野源さんの作品で、私の好きな楽曲の1つが「Drinking Dance」という曲です。こちらも、浮雲もとい長岡亮介の味がよく出ています。


また、自身のバンド・ペトロールズでは、ギターボーカルを担当し、作詞作曲も多く手がけています。当然のことながら長岡節が大いに炸裂してます。

紹介したいのは、「よなかのすうがく」という曲。


AメロとBメロでは、控えめなリフやシンプルなコードなど落ち着いた感じ。
サビでは、やはり控えめながらも味わい深ぁいフレーズ。

そして何よりの見どころは、2番サビ後のギターソロ(3:52~)。
ここまでの控えめなフレーズとのコントラストもあって、ソロのかっこよさが爆発してます!


浮ちゃんが「これ見よがしなギターソロは好きじゃない」と話していたというのをどこかで読んだ記憶がありますが、
そんな彼が、林檎さんから「そんな子どもっぽいこと言ってないで」と説得?されてギターソロを弾いたのが「新しい文明開化」

小島芽依さんという方が見事なコピーを披露しているので、ぜひご覧ください。

この曲のギターソロは本当に秀逸で、私もすごく好きです。
めちゃめちゃかっこいいのは言うまでもないのですが、
特に好きなのは、この動画の0:28あたりで出てくる「ジャッジャッジャ ジャーン♪」という2拍3連のフレーズ。

前後のパートをつなぐブリッジ的な役割をしていますが、このフレーズをわざわざソロに入れて、一人で何役もこなそうとする感じがすごくおもしろいのです。(実際こなせてるからなおさらおもしろい)

しかも、「正解を決めると不正解ができてしまうから」という理由で演奏の度に異なるフレーズを弾く浮ちゃんが、このギターソロはライブにおいてもほぼ原曲のまま弾いています。

浮雲というギタリストの本気を感じるソロです。


☁③作曲~明らかに他のメンバーとは異質!☁

浮ちゃんの作る曲は、他のメンバーの曲と明らかにテイストが違って感じられるんですよね。
「さてはこの曲…、浮さまの作曲だな?」となんか分かってしまう。

ギターのことは詳しくないので分かりませんが、使うコードや進行がきっと違うんだろうと思います。(詳しい人教えてください)

「選ばれざる国民」とか分かりやすいんじゃないかなと思います。
うまく言葉にはできないのですが、他のメンバーの作曲よりPOPSっぽさが薄いと言うのか、なんと言うのか…。
コード進行の選び方が明らかに奇異なんです(良い意味で)。

いずれにせよ、東京事変の楽曲の多様性を最も広げているのは、間違いなく浮ちゃんではないかと私は思います。

プレイングと同様、彼の手がける曲もまた、主張は控えめだけど確かに印象に残ってきます。


☁まとめ☁

以上、浮雲さんへのスキを語りました。

ひとことでまとめるなら、彼はお人柄もプレイングも「味わい深ぁい」んです。(”ぁ”が重要。)
「大人の味」っていえばいいんですかね。

そんな浮さまの作る曲が今後もとても楽しみです!

それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ぜひ次回も読んでくださいね!

~Merci!~


おまけ(2022/2追記)

浮ちゃんを語るうえで大事なことを書き忘れていました。
そう、美声。
本当に良い声してますよね。これまた味わい深ぁい声です。

花金ナイトでのナレーションでもすばらしい美声を聞かせてくれました。


ところで、浮ちゃんの美声に関する思い出話があります。
東京事変のライブで初めて行ったのが、Bon Voyageだったんです。
私が行った日には「某都民」をやってくれたんですが、そのときの浮さまの歌声が本当にキレイでビックリしました。

ライブが終わった直後って、緊張と感動と興奮とで気持ちが溢れ返りすぎて、パフォーマンスの細かいこととか意外と思い出せないんですけど、
「浮ちゃんって本当に歌うまいんだな…」って感じた記憶だけは、ライブ後の帰り道でも鮮明に残っていました(笑)

歌える人が複数いるバンドって、個人的には「強いな」って思います。曲の幅がぐっと広がるので。
そういった点も事変の見どころの一つですね。

お読みいただきありがとうございます。 私の記事であなたの気持ちが動いてくれたのなら、スキでもコメントでもサポートでも構いません。リアクションいただけると励みになります!