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ライヴは過剰摂取して大丈夫な麻薬 #6 - ポルノグラフィティ

ポルノグラフィティはいくつかの楽曲を聴いたことあり、中でも「サウダージ」は一番好きな楽曲だった。
そのため、THE FIRST TAKEにこの曲が登場した時は本当に嬉しかったし、これがきっかけでライヴに行ってみよう、と思うようになった。
にわかなりに、技術に惚れた。

そんな夏のある日、チケットの一般先行が今やってるということで一次を申し込んだが惨敗、Twitterを見ると中高の友人が有明の1日目を当てたということなので、その日に絞って申し込んだ2次先行。当たった。むちゃくちゃ嬉しかった。
ちなみに席も近かった。同じ階の別ブロックではあったが、席番号も近かった。

というわけで、曲の予習。23年分。「うん無理だな!!!」って思った。私の記事を読んでいる方ならわかってるかもしれないが、12月はポルノのライヴに行く前に2本ほど行っていたため、私はこのプレイリストだけを重点的に聴くことに。
初心者なので…

結論から言うと、ここにある曲はほとんど出なかった。理由は後ほど。
友人に「1週間で23年分は無理だった」と話したら「でしょうね」って返ってきた。次はもっとちゃんと勉強します。

その日私は授業だった。「今日これが終わったら…ポルノグラフィティ…」と言うモチベでやってきた。まぁ問題があるといえばその授業の課題を18:30までに出さないといけなかったのだが。会場は去年できたらしい、東京ガーデンシアター。「場所どこや、、、」と調べてたらなんと、国際展示場駅。その場所知っとるよオタクだもの。

とりあえず向かう。授業を電車の中で受けるいうオンライン授業特有のスタイルで。

駅に着いたら、明らかに同じ目的の人の人がいたのでついていく。
道中で見た夕焼けがすごく綺麗だった。

会場着いて「THEATER」と書かれていた方向に向かうとアリーナ席しかいけない通路だったらしく。慌てて引き返す。入場し、物販でグッズを購入し、席に着くか〜と思っていたら、ボイスストラップに声を吹き込んでいる人がおって「あーーライヴ前だなーー」と言う感想を抱いた。
ちなみにボイスストラップは想像以上にデカかった。

緑の今川焼とか言われてるやつ。

その時本気で思った。

「あれ?女の子多くない??」

男女比7:3とか割と思ってたんだけど、女の子が多い。男女比五分五分だったのではないだろうか。
男女問わず人気なんだなぁとかその時は呑気に思っていたのだが、女性にも人気がある理由がビジュアルだということに気づくのはライヴの後になって、FAがたくさんTwitterに投稿されているのを見て気付いた。確かにビジュいいわ…と。
(後で昔のライヴ映像見て女性のファンの多さにびっくりしました。これはマジ。)

物販から戻って慌てて課題をぶっ倒したら開演時間になった。ちなみに同時刻に友人は会場に到着したらしく。2人揃ってハラハラな時間を過ごした。私はもっと早くやっておくべきだったんだろうが。

17th ライヴサーキット“続・ポルノグラフィティ”

壮大なSEからの「IT’S A NEW ERA」。
登場から「あ、絶対好きになる」と確信した。
1番のサビで客電が点く演出はゾワッときた。客電を点けるという演出が斬新で一瞬でポルノの世界に引き込まれざるを得なかった。
文字通り「新しい時代の幕開け」を予感させられる演出だった。
幸せについて本気出して考えてみた」、「ドリーマー」と先ほどとは打って変わって別の意味で明るい曲。拍手する手が止まらない。全然知らない曲なのに。一体感えげつない。

客電が消えると、「ANGRY BIRD」、「LiAR」と続けて披露していたが、照明の演出が本当によかった。「LiAR」は私の好みに刺さりすぎて死んだ。
曲の雰囲気に合わせて赤色の照明を中心に展開されていたが、両サイドにあるサービス(モニター)を通してみると、カメラのSSの影響で、画面上に少しさっきまでの色が残っていた。そんな色の混ざり方も綺麗だった。まだ序盤なのにすっかりファンになってしまっている自分がいた。

MCが始まると、「今日はいつも歌わない曲をたくさん入れているので、ポルノ初心者にはきついかもしれません」みたいなことを昭仁さんが言っていて「予習もうちょっとやっておけばよかった…」と後悔。しかし、曲が知らなくても楽しめるというのがわかったため、前向きに考えるようにした。晴一さんからは、「3日前に電話が来てサービスの取り付けが決まった」という意外なエピソードを聞けたり、「この会場、2階がアリーナで、1階どこよ!?ってなったが、それって「2階やと思った人はアリーナで、3階やと思った人は2階で、4階やと思った人は3階。『みんな幸せ』」という前向きすぎる発想が聞けた。みんな幸せ。
余談だが、メンバー紹介で、ドラムの玉田さんを紹介された時「あ!!!!いきものがかりで見た!!!!」と。名前が印象的だったし、ドラムも無茶苦茶よかったため、よく覚えていた。まさか年内に2回見れるとは…

MCの後は「ウォーカー」、その次に「Love,too Death,too」。ミラーボールの演出が印象に残っている。キラキラの世界、子供の頃に憧れるタイプのキラキラだった。

暗転中、「緑のやつ…使うなら今…」という声が。使いました。緑のやつ。

「たいがいのことは経験して、新しいことはもうないだろうと思ってた。今年は新しい経験をしたんです。「THE FIRST TAKE」。このアコースティックセッションが気持ちよかったので皆さんにも共有しようと思います。」みたいなMC(記憶が曖昧で申し訳ない)で「これは次はサウダージだな」と思ってたら「披露する曲は『ミステーロ』。聴いて下さい」と言われて「!?」となったのは言うまでもない。この曲も初見だったので、後から聴いたらむちゃくちゃかっこいい曲で「かっこいいからかっこいいに変われるんだ、、、」と感動した。聴いた時から思ってはいたが、世界観が異世界でかっこいい。
お次は「サウダージ」。「マイクを通さず、自分の声だけで最初届けようと思います」と言っていたので、何も知らない、一番上、後ろから5番目くらいの席の私は「自分の席まで聴こえたらいいなぁ」くらいだったのだが、一番最初の「わ」がはっきり聴こえて「え、むっちゃ聴こえる、、、」と昭仁さんの技術の高さに驚き。TFT本編でも最初の「わ」で全てが変わった、みたいな感想を持ったのだが、あの時初めて聴いた時から変わっていない歌声がそこにはあった。TFTのコメント欄に「後ろまで生声は聴こえる」、「口からCD音源」とかいろんな賞賛な声があったが、ほんとだった。
まさかTFTのものをそのまま聴けるとは思っていなくて本当に嬉しかった。

アコースティックコーナーが終わると「鉄槌」、「Fade away」とダークな曲が続き、変わらず音響、照明の良さに感激していた。晴一さんのギターがむちゃくちゃかっこよかった(語彙力)。

昭仁さんがギターを持つと、「救いようのない曲が続いたので、愛の歌でも」と言われた時「確かに救いようになかったな…」と思った。歌詞が聞き取りやすい昭仁さんの歌声は曲の世界観を深めさせてくれるため、そう思ったのだと思う。私は歌ものをよく聴くが、歌詞を見るのはかなり後だったりする。声も楽器の一つと捉えて、音として聴いている面がある。しかし、ポルノグラフィティは違う。はっきりと歌詞が聴こえるため、曲の雰囲気が想像しやすい。

「愛の歌」こと「元素L」、「Winding Road」でしんみりとさせてくれた。この地点でポルノの幅の広さに驚かされている。私は本当に全然知らなかったんだな…と。アッパーな曲からしっとりラヴソングまで。殺す気か??これで好きにならないわけがない。

「”IT’S A NEW ERA”、今日がその船出にしよう!」という惚れるしかないセリフではじまったのは「THE DAY」。晴一さんのギターソロ、やはりむちゃくちゃかっこよかった。それに続けて昭仁さんのボーカル。いやもう今日は命日だ。
REUNION」に続き、「メリッサ」ではあの、私が無茶苦茶好きな冒頭のベースソロが生で聴けた。ありがとう寛雄さん。夢が叶いました。

「まだ、エネルギーが残っているならば、ここで使い切ってはいかがでしょうか!」(わかる)
「それが我々の目指す、持続可能な、SDGsな未来ではないのでしょうか!」(よくわからない、けどむっちゃいいMC)
という晴一さんのMCで始まる「ハネウマライダー」。会場によって、飛沫防止のためにタオルが振り回せない、なんてこともあったため、タオル振り回すことがかなり久々だったような気がする。全然知らない曲でも、よくわからない「好き」という感情で振り回した。
あっという間に本編ラストナンバー、「テーマソング」。この曲は死ぬほど聴いてきたため予習はばっちり。この曲だけ。
「覚えておいて、そしてまた会おう。また会って、次はこの曲をみんなで、今度こそ、大きな声で、大きな声で歌って、一つ、それまでの約束。だからこその渾身のクラップを頂戴。よろしく。」
こんなこと言われたらいっぱいクラップするしかないよ。しかもこのMCは翌日公開されたMVに使われていて泣いた。

「今その胸は震えているか?」の歌詞で後ろのツアーロゴの宇宙飛行士の胸が赤くなる演出はエモすぎた。

本編だけで胸熱になったのに、アンコールはどうなっちゃうんだ。

このご時世柄、「アンコール」とは叫べない。私が行った全てのライブそうだった。そのかわり身体で表現する、拍手で。

ライヴTシャツを着て再登場した時2人。
Tシャツはまさかの特注品らしい。手を上げた時にお腹が出てしまうのを気にして、なんとかしてくれ、とお願いしたら特注品になったらしい。
「何をもって、「続」なのか。新しい曲を聴いてもらおうと思います」と、まさかの新曲「メビウス」を披露。「新曲…新曲…」と心が動揺している間に曲が終わり。改めてメンバー紹介。メンバーが観客と息のあったボイスストラップの使い方をしていた。晴一さんがその場で収録している姿がとても癒された。お茶目。ほっこりしていると「もうすぐクリスマス。それっぽい格好してる人もいる。というわけでもう1曲新曲を披露します」と、まさかの新曲2曲目。「ナンバー」。リリースが待ち遠しくなった。
「アホになれー!!」とお馴染みらしいセリフで正真正銘ラストの「ジレンマ」。飛び跳ねる昭仁さん。あそこまで歌って走って飛ぶ47歳他にはいないと思う。晴一さんがステージの真ん中に立つギターソロむちゃくちゃよかった。元々すごかった音圧がさらにきたように感じた。
アンコールの後はステージにメンバー2人だけになり、生声で挨拶。昭仁さんの声の通りはもちろん、晴一さんの声もしっかりと聴こえた。
「次も会いに行こう!」とここで決めた。今FC入ろうと悩んでいる。

ライヴの後は規制退場。アナウンスが粋だった。私は”FlowerのF”だった。
会場出る時に渡されたリーフレット。中は新シングルの歌詞全てとライナーノートにメンバーからのライヴへの想い、そしてセットリストが書かれている紙。すぐにセトリが振り返れるし、思い出が全て詰まっている。セットリストは公演ごとに会場違うので差し替え可能仕様になっていたが、これ毎回配られてたのかと思うとメンバーやスタッフさんのライヴへの思いから伝わってきた。


友達と合流後、ご飯へ。「ライヴよかったね」と話しながら、「何でもいいから、次のライヴ連番しようよ!」と言われて心の中で泣いた。初めてオフラインでのつながりの友達と行ったライヴ、その後のご飯。全部が全部新鮮だった。

帰宅後、数日間は余韻が冷めず、今もなかなか醒めていない。気になって、翌日の配信チケットを当日中ではないが、購入し、何度も観た。セトリのプレイリストを組んで、「これ音源そのままライヴで聴いた…」と何度も感動させられた。
円盤化が待ち遠しい。

「本当にいいライヴだった。」その言葉しか出てこないほど、本当にいいライヴだった。

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