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#003 結婚とわたし(ちくま文庫)
結婚について、我が国には次のような定めがある。
結婚に際して、夫婦は同等の権利を持ち、夫婦が協力することによって、その関係が維持されるべきだという。
わざわざ夫婦の平等を持ち出しているのは、言うまでもなく、かつての家制度を封じる意図だ。
では、果たして夫婦は平等か?
そんなフェミニズム的視点を交えつつ、結婚前後の数年間の生活が記録されたエッセイである。
フェミニズム的視点といいつつも、文体は重
#002 生物から見た世界(岩波文庫)
生き物は皆、自分だけの世界を持っている。
生き物は種や個体ごとの生活に密接した世界観を持っているのではないか。
これは人間も同様で、その例えとして本書では道案内の例が挙げられている。
ちなみに、「環世界(Umwelt)」とは、ユクスキュルが提唱した、「動物がそれぞれ独自の知覚世界を持っており、その知覚世界を基にして行動している」という概念である。
批判を恐れずに言えば、私は、人間を頂点とする
#001 増補版 誤植読本(ちくま文庫)
校正、恐るべし。
たしかに校正は恐ろしいものである。
とある仕事で数万字の文章の校正をする羽目になったが、執筆者の怠慢もあって無数の誤字脱字や事実と異なる記述を発見し、修正をお願いした。
しかし、この工程を何度繰り返そうとも、無限に誤植が湧いて出るのである。
新たな誤りに気がつくこともあれば、修正したはずの誤植が先祖返りしていることもあった。
どれだけ手を尽くしたと思っても拭い去れない誤植を