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ハロプロ沼にハマっていく過程をお見せするブログ #7 ~このままじゃ癒せません~

新規ハロプロオタクの変化を綴っていくブログ。

前回まではこちら
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ほぼ3か月ぶりの更新となってしまいました。言い訳をすると、次の更新は初現場レポにしたかったんです……。なかなかライブやイベントの開催状況が元に戻らず、行われるハロコンもカバーならいいか……と思って足を向けるのをためらい、結局まだハロー!プロジェクトを肌で感じたことはない僕です。

更新してないからと言ってハロプロ沼から抜け出したわけではないです! 重い筆なぜ今回とったのかというと……ちょっと話題になっているアノ件についてちょっと思うことがあったからです。

これです

あるお方の問題提起をきっかけにハロオタの中でも議論が巻き起こっていますねぇ。

問題は、あのお笑い怪獣・明石家さんまとモーニング娘。のメンバーが毎週行う(他のハロメンもたまに登場しているみたい)ラジオ番組内のセクシーな一言を読むコーナー。その内容がセクハラ・パワハラに当たるので辞めさせるべきと考えた人が行動を起こされたみたいです。

この件に関して、僕は彼の意見に賛成です。番組内で支配的ポジションの男性が、若い女の子に性的な存在として振る舞うことを強制するのは、リスナーが楽しむためという大義名分があってもセクハラ×パワハラ=アウトだと思います。

これに関連して、ハロオタ歴数か月、アイドルオタク歴5年ほどの僕がハロー!プロジェクト全体に対して「こうすればいいのに……」と思ってきたことを伝えたいと思いました。

ここから本編です。

ざっくり言うと、

ハロプロは女性のためのアイドルになろう

というのが僕の提案です。

男性は、女性は、を主語にしてあれこれ語るのは野暮なことだとは僕もわきまえているので、この提案における”女性”はかなり流動的なものだと思ってください。

まず、アイドル(男女問わず)とファンの間に成り立つ関係には以下のような種類があると考えられます。

①疑似的な恋人どうし
②ダンスやボーカルで魅了するアーティストとその観客
③夢に向かって頑張る人とそれを応援(時に自己投影を含む)する人

①は片方がもう片方を性的な対象(エロに限定せず)としてみることで成り立つ関係ですが、②、③については性別を選ばず成り立つ関係です。ゆえにアイドル以外でも成り立つ関係ですが、ファンと距離が近く、スター性を求められないアイドルという枠組みの中で色濃く成り立つものだと思います。もちろんハロプロでも当てはまるでしょう。

僕がしたい提言は

①、やめね?


ってことです。つまり先述した”女性のためのアイドルになる”というのは"メンバーを性的対象としてみる人をプロモーションの対象から外す"と同義です。昭和の日本にアイドルが生まれて以来、象徴的であった疑似恋愛の要素を取っ払うドラスティックな改革です。

でも、ハロオタの皆さんならハロープロジェクトのアイドルは②、③の関係だけでやっていける事を承知しているでしょう。むしろ、現時点でもそういったファンが多いのでは?

まだ現場に行ったことがないので僕の眼に届く範囲での実感になりますが、テレビの特集で行うコンサート会場前でのインタビューはほとんど女性が答えているような気がしますし、ハロオタとして紹介される有名人は今でもほとんど女性(それも結構若い)です。紹介する側によってフィルターをかけられている可能性を考慮しても多くが女性ファンで成り立っているイメージです。男性ファンでも楽曲が好きだったり、娘のように応援しているファンが多いと思います。

どちらにせよ、ハロプロは”女性がハマるアイドル”であるという言説は僕が初めて唱えるものでは全くないはずです。パフォーマンスで観客を圧倒する存在とそれを受け取り声援を送る存在の間に性別の壁はどう見たってないですからね。これまでの音楽の中で、”男くさい”と言われるロックバンドと彼らに共感するファンが結んできた関係がちょうどいい例ではないでしょうか。

ハロー!プロジェクトのアイドルには女子たちにとっての銀杏BOYZ、サンボマスターになって欲しいのです。

初めに書いた騒動で他の意見を探しているうちにこんな記事を見つけました。

この記事にはこんなことが書かれています。

マドンナやビヨンセ、ガガなど、海外アーティストのセクシーで大胆なパフォーマンスが魅力的なのは、単にパフォーマンススキルが高いからというだけではなく、人種問題、女性差別、セクシュアルマイノリティ、宗教観など、社会問題に対する彼女たちの政治的スタンスがパフォーマンスの背景にしっかりと見えるからだと思うのです。

男子に人気のロックバンドが思春期の衝動をかっこよさの象徴である”ロック”で表現したように、日本のアイドルも女子の繊細な気持ちをかわいさ・セクシーさで表現してほしいのです。

上の記事の筆者は日本のアイドルにマドンナのような振る舞いは期待できないと述べていますが、ハロメンのスキルと表現力のレベルはそれを可能にするまでに達していると僕は思います。

「ひとりで生きられそうって、それってねぇ褒めているの?」のパフォーマンスは彼女たちか日本のマドンナになり得る可能性を感じさせます。女性の社会進出が進む過渡期にいる女性たちの繊細な悩みを歌う、あの力強くも柔らかい歌声はとても説得力があります。そして芯があるのにどこか守りたくなってしまう姿を表現しているあの曲は"アイドル"ソングの大傑作です。

ここまで主に②のアーティスト的魅力を高めるために①の疑似恋愛の要素を取り除く提案をしてきましたが。性的魅力のプロモーションを減らすことは③の応援される対象としての魅力を高めることになると考えています。

それを語るときに重要なのは”ハロプロ研修生”です。「ハロドリ」毎週見てます。小中学生の女の子たちがわっきゃっしたり先生のご指導で泣く姿を見守るテレビの前の自分をたまに俯瞰で見て不安になります。その姿か完全にいわゆる”ロリコン”だからです。でもまったくそういうやましい気持ちはないんです。

こういう不安を起こさせないで欲しいんです。お姉さん方たちを表現者として扱うことで、その卵である小中学生たちも性の対象として扱ってなどいない意思表明を所属事務所・ファン総出でさせて欲しいのです。

日本のアイドル文化は海外からしばしば児童ポルノ的であると評されます。一部にそういう目で見るファンがいることは否定できませんが、そうではないファンのおかげで彼女たちの活動は成り立っています。なんにもわかっちゃない、わかっちゃいない人たちに文化全体を迫害されてはたまったものじゃないので、こちらからも何かしら態度を示す必要があります。

以上が僕が、これからのハロプロに性的アピールは必要ないと考える理由です。先に述べたように”性的アピール”はあるべき表現の一部でもあり、線引きがあいまいなので、具体的に変えるべき点も考えています。

まずは

”水着”そんなにいる?

あんまりハロメンの写真集とか集めてないですが、公式のPVとか見ると十中八九水着やら肌着のシーンありますよね? 僕の理想に当てはめたとき、あれがどうなのかなと。「女性が肌をさらすなんてけしからん!」ってことが言いたいのではありません。グラビアアイドルやモデルの方が"魅せるカラダ"をつくることはそれはそれで需要がありますしプロの仕事で素晴らしいです。ただ、ハロメンはそうじゃないよなと。彼女たちが体を鍛えるのはあくまで体を使った表現のためであって、写真や映像に収めるためではないはずです。ハロメンの水着を根絶するのは僕の望みではありません。工場とか高速道路のジャンクションを見てわかるように、利便性と造形美は決して相反するものではないです。牧野真莉愛ちゃんみたいな奇跡を世間の人が目の当たりにするのを決して止めたくはないです。僕が言いたいのは山﨑夢羽ちゃんの写真集は制服のカットがもっと欲しかった!ってことです。

もう一つは


”恋愛禁止”やめよう!


ではないですか。これをすればメンバーたちを疑似恋愛の対象として扱うことが難しくなります。

ハロプロの現役メンバーは10代半ば~20代半ばです。このうち、中高生にあたるメンバーが学業と活動のバランスを考えるとパートナーをつくるのは難しいかなと思うのですが(超絶要領良くてうまくやれちゃう子がいるなら全然恋愛してくれ、むしろかっけー、推せる)、20歳を超えて経験を重ねグループを引っ張っていくメンバーがずっと恋人を作っちゃいけない状況を強いられているのははっきりいって不自然です。むしろ後輩から頼られるポジションとして負担を強いられ続けるのだから、頼れるパートナーを見つけて安定したグループ活動をしてもらった方がこっちも安心です。

恋愛してもいいからといって変なヤツにつかまってもファンとしては嫌ですよね。だから若い時から恋人の候補となるような人と活発に交流して、自分の身を危険にさらさない勉強をして欲しいです。だから年齢にかかわらず恋愛は解禁してもいいでしょう。

こんなことをしても、彼女たちを性的対象として扱う人々がいなくなることはないでしょう。しかし大事なのはあくまで"スタンス"です。彼女たちは意志のある気高い存在であり、あくまで尊敬と応援を集めるために活動をしている姿勢を売り出す側が表して欲しいのです。いやせません!のコーナーについても、このコーナーを楽しんでいるメンバーもいて、バラエティや演技の練習になるというプラスの点ももちろん否めないです。それでも僕は、こんなコーナーいたしません!と立場を明確にして芸能界にお灸を据えて欲しいのです。

そうした姿勢は今いるファンのうちの多くを失うでしょう。しかしすぐにより多くの賞賛を集め、今までアイドルを敬遠してきた人たちを取り込むことが出来るはずです。

もし僕がする提言を事務所がのんだ場合、僕のようなファンは、アーティストの表現を届ける対象ではないものの自分なりに良さを見つけて応援するファン、男女の立場を逆にして例えれば男子の憧れを集めるロックバンドのバンギャと同じ立ち位置のファンになってしまいます。だからこれからの僕らに求められるファン像は、確かな集客源・資金源でありながらも表現自体にはあまり口出しをせず自分の欲望を満たすつつましい存在です。それでも僕は彼女たちを応援していける自信があります。

”ハロプロはもはやアイドルではない”と言いたいわけでは全くありません。むしろアイドルという枠組みを外れずここまで表現者として格を上げてきた彼女たちを大尊敬しています。アイドルという文化をより尊いものにするためにもっとごっそり変えてもいいんじゃありません? 結構変えても揺るがないくらい強い根っこがあると信じるからこそ僕はこう提案したいです。

これは一人のにわかファンの意見です。自分も押しつけがましいオタクにはなりたくないので、変わらなきゃファン辞めるとも思ってません。しかしこれもオタクの性で、自分がいいと思ったものはより多くの人に知って欲しいのです。この先も続くであろう、続いてほしいアイドル戦国時代、もっと上に行くにはデカイ事やってなんぼでしょ! そのために今回の小さい騒動を何かのきっかけにして欲しいです。僕は、


この文化の繁栄を本気で願ってるんだよ!



読んでいただきありがとうございました!

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