創作童話 きまぐれモンスター 3/15

「ぼくは、ゆうた。きみの名前は?」
「名前は飼いぬしがつけるものなんだろ」「そうか。きみはテルテル星から来たモンスターだから…テルモンにしよう」
テルモンの名前はそうやってぼくがつけた。  
テルモンはぼくが飼いぬしと決まると色々用事を言いつけた。   
「ねえ、ここそうじしてくれない?」
たしかに、ぼくの引き出しはきたなかった。ノートやえんぴつのほかに、けしゴムのかすやカードやひろってきた石やビー玉が、ごちゃまぜに入っていた。
ぼくはテルモンに聞いた。
「テルモン、この引き出しに住むの?」「そうだよ。あ、それから寝床もたのむ。寝ごこち悪いんだここ」
「なんだよ。ぼくの引き出しだぞ」
ぼくはそう言いながらタオルをしいて、空き箱でいすも作ってやった。
すると、今度は 
「おなかすいたー」
「なんてやつだ」
ぼくはそう思いながらもウキウキした。
「これがペットを飼うってことなのかな」

                つづく

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