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理系が解説する行政書士試験の正しい勉強法


自己紹介

こんにちは!

私は理系大学4年生の時,行政書士試験を始めて受験したのですが
合格基準点を46点上回る点数で合格することができました!

なお,科目別の得点は以下の通りです

法令等(択一式)
基礎法学:4 / 8 点
  憲法:16 / 20 点
  民法:32 / 36 点
 行政法:64 / 76 点
  商法:8 / 20 点

法令等(多岐選択式)
 憲法:4 / 8 点
行政法:14 / 16 点

法令等(記述式)
  民法+行政法:44 / 60 点

一般知識等
   政治・経済・社会:16 / 28 点
情報通信・個人情報保護:16 / 16 点
       文章理解:8 / 12 点

計:226 / 300 点(180点以上で合格)

この記事では自分が使用していた教材や
多くの人が実践していない正しい勉強法を書いていこうと思います!

使用していた教材

(1)スタディング 司法試験・予備試験講座

行政書士試験講座じゃないじゃん!って思った方もいるかと思います.
これは,もともと自分が弁護士に興味があって司法試験の勉強を始めたのですが,さすがにレベルが高すぎて無理だな,それだったら行政書士試験にとりあえず合格し,法律の勉強をした証を手に入れよう!っていう感じです.

(ちなみに司法試験の難易度は行政書士試験と比較しても別格でした.たまに「仕事しながら司法試験の勉強して合格しました!」っていう記事がありますが,正直意味不明すぎます…)

(2)出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集

スタディングの司法試験対策講座には行政書士用の記述問題対策がなかったため,記述対策として購入しました.この本にある基礎的な問題が解ければ記述式は大丈夫です.これより難しい問題に手を出さないように!

(3)みんなが欲しかった! 行政書士の5年過去問題集

行政書士試験で一番大事な勉強は過去問演習であると断言できます.自分はこの本に加えてネットで無料で見れる過去問サイトを参考にし,民法・行政法・一般知識の情報通信・個人情報保護は10年分解きました.

たまに過去問と同じ問題は出ないから解くのは無駄!という意見を聞きますが,行政書士では過去問と同じ問題が結構出るため,過去問は超大事です.

弁護士youtuberの岡野武志さんも,過去問の重要性を語っていますね!

正しい勉強法

ここまで,自分が使用してきた通信講座や参考書を記述してきました.ここからは多くの人が間違ったやり方をしている勉強法について記していきます.

行政書士試験の合格率は毎年10%前後と非常に低いですが,これは問題が難しいのではなく,間違った勉強法をしている方が多いからであると私は考えています.

それでは,正しい勉強法を3つ記していきます!

(1)一冊の参考書を何回も読んで理解する

以前twitterで行政書士試験の合格を目指されている方々のツイートを拝見した際,20冊以上の参考書を積み上げて「私はこんなに勉強しています!」といったツイートを拝見しました.

言葉は悪いですが,このように多くの参考書を使用しているアピールは,私は間違った勉強法で勉強しています!と宣言しているようなものです.

多くの参考書を勉強しようとしても結局中途半端になってしまい,お金も無駄になります.

10冊の参考書を全部1周するぐらいなら,1冊の参考書を10周する方が力が付きますし,お金も浮きます.

1冊の参考書を完璧に理解するまで何回も確認する.勉強の基本です!

(2)配点=勉強時間

行政書士試験における,科目ごとの配点を以下に記します

法令等
基礎法学:8 点
  憲法:28 点
  民法:76 点
 行政法:112 点
  商法:20 点
計244点

一般知識等
   政治・経済・社会:28 点
情報通信・個人情報保護:16 点
       文章理解:12 点
計56点

合計300点(内,民法と行政法で188点)

これを見ると分かると思いますが,合計300点のうち,民法と行政法で全体の約60%を占めていることが分かります.そのため,極端なことを言えば民法と行政法で満点を取れれば,他の科目は0点でも試験には合格できるということです(一般知識の足切りはありますが).

それなのにネットを見ていると「基礎法学も徹底的に勉強しておいた方がいい!」だったり,「商法は勉強しておくと足元救われる」などといった意見がちらほら見られます.

もちろん時間が無限にあるならば配点の低い基礎法学や商法なども勉強しておいた方がいいと思います.しかし,どう考えても配点の高い民法と行政法の理解を深めるのが先でしょう

また,一般知識等における政治・経済・社会も勉強時間に対して点数が上がりにくいため,ここを勉強する時間があるなら情報通信・個人情報保護や文章理解を勉強するのが先でしょう(何度も言いますが,民法と行政法が完璧で,時間が無限にあるなら全部勉強した方がいいと思います)

ちなみに自分の場合,基礎法学,憲法,商法,政治・経済・社会は過去問5年分を一回解いた以外の勉強はしていませんでした!

配点が高い民法と行政法を徹底的に勉強する.超大事なことです!

(3)基礎固めを最重視する

これも初学者あるあるなのですが,難しい問題を解けなきゃやばい!とか言って問題集の難しい問題ばかりを解いている人がいますが,やめましょう.

司法試験の問題を解くのならともかく,行政書士試験では基礎的な知識を用いて過去問が解けるレベルになれれば普通に合格します.

また,難しいと言われている記述式に関しても,先ほど紹介した出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集に記載している問題が解けるなら記述式は大丈夫です.

難しい問題を解くよりも,基礎問題を漏れなく解けるようにしましょう!

まとめ

・行政書士試験では過去問演習が最重要
・1冊の参考書を完璧に理解するまで何回も確認する
・配点の高い民法と行政法が完壁になるまで他の科目は勉強しない
・応用問題ではなく基礎的な問題を完璧に理解することが大事

以上,理系が解説する行政書士試験の正しい勉強法でした!


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