見出し画像

一生涯ぺーぺーデザイナー

デザイナーとして仕事をし始めて約25年。
そこそこいい感じの仕事もさせてもらってきましたし、
結構アグレッシブなデザインもさせてもらったこともあります。
それなりに実績もコツコツと積み重ねてきたデザイナーズ・キャリアです。

自分史的に見ればバブル期も衰退期もあり、
いろんな波を乗り越え様々な経験もしてきたわけですが、
今はまた世の中的にも史上稀に見るくらいに苦しい時勢です。
それでもなんとかいただけてる仕事を忙しくこなす合間に
日々営業活動に精を出す毎日なのですね。

そんな営業時によく聞く反応。
「これだけの実績とセンスならお高いのでしょうねー」
というもの。
どうも僕はギャラが高いと思われてる節があるのです。
?? (´ε`; )ナゼ?

「いつもはおいくらで?」
などと具体的な質問をされる場合もあります。
バブル時代の有名なとある渋谷系デザイナーに、
「シングル50万」「CD100万」「書籍100万」「雑誌200万」
という方がおられました。
「売れたらそういう感じになるのかー」
当時そう思ってましたが、
いつまでたってもそんなことにはならず。w w
それどころか毎年どんどん安くなっていて、
キャリアを積むごとにギャラはペーペーレベルに。(笑)
しかも実際には書籍1冊丸々デザインした価格も
雑誌のページ単価も
今時クライアントによってまちまちですから
「○○円です」ともなかなか言えないんですよね。
それにもちろん僕も人間ですから、
1円でも高いギャラが欲しいのは当たり前です。
なので「僕は信じられないくらいに安いデザイナーです!」なんて宣言はとても出来ません。笑
それにそう思われるのは、ありがたいことに、
これまで関わらせていただいてきた仕事のラインナップにあることは想像に難くなく、振り返ればまあまあ名だたる企業のお仕事もさせていただいてきたわけです。
だけど、そのギャラや内容は、実際に受けたことのある最安値価格も含めておおぴらに公表するわけにもいかないのですねー。w

それでも、見積もりの提出を先に要請されることはありますが、
僕はギャラを交渉したこともないし、
見積額が見合わない場合は結局基本的にクライアント側の要請される言い値(つまり予算内)でお受けする事になるわけです。
そう説明すると
「その言い値もかなりの水準でしょう?」
…もう何の先入観なのか、と。(笑)
そりゃあ、本一冊2万円で!とか言われたら断りますけど、
常識な範囲内という概念があやふやな世界でもあるのでなかなか難しいものなんですよね。
なのでしょうがない。w
ここはもうぶっちゃけて言おうぢゃないか!

「僕はかなりリーズナブルでいい感じのデザインをするデザイナーです!」(笑)

僕らの世代に共通する意識として「一生ぺーぺー感」というのがある。
僕らより上の世代は成功して巨匠ぶってる人たちがたくさんいましたから、
僕もいつかそうなるのかなと思ってたけど、
どんなにいい仕事をやっても、
いつもお金は足らない気味だし w
ずっと忙しくてバタバタ働いてる感満載の人生です。笑
それでも僕ら世代は、巨匠にも多分負けないくらいのものを生み出してるという自負もあるし、もっとクライアント寄りに立って仕事をしているという自信もあるわけでね。
「いいものを作るペーペー」として成長を続けているわけです。

まあつまり。
これは決して自分を安売りするための記事というのではなく、
一度遠慮なく相談いただければ、
出来るだけお応えさせていただきますよ、というお話なんですけどね。

まあ僕のデザインをまったく評価してくれていない人とする仕事は
何度経験しても精神衛生上良くないもんですし、
出来れば僕のデザインを気に入ってくれてる人がいいのですが、
たとえそうじゃない人とのそういう仕事だってなんとかこなせるわけです。
大人ですからね。w
どうでしょう?
いい戦力になると思うんですけど。
そこだけはぺーぺーじゃないんです。(笑)
僕のセンスとか引き出しとか経験。
誰か一生涯ぺーぺーレベルの僕を上手く使ってみてくれませんかね?



こんな時代だからこそ、魅力的なことをやってきた人の今とこれからへの想いを聞きたい!これから何かを目指して進もうとしている人に、そこに立つ人の願いのような想いを届けるべく、WEBマガジン「STAY SALTY」を作りました。想いを同じくする方のサポートよろしくお願いいたします。