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普通の販売員がソーシャルビジネスを6年続けたら、社会起業家になったって話。


私はどちらかといえば自身が社会課題の対象でした。

8歳から夜も1人でいるような家庭の感じで、母親の難病、貧困、差別、学習支援、書き出すとまだ出てくるかもですw
そんな私がボーダレスに出会い社会課題を解決する側になったんです。

ボーダレスに一時期でも在籍したのは人生の財産でした。あんま言うと依存症と言われそうやけどwほんま素直に思う。
ほんまかいな?って思う人は一度でもいいので、ボーダレスの起業家に触れてみてください。それだけでも皆さんの人生にプラスになると思います。
社会起業家ってなかなか周りにいないでしょう?彼らの描く未来、情熱、視座の高さに何かしら感化されるのでは?と思います。

代表のたぐっさんのマインドが好きなんです。たぐっさんの教えは合理的で本質的で愛が溢れています。そういいつつ直接的にはあまり仕事をした事がないのでスキルやナレッジは彼から学べませんでしたが、彼のリーダーとしての考え方や人としての姿勢が美しい。

それに、あ!なるほどって思う視点。
人がついしがちな無意識な固定概念を気づかせてくれます。

他者への関心
お願いしたら御礼も伝える
自意識過剰にならない
アンコントロールなことは考えない
ファクトを重視する
売上より利益
お金を残すより動かす人になる

などなど一例ですが

特に印象的だったのが、バングラデシュの工場で私たちに踊りを披露してくれ汗をかいたメンバーの女の子に真っ先に水を持っていったのもたぐっさんでした。人として当たり
前の行動かもですが、なかなかパッとできないように思います。50億規模の大きなソーシャルビジネスを展開しながら目の前の課題にも目を向ける。そのレイヤーの高低差というか、視座の高さと事実を見つめる幅の広さがたぐっさんの凄さだと私は感じています。

「ソーシャルビジネスはまず隣の人に手を差し伸べること」

たぐっさんから学んだマインドはいまもずっと自分は守っています。

バングラデシュのメンバーと。


ボーダレスジャパンの魅力


もちろんたぐっさんだけではなく、みんな人が良い。ボーダレスの魅力は人だと思います。これまでのどの組織でも体験したことがないくらい素直で誠実な人が集まっています。

個人的なことを話すと、自分が足りていない部分をすべて彼らは持ってました。「自分に合う学び」そういう環境ってあるんです。
私には学校みたいな感じでした。先生かいて仲間がいて。10代からあまり学校にいけなかった私には青春の抜けたピースを埋めてくれる経験でした。

社会起業家だけで社会を変えることはできません。起業家の周りにいるプロフェッショナルの存在も重要なんです。私は在籍時社会起業家ではなく、ビジネスレザーファクトリーのマネージャーでした。これまで経験した販売員としての経験の中で一番、社会に関わっている感覚がありました。販売を通じて自己肯定感を高く持つことができた。これはもしいま、販売職に違和感がある販売員の方がいたら、また違う小売業のやりがいを見つける仕事があります。ぜひみなさんにも体感してほしいと思っています。社会課題と販売員などの専門職を繋ぐことは職種の価値を向上することにつながるのでは?と感じています。


難波店にて

20年販売員をしてきた私の思う理想の販売員の姿です。

私は販売員はモノを売ることでお客様の人生のお困りごとを解決する仕事、じゃないのかな?と思っています。

①プロフェッショナルな販売員はモノを売ることからは逃げない。押し売りは嫌だとかよく聞きますが、本当にそうですか?お客様はわざわざお店に足を運んでくれています。何か私たちに期待をされているのではにでしょうか?そこに先に気付いてあげて、モノを買うことで得られる付加価値を創出するこが私たち販売員の役目じゃないでしょうか?自分が提供できる体験価値を日々探求し、確実に届ける為の接客技術を磨きあげる。

②販売員はモノを売る仕事ですが、私はお客様のちょい先の未来をクリエイティブする仕事なのかなぁと思います。例えばアパレル販売員だとファッションは未来を変えていく力があります。特別な日がよりスペシャルになったり、心が落ち込む日にも、好きな服を着ることで気分が晴れやかになっていく。商品の便宜を伝えただお客様のニーズに応えるだけでもありません、そこにはモノ売りを超えた販売美学があるのではないでしょうか?

③プロフェッショナルな販売員は自分の好みで売る商品を選びません。お客様も自分に何が必要か?わからないのです。だからニーズにただ応えていれば良いわけではないんですね。お客様より何を選ぶか?の判断を任せられています。また生産者より商品を預かり、然るべきお客様に確実に届けるリレーのアンカーの役割でもあります。

④商品の便宜の奥にあるお客様も気づかない「お困りごと」を考えぬき提案していきます。お客様にとって本当に何が必要なのか?お客様にとって半歩先程の欲求を想像する。どうすればお客様がポジティブになれるのか?買ったあとのお客様の人生がどうポジティブに変わるのか?やはり主役はお客様です。販売員は脇役、商品も脇役。根底には、服というモノを通じて日常を楽しむ人の姿をみたい。服によってお困り事を解決したい。だから販売員は服よりも更に、人が好きなんじゃないでしょうか?

ただの物売りサービス業では無いのです。けれど販売員として長くやっていると「やりがい」「自分の価値」を見つけていくことは難しい部分もあるかと思います。ちなみにそういう状況の方はもしかしたらソーシャルビジネスを通じて販売業をやってみるのもいいかもです。これまでと違った価値観で販売職ができるかもしれませんよ。


一度読んでみてください

今よりいい社会とは何?


ボーダレスジャパンはソーシャルビジネスや社会課題だけの文脈で語られがちですが、ボーダレスがやりたいことは"今よりいい社会を残すこと"

社会起業家だけでなく、関係するみんな、同じ目的を持つ人ならば一緒に共同体となってやりましょうよ!ってことだと解釈してます。冒頭でお伝えしたように私は間違いなく「社会課題の対象者」でした、それまでソーシャルビジネスなんて関心もなくとにかく面前の人生を切り抜けてどうにか生きていました。でもそれって私だけじゃなくみんなそうじゃん!って思うのです。誰もどこかしら社会課題に関わっている対象者のように思います、だったらみんなでいい社会ってなんじゃ?って希望を探していきたいと思うのです。

ソーシャルビジネスってビジネスを使ってみんなで一緒に社会の"希望をカタチ"にすることなんです。

なんでボーダレスをやめた奴がこんな記事を書くのか?と言うとやっぱりソーシャルビジネスって誤解されてる気がするからです。
今自分がソーシャルビジネスの事業をたちあげて痛感しています。なんで儲からない方を選ぶの?もっと簡単に売上をとるビジネスモデルをやればいいのに、その資金で寄付すればいいじゃん!ソーシャルってなんか社会貢献することでしょ?みたいな意識高い系のお話になりすぎる。

もっと日常のお話なんですよ。

私は自分が関わることはすべてソーシャルビジネスとして取り組んでいます。社会課題に向き合うこと、社会の役に立つこと、その対象が明確なこと。あれもこれもとわちゃわちゃしているようでwそうじゃないと感じたらやらない、それ以外はしません。今のアパレル業も東かがわでの仕事もそう認識しています。

みなさんに伝えたいんですね、ソーシャルビジネスは特別ではないこと。

私はボーダレスグループではないですが、社会を良くしたい目的は同じです。そういう意味で根底では彼らとも繋がっていると思っています。
そしてもっと繋がる人たちが増えていって欲しいと思っています。

ぜひ皆さんも社会の希望を一緒にカタチにしましょう。


10月9日((月)14:00〜

瀬戸内チャレンジアワード2023にエスショップで出場します。


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