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第13話 セレブなボクの避暑地

語り手: ねこのキナコ  挿し絵: 猫野 サラ

そろそろ暑い夏もおわりそうだね。ボクもマリアちゃんも驚くほど夏に強いんだよ。どれくらい強いかって?暑い日もボクは彼女のお膝の上にいるよ。マリアちゃんは文句を言いながら我慢してくれるんだ。

彼女の食欲だって変わることはないよ。朝から大好きなスパゲティとか食べてるし、ふふふ。汗かきながらお掃除やヨガもするんだ。で、何度もシャワーを浴びる。最初の頃はボクもお風呂まで付き合ってあげてたけど、足は濡れるし、水も飛んでくるから、もうやめたけどね。

ある日、もの凄く暑かったのに、クーラーっていうお部屋を冬にできる機械を彼女は使わなかったんだ。白クマを助けるためだって言ってる、白クマってなに? 

で、ついにその日は昼頃から体がシンドくなって、病院ってところで先生さんに見てもらったんだ。自家中毒って子供がなるような病気になってたらしい、、、ふふふ。先生さんも呆れてたみたいだよ。グッタリしてる彼女を笑うのは可哀想だけど、仕方ないよね。暑いのに無理するから。

ボクだって、ちょっと暑いなあって感じる日もあるんだよ。そんなときにね、すっごく気持ちいい場所を見つけたんだ。そこは暗くて涼しくて、しかもボクのためのベッドもあるんだよ。マリアちゃんは笑うけど、ここは最高だよ!

一人のときはよくここで過ごすんだ。ボクのお水やおもちゃもあるんだよ。


ここは、最高だね、ふふふ。



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