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コーチング入門part8

慣れ親しんだ場所や範囲のことを、
コンフォートゾーンといいます

コンフォートゾーンの中では、
リラックスしていつも通りに
振る舞うことができます

しかし、コンフォートゾーンの外に
出てしまうと、緊張しうまく振る舞うことができなくなります

そして、コンフォートゾーンの中に早く戻りたいと思うようになります。

スポーツの試合などで、「アウェイ」より「ホーム」の方がパフォーマンスを発揮できるのは、このコンフォートゾーンの発想から理解することができます。

私たちは環境と相互作用しながら、
生きています

外が暑ければ、
汗をかくことで体温を下げようとします

寒ければ、
震えることにより体温を上げようとします。

このように、人は環境から影響を受けつつ、環境に影響を及ぼす双方向性の関係を持っています。

動物においても縄張りの中では、敵も少なく安全である確率が高いです

そのため、落ち着いて堂々と行動することができます

しかし、縄張りの外にいる時は、
敵に遭遇する確率が高まります

そこではむしろ、常に周りを警戒し、
いつでも闘うか逃げるかできる
状態でいる必要があります

この縄張りの範囲にあたるのが、
コンフォートゾーンです

人間が他の動物と異なるのは、コンフォートゾーンが物理的な範囲だけでなく、情報的なものにまで拡大していることでしょう

高級ホテルに入ると落ち着かなくなったり、自分より社会的地位が高い人ばかりいるパーティーから早く帰りたくなったりするといった現象も、

人間のコンフォートゾーンが情報的なものにまで拡大しているからだと言えます

コンフォートゾーンの外に出ると、生命の危険はなくても、動物が縄張りの外に出たときのような反応をしてしまうのです

そして、慌ててコンフォートゾーンの中
に戻り、リラックスした状態を
回復しようとします

ここで重要なことは、高いゴールを達成するためには、現在のコンフォートゾーンの外に出ていく必要があるということです

この点をクリアしていくための理論と方法が、コーチングにはあります

コンフォートゾーンのメカニズムを理解し、自分自身でコンフォートゾーンを広げることができるようになれば、ゴールの実現を運任せにせず、

自分でコントロールできるようになります

コンフォートゾーンについて、
セルフイメージや創造的無意識との
関連から考えてみましょう

私たちの創造的無意識は、前述のとおり、無意識のセルフイメージを維持するように認識や行動を制御しています

「自分はこういう人間である」というセルフイメージや

「ものごとはこうあるべきだ」というリアリティを維持するように働いています

もし現状がセルフイメージから離れたら、創造的無意識は現状をセルフイメージと一致させるように行動を促します

現状がコンフォートゾーンから外れたとき、創造的無意識は現状をコンフォートゾーンの範囲に修正するように働きます

この現象は、ホメオスタシスでも説明できます

ホメオスタシスとは恒常性維持機能のことです

人間の生態システムで重要なものです

このように、セルフイメージがコンフォート

現状の外のゴールを達成するには、セルフイメージをゴールを達成している
自分に置き換え、コンフォートゾーンを移行させる必要があります

アファメーションやビジュアリゼーションは、ゴールを達成している自分をセルフイメージにし、コンフォートゾーンを移行させることで、ゴールを実現させていく技術なのです

この話は認知的不協和でも説明することができます

壁にかかっている絵が傾いていたら、違和感を感じて水平に直したくありませんか?これは、自然な反応です

いつも食事をしているレストランの10倍の値段がする高級レストランに
招待されたとしたら、落ち着かない感じがするかもしれません

VIPパーティーに行ったとしたら、居心地が悪く感じるかもしれません

このとき感じる緊張や居心地の悪さが認知的不協和です

この認知的不協和によって、
私たちはいつもの場所、いつもの仲間の
ところへ戻りたいと感じるでしょう

これはコンフォートゾーンと同じと言えます

ホメオスタシス、認知的不協和、コンフォートゾーンはまずは同じニュアンスで捉えて構わないでしょう

アファメーションやビジュアリゼーション
を利用して、現在のコンフォートゾーン
ではなく、

ゴール側のコンフォートゾーンに臨場感を
持つと自然とゴール側へと移動していきます

これは、コンフォートゾーンのような
マインドの仕組みを知り、
使い方を学んでいると言うことです

マインドの仕組みを知らないと
私たちは現状維持のために
マインドを使ってしまいます

しかし、マインドの仕組みを理解すると
マインドをよりよく
使うことができるのです

それがコーチングの「ゴールを設定」し、エフィカシーを上げると言うことです

そのためにアファメーション、ビジュアリゼーションのような技術があります

これらは、ゴールを達成している
セルフイメージにリアリティを持たせ、

コンフォートゾーンを移行させることで、
ゴールを実現させていく技術なのです

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