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「トビチ商店街」というまちの再編集

僕は長野県と三重県の二地域暮らしをしている。三重県の方は、割と山奥で近くに商店らしい商店はなく、最寄りスポットは名瀑だ。窓を開けるとサー、と滝の音が聞こえる。
長野県では南信州の北部、辰野町という町に暮らしている。辰野の家ははまちの商店街「下辰野商店街」のすぐそばにある。元気に営業している店舗もまだまだあるが、全国の例にもれずシャッター街化している。

僕が理事をしている一般社団法人◯と編集社(まるとへんしゅうしゃ、と読みます)が運営しているシェアスタジオ STUDIOリバーも商店街にある。商店主としてこの町の商店街の未来を考える。

僕らが暮らすまちの商店街は、どんな風だったらいいだろう。

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トビチ商店街というまちの再編集

老舗も新店舗も閉じたままの店舗もひっくるめて、地域としての「楽しい」をつくろう。

歩けないと不便だった時代があって、そのときは商店街はまちの商業の中心だった。それから地方は、みるみる車社会になって「駐車場がないと不便」というのが地方の当たり前に変わった。

そうすると、少し離れた広い場所に大型モールができて、モールの中に新しいまちができた。とても便利。大型モールへの変化はローカルの文化の変遷なんだと思う。

じゃあこれからの僕らのまちの商店街をどうしよう、と考える。
僕らは、商店街やこのまちに残る小さな宝物、みたいな文化や背景を活かしながら、次の商店街をつくりたい。
地域も考え方も拡張してもう少し広く捉えようと思う。歩いてもいいけれど、自転車で巡ると楽しいくらいの経済圏。飛び飛びの商店をつないで、新たな価値観で商店街をつくる。商店街をショッピングストリートとしてではなく、場所を拡張しながらそのまちのコミュニティ空間として再定義していく。
それが、トビチ商店街。

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2030年の辰野の未来

大切なのは、「このまちにどんな未来をつくりたいか」ということだ。
今から10年後、2030年の辰野町はどんな「まち」になっているだろうか。

多様な人たち(日本人も外国人も旅行者もビジネスマンも地元の人も初めての人も、大人も子供も)がこのまちを歩いたり、自転車で行き交ったりする未来を想像したい。様々な価値観が許される多様な文化が生まれるまちにしたい。その方が、いろんな人にとって生きやすい「まち」だと思うからだ。

もちろん誰かを傷つけたりする価値観が許されるということではない。

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例えば、Barなんかで地元の人と旅行者やビジネスマンが話をする。盛り上がって、「一緒に焚き火でもしようぜ」、という話になったりする。田舎だからこそできる「まちづくり」がある。アウトドアのフィールドが近く、空き店舗や空き家といったリソースがたくさんある。そこに仕事や文化が融合すればきっと面白い。

多様性を認めるためには、多様性に出会う必要がある。多様な価値観や文化が混じり合うことで、人々は調和していくことができる、と思う。

同じ文化、同じ背景の人たちだけで話していると、どんどん主語だけで話が通じるようになる。日本はハイコンテクストな社会と言われている。つまりは空気を読む文化だ。有言実行より、不言実行が美徳とされる。しかし、それは文化が同じ社会じゃないと通用しない。

全く違う文化・文脈を持った人が集まるからこそ、そこにある見えなかった文化が言語化される。それが大切だ。そして、様々な「好き」が集まることでまちは多様になり、寛容になる。文化は多様な方が、生きやすい。いろんな人が生きやすいまちがいいなと思う。

そのために。

そのためには商店街が必要だ。サテライトオフィスや新しい会社、クラフト工房やbarやパン屋さんやごはん屋さん、服屋さんに自転車屋さん。宿もあった方がいいし、キャンプ用品店なんかもあるといい。

商店街で商業を回していく。地域からいかにサステナブルな経済を作っていくか。
地域だからできるビジネスがある。日本の地域が抱える課題は世界が抱える地域の課題になっていく。少子高齢化、人口減少最先端の日本の地方を考えることはとても大切だ。

地域ではリソースが余ってくる。空き店舗や空き家もそうだし、土地や農地もそうだ。開発とは違うスキームで持続可能な暮らしを作るにはどうしたらいいか。自分たちの次の世代にどんな未来を残していくか。小さな商店街づくりから考えていく。

トビチ商店街はその旗印。
僕らが目指すのは、持続可能で、いろんな人が生きやすい優しいまちづくり、だ。

10年後の1日を、トビチmarket

そんな「トビチ商店街の10年後」の1日をちょっと貸してよ、と連れてくるイベントを12月7日に開催します。その名もトビチmarket。僕らはこんな未来を作りたいんだけど、どう?みたいな感じ。それが10年後に実現していることを目指して。

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トビチマーケットイベントページ


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頑張って書いた甲斐がありました...
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ディレクションが生業。長野県の田舎と三重県の田舎に暮らす二地域暮らし。株式会社やまとわ / 取締役。一般社団法人◯と編集社 / 理事、写真とデザインAlpenglow works 代表。週一マルシェ ハラペコ里の市 主宰。

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長野県と三重県の二拠点で暮らしている私。長野県辰野町を中心に未来にワクワクする人をふやそう、と立ち上げた一般社団法人◯と編集社のつなぐ編集室室長として、二地域暮らしやまちのことなどを書いております

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