4/29-4/30

4/29

朝、ONE Championshipを見て、青木慎也が勝ったのを見届けてから熱海に向かう。

このご時勢にどうなんだという話もあるだろうが、どうなんだろう。
最近は自粛要請というより統制の色が強くなってきたので、うっせえわというお気持ちになったのは否めない。

とはいえこの日、熱海は暴風雨。
駅からバスでホテルに移動してそのまま宿で蟄居となった。

宿泊したホテルはニューアカオなんだけど、普段は一人では泊まれないはずが、今はコロナの影響でお一人様宿泊プランが設定され、本当なら去年の秋頃に行く予定だった。が、その時は父の入院があって泣く泣くキャンセルし、今回に至る。それにしても会社から貰った父の葬式の香典が今回の旅行資金になるのだから、何が起きるかわからないものである。

昭和48年に開業したとあって昔の観光ホテルといった趣きなのだが、ビジネスホテルの簡素さに慣れた身だと、その豪奢さに驚いてしまう。もちろんあちこちに古さや経営の厳しさも垣間見えるんだけど、それはそれ。

ロビー

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部屋

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通路

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ミラー

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観葉植物

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この日何の予定もないためフリードリンクスペースとして開放されていたホール

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フリードリンクで本を読んで時間を潰すなんてファミレスみたいな用途にこんなスペースを使ってしまえるのもなんというか。

これは館内のショップで売ってた今風レトロおしゃれトートバッグ。
売店でいいベンサンもあったんだけどサイズがなかったのが痛恨。

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エレベーターの操作盤横に刺さっている綿棒の数々。なにこれPCR検査?と思ったが、普通に温泉上がりに綿棒使ってくださいということなのか。そういうのってあるのか。

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夕食はディナーショーだった。宿泊客の誕生日や結婚記念日、還暦祝いなどを祝いはじめ、お一人様としてはなかなか肩身が狭く、一人でディナーショー参加という実績を解除してしまった。

その後露天風呂に行くと、レストランとは別に湯上がりにビールを楽しめるお食事処があり、そこで夜鳴きラーメンを食べられることを知り、こっちで食べればよかった・・・と後悔した。

それにしても、レストランとは別に大浴場の横に飲食コーナーがあって、風呂上がりのビールと締めのラーメンのために人員を割くという、今の普通のホテルではちょっと考えられないようなこの余剰感。今、健康ランドやドーミーインで味わうようなちょっとした贅沢な感じって、こういう昔の観光旅行の娯楽の文化から来ているのだろうか。

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窓からの日差しがまぶしく、6時ごろに目が覚めたので朝風呂へ。
別館の浴場ではじめてインフィニティ露天風呂を体験したけどメガネをかけていないのでよくわからなかった。

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朝食はバイキング。
窓の外には錦ヶ浦の岸壁が兜岩が見え、その向こうには初島が見える。

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ホテル自体が海岸沿いにあるので、ホテル内の庭を周遊するだけでなかなかのアクティビティとして楽しめる。ジオパークに認定された土地で、ブラタモリで紹介されるなど地形好きにも興味深いスポットなので色々と楽しみがいのある渋いホテルだった。地形好き×昭和レトロ好きというニッチな層がいたら、深く突き刺さるホテルではないだろうか。

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というわけで今回は悪天候のせいもあって、ホテルで本を読み、音楽を聴いたりネットしたり、海と岩を眺めるだけでだいたい終わったけど、昭和の観光ホテルの雰囲気を楽しみ、温泉にも入り、穏やかな気分を味わえて、とても満足できた。

チェックアウトしたらそのまま送迎バスで駅へと向かい、充電プラグを忘れたので駅前のコンビニで購入し、マックで充電してソフトクリームを食べながら時間を潰した。土産も特に買うものもなく、そのまま新幹線に乗り、Kindleを見ながらあっという間に東京着。

家に着いたら母親がデイサービスに行ってる日だと忘れて、鍵を忘れていたため閉め出されてしまった。近くのファミレスで新幹線の中で読んでいた本の続きを読んで時間を潰し、だらっと旅と日常の切れ目がないような1日になった。

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