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老いて学べば…

幕末の儒学者 佐藤一斎の「言志四録」に

少にして学べば 
則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば 
則ち老いて衰えず
老いて学べば 
則ち死して朽ちず

とあります。

私は父に教えてもらいましたが、そう言えば小泉内閣の時「教育改革関連三法案の審議」で引用されていた記憶があります。

若い頃この言葉を知った時よりも壮~老の世代になって実感しているのは事実です。

学生時代のように与えられた勉強ではなく、今本当に自分のやりたいこと知りたいことに常にアンテナを立てて視野を広げて行くことは、いくつになっても大切なことだと思います。

昔大学の進路を決める時、勉強したいと思っていながら別の学科に変えたことを思い出しました。
進んだ道も後悔していませんがやっぱりやりたいことがありました。

そこで放送大学に入学してまずはオンライン授業やテレビ授業を受けて興味のあるものは面接授業を受けてみました。

全科履修生は入学金が入りますが、卒業や単位を気にしなければ科目履修生で好きな科目だけ取れます。
私は全科履修生になっているので美術館、映画館etc.学生料金で、テニスコートも無料で使えます✨
(映画館はシニア割引の方が安かったりしますが😅)

提出課題の後、単位認定テストを受けます。
これがなかなか緊張感あって論文形式と択一と教科によりますが、それなりに勉強していないと簡単ではありません。

千葉にキャンパスがあるので附属の図書館、グランドやテニスコートもあって本当に学生気分を満喫できます。

驚いたのは回りを見渡すと高齢者が本当に多いことです。
もちろん若者もいますが比率としては負けているのではないかと思います。

友達の中には今更勉強やテストなんて!という人もいますが、ずっと勉強したかったことや興味があることなら何時間でも勉強できるものだなあと実感しました。

授業だけでも充分なのですが、提出課題やテストがあることによってやはり知識は定着するのだと思います。

何より私よりずっと年上の方々の向学心に圧倒されて励みになります。

私は特に資格を取ろうとしているわけではないので気楽ですが、放送大学の心理学は定評があって、保育士さんや学校の先生なども資格を取るために仕事をしながら勉強されている方が多いです。

面接授業では産後数か月という方や子育て真っ最中のお母さんもいました。
私はそんな時期に勉強する余裕はなかったなあと感心しながら、若い友達とおしゃべりの花を咲かせることもできました。
きっと彼女達も母の世代と受け止めてくれたのか子育ての相談をされたりしました。

学生以外の方々も無料で参加できる講演会も数多くあります。
36万冊以上蔵書のある附属図書館もどなたでも利用できます。
毎年5000冊以上の貸し出しがあります。
美術関係の資料など、他の図書館にないものも多いようです。

このご時世で大学も閉鎖になってオンライン授業はそのままですが、面接授業の休講、テストは自宅受験になっています。
早く元通りになってサークルやグランド、テニスコートが再開することを願っています。

勉強するのに年齢や時期は関係ありません。
まさに老いて衰えず、死して朽ちず…

やりたい時がその時なのですね!
It's Now or never‼️
(今でしょ!…古っ!)


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