<ISOアルファ通信> vol.104 内部告発VS内部監査
おはようございます。
暑い日が続きますが、皆様の体調はいかがでしょうか。
アルファエスアイの角本です。
7月24日にJR新山口駅で発生した貨物列車の脱線事故を受けて、
列車の組み立て作業を確認中に
社員から不正の申告がありました。
貨物列車の車軸に車輪などをはめ込む作業で、
圧力の検査データを改ざんする不正があったというのです。
更に、この不正は
北海道室蘭市、川崎市、広島市の国内3カ所の車両所で、
少なくとも2014年から行われていたそうで
はめ込み時の圧力が基準値を超えた際、
検査記録表に基準値内に収まる虚偽データを記載するなどし、
工程延長やコスト増加を防ごうとしていたということ。
『前任者からの慣習、申し送り』
『手順や規定通りに行えば、時間がかかる』
『コンプライアンスチェックをしていない』
「なんとなく」「前例で」残ったままになっている価値観や慣習。
企業や組織の中にもそういったものが見受けられることは珍しくありません。
これでいいのか、
このままでよいのか
問う人材が必要です、問う場所が必要です。
問うべきこと、を問うてみる。
そんな内部監査にするために、
古いルールや新しい人材の認識をしっかり確認してみましょうか。
それでは、本日も『アルファ通信』をチラ見しながら、
張り切って一日をお過ごしください♪
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【INDEX】
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【1】 報告システムの強化とコンプライアンス人材育成
【2】 ~アルファの玉手箱~ 『「不祥事」を止めるISO思考』
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【1】 ISOの活用『報告システムの強化』
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兵庫県知事のパワハラ問題の対する告発事件。
何をどのように感じていますか。
パワハラや物品の授受を巡る兵庫県知事の疑惑を告発した県幹部の男性が、
県議会の調査特別委員会(百条委)への証人出席を前に亡くなったこと。
改正公益通報者保護法は通報者捜しや不利益な扱いを禁じているのに
県は公益通報とは別に調査を行い、男性を懲戒処分としました。
公益通報者保護法では
「事実と信じるに足りる相当の理由」
がある場合は報道機関などへの「外部通報」も保護の対象となるそうです。
同法の指針では、県に告発者捜しの防止などの体制整備が義務づけられ、
専門家は「知事が先頭に立って義務に違反する行動をとった」と批判した。
業界や会社には、それぞれの『古い慣習』や『上司や仲間への遠慮』
または『・・・と言ってもねぇ、我々の業界ではねぇ・・・』
『社長が、カラスが白と言えば白。』という特殊なルールがある。
だからこそ、考えたいのは
【報告システムの強化】
【コンプライアンス人材育成】
ここを強化していくために、基軸としていくべきはISO。
その基軸を整えるために、今一度ISOを見直していきましょう。
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【2】 ~アルファの玉手箱~ 「不祥事」を止めるISO思考
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今回ご紹介するのは
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「不祥事」を止めるISO思考 有賀 正彦【著】
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友人が書いた本です。
この最近、企業や行政の不祥事が相次いでいますよね。
ニュースでは、トップの謝罪する姿とともに、
「問題の再発防止に努めたい」と反省の弁が繰り返し流されます。
しかし、なぜか似たようなトラブルはまた起こってしまう。
なぜなら問題の本質を追究せず、表面ばかりをなぞった上っ面の対策
しか実行していないからだと書いてあります。
根本原因が改善されなければ、
問題は姿を変えて再び表に出てくる。
では、どうすれば再発防止が可能なのか?
それは、国際規格であるISO的な枠組みで、
問題を論理的に詰めて考えていけばいい。
本書では、不二家、関西テレビ、アイフル、スカイマーク、社会保険庁、
警視庁、経済産業省などの実例をもとに、問題はなぜ起き、
どうしたら再発が防げるのかを考えることのできる内容です。
ISOフリークの皆様には、絶対読んでいただきたい本であり、
ISO推進の抵抗勢力や非協力者がいれば、
是非、この本を「ドン」と机の上においていただきたいと思います。
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■編集後記
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ありがたいことに、アルファは忙しい日々を送らせていただいています。
これも一重に皆様がアルファを長くご利用してくださっている結果であり
感謝をしてもしきれないものの、この最近スケジュール調整等でお客様に
ご迷惑をお掛けしていること、心苦しく感じています。
今後早めに解決し、日程の調整等のご迷惑をお掛けしない体制を整えて
いきます。
ただ新規のご連絡いただいているお客様のご希望にお応えできない
場合もございますので、ご相談をさせていただければ幸いです。
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●アルファ通信
発行日 : 毎月1日・15日頃発行
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編集者:角本実香