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コーチング入門part7

マインドの仕組みを知るとマインドの使い方が上手になります

コーチングではどのようにマインドの仕組みを説明しているでしょうか?

コーチングでは、マインドを

「意識(conscious)」
「無意識(subconscious)」
「創造的無意識(creative subconscious)」

の3つの部分に分けて説明しています

(これはマインドが、3つの部分に分かれているわけではなく、3つの機能・役割に便宜上分けることにしています

まず意識です

意識とは「心が知覚を有しているときの状態」と辞書などには書いてあります

定義は別として意識にはどんな機能があるかを見ることによって意識を理解した方がいいでしょう

「意識」の4つの機能

「意識」には4つの機能があります

知覚、照合、評価、判断

の4つの機能です

私たちは、五感を通じて情報を得ています

これが「知覚」です

知覚された情報はすべて、
「無意識」に記憶として蓄積されていきます

この記憶がその人にとっての「リアリティ」となっていきます

「知覚」された情報は、「無意識」に蓄積された記憶と関連づけて、
その意味や価値を解釈されます

これが「照合」と「評価」です

このとき、特に影響を与えるものが
情動記憶です

私たちは、情動記憶に基づいて目の前の
状況や情報を評価していると言えます

「意識」の4つ目の機能は「判断」です

私たちは「知覚」した情報を記憶と
「照合」して「評価」し、
その「評価」をもとにどのような
行動や選択をするかを決めています

前述した通り、ハビットやアティチュードは、ゴール側ではなく、過去の情動記憶にもとづいて行われています

「無意識」に蓄積された記憶、つまりリアリティを変えてしまえば、「評価」や「判断」も変わるということを意味しています

コーチングを知っている人はハビットや
アティチュードをゴールに関係するものにすることができます

それには努力する必要がないのです

次に「無意識」の機能についてです

「無意識」には2つの機能があります

「情報の蓄積」と「自動的な処理」です

その1「情報の蓄積」

五感を通じて知覚した情報は、
無意識に蓄積されます

思考したこと、想像したこと、
セルフトークとして自分自身に
語りかけたことも、

知覚された情報と同様に
無意識に蓄積されていきます

こうして蓄積された情報が、
ビリーフ、リアリティ、
セルフイメージとなります

前述の通り、スコトーマがあるため、
すべての情報を知覚していません

また、情動記憶が強くリアリティへ
影響を与えています

その2「自動的な処理」

自動的な処理とは、
アティテュードとハビットのことです

アティテュードもハビットも、
無意識の機能であり、
行動や思考の蓄積によって形成されます

リアリティやセルフイメージと同様に、
アティテュードやハビットも過去の情動記憶の影響を強く受けています

そのため、無意識を変えない限り、
私たちのハビットやアティチュードは
過去に縛られたものになります

アファメーションやビジュアリゼーションで無意識のリアリティを変えれば、

私たちのハビットやアティチュード
は自動的に変わります

すると、自然とゴールへ向かっていくのです

最後に「創造的無意識(creative subconscious)」についてです

創造的無意識とは、「問題解決、思考、概念化、アイデア、理論、独創的な力を導き出すために働く心的作用の源」のことです

創造的無意識はコーチングにおいてマインドの仕組みを説明するために使われる用語であまり馴染みのない言葉かもしれません

無意識がいかにクリエイティブか
を説明する概念です

(いい意味でも悪い意味でもです)

創造的無意識の機能も
うまく活用しましょう

創造的無意識は、
私たちの「無意識」にあるリアリティと
現実の世界が一致するように働いています

もし両者が一致していれば、
その状態を維持するように働きます

一致していなければ、
両者の矛盾を解決するように働きます

そして、「無意識」のリアリティと
現実の世界が一致している状態を維持する

あるいは、両者の矛盾を解決するための
エネルギーを生み出します

これはモチベーションと
もいうことができます

「目標」に向かうようにしてくれます

このようなクリエイティブな機能をもっている創造的無意識を上手に使うことが、

ゴールを達成し、問題を解決していく上で鍵となります

今までになかったアイデアや
問題解決の方法をひらめくのは
創造的無意識の働きと考えられます

ゴール設定、アファメーション、
ビジュアリゼーションといった
様々なコーチングの方法論は、

創造的無意識の力を引き出す方法論
とも言えます

ここで、
認知的不協和について触れたいと思います

創造的無意識の働きは認知的不協和で
説明すると理解ができます

認知的不協和は、
現状をリアリティと一致させ、矛盾を
解消させるように私たちを駆り立てます

たとえば、常に貯金が1000万円ある人は、何らかの事情で貯金が500万円に減っていたら、ストレスを感じます

貯金が1000万円あるというリアリティと、実際の貯金額が矛盾しているからです

これが認知的不協和です

この人は慌てて節約したり、
仕事の効率をあげるなどして、
貯金を1000万円に戻すでしょう

夏に外を歩いていて暑さに耐えられず、
涼しいカフェに逃げ込むようなものです

これが認知的不協和の働きです

※この働きは後述するコンフォートゾーンの話にも繋がります

コンフォートゾーンの外に出ると
もとに戻りたいと思います

この働きを利用してゴール達成を行うのがコーチングです

※創造的無意識の働きやコンフォートゾーン、認知的不協和は別の言い方で私たちのマインドの仕組みを説明しています

現状を変え、もっと大きなことに挑戦したり、新しいことをしてみたいと思うのなら、リアリティを変える必要があります

リアリティを変えずに「今より良くなろう」「頑張ろう」としても、認知的不協和を感じ、もとに戻ってしまうからです

コーチングでは、
現状を超えたゴールを設定し、

そのゴールを達成した世界に臨場感を感じてリアリティにしてしまうことで、
創造的無意識を意図的に働かせます

そうすることで、モチベーションやクリエイティビティを自ら生み出していけるようになります

このように、リアリティが実際の世界より
高いレベルにあるとき、創造的無意識は、
まさに創造な働きをします

創造的無意識をうまく使う方法が
後から出てくるコーチングの
コア中のコアのゴール設定になります

ゴール設定とは、意図的に目の前の世界とは異なる理想のイメージをマインドの中につくる行為です

意図的にゴールを設定して、
現状との違和感を作る

認知的不協和を作る

マインドの仕組みと使い方が
上手になるとクリエイティブに
ゴールを達成することができるのです

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