夫婦の役割は決めるのではなく、ピンチの時に決まっていく

昨日次男の２週間検診で無期限入院が決まりました。数値が下がるまで入院で、その間妻は付き添います。「数値が下がるまで帰れま10」パターンは妻が入院した時に夫婦で以前経験しました。その時にも思ったのですが、こういうピンチの時ほど「夫婦の役割」が洗練され、家族が前に進みます。

役割は決めてそのまま固定ではなく、これからも柔軟に変わっていくとは思いますが、今回の次男入院を経て感じた夫婦の役割を記載します。

1.【日常】妻は超実務特化、私は実働部隊

これはもう結婚前からなんですが、妻はとにかく自分のしたいことをバシバシ決めて活動に落とし込んでいきます。その能力を買われて育休前は秘書として働いていました。
どうやら妻は「自分で決める」ということが大好きなようです。昔、「信号機が青に変わる時間も踏まえて電車に乗る時間を決めている」と聞いた時は腰を抜かしました。私は信号機が赤になっても、その後駅まで猛ダッシュするタイプ。根本的に考え方が違うと感じました。

そんな私でも毎回「これしようよ」「これしたら良いんじゃない？」と妻の計画について提案しますがプレゼン通過率は10%未満。それくらい、妻の計画は控えめにいって完璧です。なので、特に不満もなく「妻が決めることが物事を前に進めていくのだ」と勝手に私は解釈しています。

私がすることと言えば、「妻が1人ではやり切れないこと、時間がかかることを実働で補完していく」ということです。

旅行であれば、
・車の手配、運転
・子どもがグズった時のトラブルシューティング
この2つが主だった私の役割です。どちらの活動も妻の頭を結構使うようで、当日、計画を頭に描きながら物事が進められないと話していました。

明らかに活動時間は私の方が短いですが、妻には「てめー、何もしてないじゃねーか」とは言われません。(思っているかもしれないが不問)妻が好きなこと・得意やことに特化し、そのための余計なことは私が請け負う…カッコよくいうとそういうポジションで物事を前に進めています。(妻がどう感じているは不問)

2.【緊急時】複雑な事柄を一緒に解していく私、活動に落とし込む妻

そんなグレートな妻でも、1人で決められないことがあります。それは例えば以下の2つのケースです。

・ケース1:次男を里帰り出産するか、転勤先(夫婦ともに知り合い無し)で出産するか
このような問題は「この決断をしたら、この部分は良いけれど、あの部分は引き受けなければいけない」というように明確な正解が出しにくくいのが特徴です。また判断基準も夫婦で違うため、すり合わせる時間が必要となります。

自分たちの場合は私が書記になりながら、里帰り出産・転勤先での出産の善し悪しを挙げていきました(下図参照)

ここまでまとめると、転勤先で産んだ方が家族にとって良さそうだ、ということが夫婦で共有できました。すると、妻の得意技である計画し行動に落とし込むパワーが発揮され、
「じゃあ、私転勤先のサポートチェックと一時保育、ファミサポ確認と病院の紹介状調べとくね…そのためにはこれとこれとこれが必要かあ…」(この時点で私はついていけていない)
となっていきます。

・ケース2:次男の無期限入院における考え方
これは「私たちの行動で良くなる部分が少ない」ケースです。私たちがどれだけ次男のことを思おうと入院期間が短くなる訳ではありません。やれることは寄り添うこと(妻に関してはおっぱいをあげること)のみであり、バシバシ活動計画を決めることができません。

この時2人で話し合い、以下のことを決めました。

・次男は物理的な治療は私たちにはできないが、精神的には寄り添える。歌を歌い、本を読み聞かせすることにお互い集中する
・次男の次に大切なのは母親不在による長男の精神的ケアであるが、それは私が請け負うので、妻は思いを馳せすぎない。精神的ケアについては夜お風呂入った後LINE電話して皆でお話する。寂しくて寝られなければ保育園がない土日の昼に限定する
・長男の次に大切なのは妻の心身の安定。おっぱいの時間の間、付き添いを交代できる時間は私が交代。好きなお菓子を毎日1つ食べる。DVDで夜は気晴らしをする。

とにかく余計(解決に向かうことがないという意味での余計)かつ浮かんできがちな考え(「いつ退院するんだろう…？」「長男は母親がいなくて大丈夫だろうか…？」等)は極力排除し、できることを2人で絞り込んでいきました。

ケース1・ケース2のようなことを先導するのは何となく私になっています。

----------

こうやってまとめると、色々あったなあ…と思うと同時に妻への感謝が溢れますね。これからも色んな役割を全うし、健やかな家庭を築いていきたいと思います。