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学びと気付きと成長を促す「問い」のチカラ


院内を歩いてますと、見慣れない、まだ初々しさが残るスタッフを見かけることが多く、そういう季節なのだな、と感じます。

そして、まさに現場にて先輩からあれこれ教わっている姿を見たりします。


先日も、こんな記事をアップしました。

私も経験年数だけは長くなってしまい汗、かつて部下の育成や臨床実習生のバイザー(!)なんかもやってたことがあるのですが、いかにも何かを教えるというTeachingというよりは、気づきや動機づけを促すCoaching的スタンスでずっとやってきた(誤魔化してきた?)気がいたします。


特にこの10年余りは、セミナーや執筆などの場を通じて、人に何かを伝える(教える)ような機会は数多くありました。一応、子育てらしきこともしてきました笑 ですので、Teach&Coachしてきた経験はかなりある方だと思います。


そこで感じるのは、人に(良かれと思って)教えたことと、実際その通りにやるかどうかのギャップです。これは本当に如実でして。アドバイスを求められるから何か持論であったり経験を教える。でもそれを実際にやるかどうかは全く別なのです。これは施設コンサルティングの場面でも常に直面しました。

いや、これは自分ごとだと思えば、まさにそうで。教わったことを即そのままやるかと言われれば、全然です。むしろ反抗して真逆のことをやったりする始末です笑


そこで分かってきたのは、人にはどうにも知的好奇心を満たしたい欲求があり、人からもっともらしいアドバイスを聞けたら、それだけで満足しがちだということです。まだ何もやってないのに、です。

ですので、ただ教えれば人はその通りにするのか、ということに関して、非常に懐疑的です。そこからのもう一工夫が大事なんだろう、ということです。

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ここで大事になってくるのは、「問い」です。

これは、他者に対しても、自分に対しても、です。

社会人学習について研究している中原淳氏も「違った視点からの問いかけができる他者の存在が役立つ」と言ってますが、人には質問されるから考え始める、という性質があります。


例えば、何かを教え、やらせてみた後に、

「実際ここまでやってみて、どうだった?」
「どんなことを感じた?」
「どこに意識を配ってやってたの?」
「相手の反応はどうだった?」
「今回の気づきは?」
「次回はどんなことを意識してやってく?」

こんな問いを投げかけてみたら、いかがでしょう?

ただ教わり、ただやる、というのと深みが違いますよね?!まさに思考が始まる瞬間です。


これはまさに自分自身に対してもそうで、上記のような「意図ある」質問を自分に対してする。自問自答、セルフコーチングする訳です。

「どう学んでこうか?」
「どう役に立てようか?」
「自己採点で何点?」
「もっと良い方法は?」
「自分の当初の目的は?」
「一体これによって得たいことは何だろう?」

これはいわば「内省」、自身で振り返ってるのです。

これが実はとても大事でして、実際、経済産業省が「人生100年時代の社会人基礎力」の中で、「リフレクション」として推奨してるほどです。

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▷このリフレクションに関して、詳しくは、チームの安田が詳しく説明してくれています↓


今回の記事はいかがだったでしょうか?(←振り返り 笑)


人材教育・育成において、「教える」だけでは片手落ち、それに加えて、気づきを促す「問い」が超超大事、なのです。

ぜひ貴施設でも参考にしていただければ幸いです。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!


(ALTURA オンライン事業部  鯨岡エーイチ)



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