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プロジェクトをマネージメントしよう(後編)

▼これまでのあらすじ
マネージメントは実力だけではなく運とタイミングもあるので、チャンスがあれば挑戦して欲しいです。なぜならマネージメントで得られるメリットは大きく3つあるからです。
メリット1「思考がタスク→プロジェクトに変わる」でプロジェクト思考に変わることで、ミスったときにタスク思考だと悲壮感しかありませんが、それが楽観的になれたりします。
メリット2「自社がビジネスパートナーとなる」では、プロジェクトの体制作りのプラットフォームとして自社を活用することで、モノづくりとは違うビジネスの楽しさを味わうことができます。
そして3つめのメリットでは、シナジー効果でモチベーションがアップします!

▼メリット3:お客さまでの評価と自社の評価のズレが解消される(評価の循環)
僕の肌感では、お客さまと自社の評価ポイントが違うため、まずはそれらを整理していきます。
・お客さまが評価するポイント:対価としてお金を頂いているので、価値の高いサービスを提供すると評価が高まります
・自社が評価するポイント:若手は実行力/チャレンジ力を高く評価し、経験値のある社員(ベテラン)は売上が評価されます
若手のうちは自主的に行動すれば評価されますが、ベテランの場合はそうはいきません。いくらお客さまの評価が高くても単価はせいぜい5%アップなので、毎年20%の売上アップを目指している会社であれば、それほど評価される数字ではありません。

▼自社の評価を上げるには
僕だったら同じ数字でも単なる売上としての数字ではなく、別の角度からアピールします。たとえば、大手SIerのプロジェクトに参画した場合は、今後の展開、別案件の獲得チャンスがなど、未来の売上アップにつながる種まきをアピールしたり
あと、新規ユーザのプロジェクトに参画して、新しい口座を作ったなどなど、いろんな角度からアピールはできます。もちろん、これらのアピールは、しないよりした方がいいですが、自社ではお客さまでの活動が可視化されていないため、それほど効果はありません。

▼ベテランが最大限に評価を上げるにはプラットフォームを活用すること
僕の経験上、ベテランは上流フェーズで要件定義や外部設計をやっているだけでは、自社の評価を現状維持はできるけど、上げることはかなり難しいです。そんな難しい状況で評価を上げるひとつの方法が自社をプラットフォームとして活用することです。前回(中編)の投稿では、自社をプロジェクトの体制作りのプラットフォーム(営業)として活用しようという投稿をしましたが、それ以外にもプラットフォームとして活用できる方法を探っています。
・プラットフォーム①:プロジェクトの体制作りのプラットフォーム(営業)
・プラットフォーム②:プログラム開発のプラットフォーム(ニアショア)
・プラットフォーム③:クラウド化のプラットフォーム(Azure)
自社をプラットフォームとして活用することで、自身の活動が可視化されて、自社の売上に貢献できるため、おのずと評価が上がるでしょう。プラットフォーム①だと増員できれば売上アップしますし、プラットフォーム②だと開発を切り出して受託開発すればやりかた次第で売上アップにつながるため。

▼ベテランの評価が循環するとプラットフォームが強化されるというシナジー効果が得られる
僕の憶測ですが、お客さまと自社で評価が循環していくと、以下の流れで自社のプラットフォームが強化されると思っています。
・お客さまでの評価が上がり
・自社での評価が上がると
・モチベーションが上がり
・お客さまに提供するサービスの価値が高まり
・マネージメントの機会が増え
・自社のプラットフォームを活用する機会が増え
・プラットフォーム需要が高まると
・プラットフォームが強化され
・プラットフォーム共有が多くなる

▼メリット3のまとめ
ベテランは自社の評価を上げることが難しいが、自社のプラットフォームを活用することで自身の活動が可視化されて、自社の売上がアップすることで、おのずと評価が上がることでしょう。自社のプラットフォームも営業だけでなく、ニアショア、クラウド(Azure)も活用できる方法を探っていきたいです。

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