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負のスパイラル

なかなか上手くいかない仕事というのがあります。

いつもはしないようなミスが続いたり、最初から信用されてないのにどんどん信用を失ってゆくという悪循環が生じたり、モチベーションの欠如だけでは済ませられない負のスパイラルに見舞われる仕事ってあるんです。

そういう仕事って、振り返ってみれば一つのパターンにたどり着きます。

それは、中間業者から個人として、つまりデザイナーとしてデザインのみで受けてる仕事で、チームとしてやってない仕事なんですね。
つまり、クライアントから業務委託を受けてる制作会社なり広告代理店から、僕が1デザイナーとして受けてる仕事の中で起こっているんですね。

そういう仕事はたくさんありますから、上手くことが運ぶ案件の方が圧倒的に多いのですよ。もちろん。w
でも、前述のような状態に陥る仕事は全てその業務形態の範疇で起きてきたんです。

そうなれば、原因というか、問題があるのは何かという推測も立つわけでね。

つまり、僕のプロフェッショナルとしての精密さの欠如、ということになっちゃうんですよね。

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僕がやってきた多くの仕事は、僕だけで収める仕事というよりは、チームでクライアントへの提出までの制作を担います。
ディレクターやライターがいて、デザイナーである僕への指示もチェックも彼女らが担ってくれて、その都度都度の最終的な形を僕らの中で作って提出します。
僕の修正ミスや理解不足をディレクターがカバーしてくれて、そこで直しややり直しを繰り返し、ディレクターらの最終チェックの元、ようやく提出という形になります。

クライアント直という形が多い出版物でも、編集者というフィルター&リミッターが働いてくれてて、僕のミスが大きな最終的なものにならない仕組みになっています。

でも、チームじゃなく、ディレクターもクライアント側(クライアント寄り)の立場ならそうは行きません。
今までチームでカバーしてたミスはもうただのミスなんですよね。
僕のミスがクライアント寄りのディレクターにそのまま渡るのですから「ちゃんとやれよ!」という感情が生まれて、どんどん悪循環になります。

ミスも予想だにしない状況で生まれますし、留意し細心の注意を払っとしても起こりうるものだったりもしますから、当然細かなミスは起こり、それが「信用」というフリーランスという立場のクリエイターにとって一番大事なものに影響を与えることになってゆくんですよね。

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僕はデザイナーなので修正ややり直しという作業のメイン担当なわけですから、もっとちゃんと細心の注意を払ってことを進めないとダメなんだということはわかっています。
でも次から次へと降り掛かる修正や変更の嵐の前では、タイムリミットとの戦いの中でどうしてもチェックしきれない部分ができてしまうことがあるものです。
そこで他の仲間の目がそれらをチェックして見つけてくれて、僕がそこを修正してくれるという作業はとてもリスク回避としては機能している作業工程なんですね。

またクライアント側からの修正指示ややり直し変更の指示の解読も、チームで担うことの方が修正意図の汲み取り違いや理解間違いは起きにくいわけです。

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まあとは言っても、それは言い訳なんですよね。。

こういう問題が起きるたびに、自分のセンスやスキルや人柄などを売りにする前に、ちゃんと備えないといけない技量というか、資質を思い知らされるわけなんです。w

ちゃんとミスなく収める根気というか繊細さというか。
そういうのが足らないんだよなーーーーーって。

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とまあ、そんなこんなと向き合いながら、
常にアロさんは日々廃業の危機と戦いながらも、
ストレスMAXの日々は続くのでした。。。

がんばろーーーっと!w





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