【日常にアルプス_11月16日】移住先を絞り込むときに考えたこと
Good Morning Alps!
おはよう伊那谷。
2024年11月16日 土曜日
「40代、そろそろ長野県に住みたい」と大雑把に考えていた2020年秋、たまたま smout を知って「ユーザー登録UIすごいな〜」と感心して、たまたま長野県伊那市の地域おこし協力隊の募集記事を見つけ、「小中学校のICTに関わるミッション」と「任期中は市営住宅無償貸与」の文言に惹かれて応募し、とんとんと内定をいただき、伊那市という名前を知ってからたった3ヶ月後に移住したので、
私は移住先を絞り込むどころか、移住先の吟味もしていない。
正直「長野県ならどこでもいいや」くらいの大雑把な気持ちでやって来た。
それでも1年が過ぎたときには「私にはいい町だ」と思い、3年が過ぎたときには「ここに家建てるか」と思うようになった。一切のリサーチをせずに来たわりに、結果的にとても良い移住先を選べたと思っている。
伊那谷というエリアは結構広い。「伊那」というワードは伊那市に使われているだけでなく、長野県の諏訪より南側の南信エリアのうち、「上伊那(8市町村)」と「下伊那(13町村)」にも使われている。
もし「南アルプスと中央アルプスに囲まれた伊那谷に住みたいな」と思ってから移住を検討するとしたら、どの市町村に転入するかという決め手は何になるだろう。
人によって「土地との出会い」「家との出会い」「人との縁」「直感」「アルプスの画角」など、さまざまな理由や思い込みがあると思う。
実際に伊那谷に住んでいる私は、ご近所の南箕輪村や宮田村、毎週用事で行く箕輪町、観光資産が豊かな駒ヶ根市、飯島町や中川村、フルーツ目当てで松川町、原田芳雄さん主演の映画『大鹿村騒動記』の聖地大鹿村など、あちこちが大好きだ。いや長野県ならたいてい好きで、北にいけば松川村に池田町、スキーなら白馬村や信濃町、馬に会いに木曽町や茅野市、八ヶ岳山麓の原村など、正直なところ長野県はどこでも暮らしてみたい。
でも、私は伊那市でよかった(結果論だけど)。
「市」として行政サービスが厚い
市の面積が広い(長野県内では、長野市・松本市に次ぐ3番目に広い)
中央道ICの利便性
スタバとコメダとサーティワンがある
ライフステージによって、どんな行政サービスを重視するかは変わってくる。教育面でいうと、伊那市には2024年現在、市立小学校が15校、市立中学校が6校ある。市立保育園も多いし、民間の保育・教育施設もある。市の規模のわりにフリースクールもあちこちにある。市立小学校に関しては、学区の小学校の他に、学区を越えて通学できる「小規模特認校」が3校ある。全校児童100人以下の小さな学校も多い。中山間地域にあって小さな学校でも、私が来た2020年から今まで統廃合はない。
伊那市といえば「伊那小学校」が県外でも有名みたいだけど、実はそれ以外にも学校は多い。
私は教育に対しては志が高くない(正直あまり期待していない)大人で、伊那小学校のことも知らずに転入してきた。でも、小学校の多さと「小規模特認校」の存在とを知ったとき、「選択肢が多くていいな」と感じた。
伊那谷にはすてきな村も心地よい町も魅力的な市もあるけれど、移住先選びを通じて、私は「自分で選べる」ことに重きを置いているのだなと、自分が大事にしている尺度を実感している。
あと、私はスタババカなので、生活圏内にスタバがあることに助けられている。