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【シリーズ】神代欅の活用を追う


神代欅とは・・・?

神々が国を治めていたと言われる時代を意味する「神代」。
それほど長い間、地中に埋もれていた大木のことを神代木と呼ばれます。
土に還ることなくその形を維持していた大木は、黒褐色などの濃い色合いに変色していることが特徴のひとつです。欅もまた山崩れや火山の噴火などで長年地中に眠り、神代欅となりました。

アルテマイスターに眠る神代欅

アルテマイスターにも神代欅が保管されています。
保管されている様子は前回のnote記事をご覧ください。

数十年前、縁あって神代欅を入荷。
お仏壇や厨子などお客様の要望に合わせ使用しました。
その後なかなか出番がないまま、
長い間倉庫に眠ることになっていました。

神代欅の活用がスタート

アルテマイスターの資材部門社員、
ベテランから若手まで集まり、
神代欅の活用方法を探り始めました。

空気に触れたことで割れが始まった神代欅。
まずは割れている部分を避けながら板状にカットしていきます。
「ここはどう取ったらいいっすか?」
「これはこうだべな、自分でも考えてみっせ」
ベテランと若手の会話はまるで親子同士のよう。

2Mほどの神代欅を手で持てるくらいにカットした後、
加工しやすいように板状に削り出していきます。

しかし一部がなんと石灰化!
木が長年埋もれた状態にあると石になるのだそう。
削るための刃がすぐにダメになってしまい、
何度か交換しながら削っていきました。

板状になった神代欅を見せてもらうと、
茶褐色に青みがかっている深みのある色。
埋まっていた土地によっても色味が変わるそう。

今回のレポートはここまで。
また追っていきます!


文 / すずき