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多幸感のその続き


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大晦日に行われた嵐のさよならライブの再配信があったので、連休中の自粛ついでにじっくり観ました。
彼らの近年のどのライブでもそうですが、嵐ほどのライブはそうは無いと思うのです。
そんな中でも今回はやっぱり特別です。
最後のライブということもあるし、無観客の配信ライブということもある。
それらはやはり特別なものを生み出してはいるのだと思うのです。
でも、それよりも、今回のライブが特別な何かを生み出している決定的なものはもっと別のもの。
それは、そのすべてが、ファンのために構成され演出された完全なるエンターテインメントだということです。

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彼らは、活動休止前のサービス期間を2年間と設定して、思いつく限り、実現可能な限り、最後を看取るファンたちへ贈れるものはすべて贈ろうという意思がハッキリと伝わる活動をしていました。
特に昨年は、本来なら新国立のこけら落としライブや全国ツアーなどが企画されていましたし、東京オリンピックでもパフォーマンスの披露が決定していたと聞きます。
さらに、海外へ向けた英語楽曲のリリースや、アメリカのLAフォーラムでの海外ライブショーなども計画されていました。
SNSでも頻繁に彼らの仲の良い姿を投稿し、会報誌も他のジャニーズ・タレントたちとは比較にならないくらいちゃんと発行して、ファンへの想いをきちんと態度で示していたと思います。
しかし不幸なことに新型コロナウイルスの世界的な流行で、そのほとんどが実現できなかったようですね。

それでも彼らは細やかなファンサービスを続け、生配信ではありませんでしたがライブ配信を敢行し、最後の想いを込めたアルバム『This is 嵐』をリリース。現時点で8500万枚を超える大ヒットを記録しています。
アルバムといえば2019年発売の『5X20 All the Best!!  1999-2019』が約330万枚のビッグセールスを記録し、テイラー・スウィフト、レディー・ガガ、ビリー・アイリッシュ、アリアナ・グランデやBTSといった世界的ビッグアーティストのアルバムを抑え、嵐が堂々の世界ナンバーワンとなり、国際レコード産業連盟のトップセラーアルバム賞を受賞しました。
さらに、彼らの冠番組『嵐にしやがれ』の最後の放送では、2010年から放送してきた同番組で流れる、メンバーが出演してきた13社による合同CM「嵐へ贈る30秒」が1回限りで放送。スポンサー社の垣根を超えて、出演CMが一つの映像に編集されて流されるという奇跡のようなCMが実現しました。
そして大晦日の生配信ラストライブへと繋がって行くのですね。
さらに最後には東京タワーが惜別の嵐カラーでお見送りとか。。。
そんなグループはあまり他に見当たらないし記憶を辿っても空前絶後感は否めません。最後のスパートのファンへの想いの届け方もキャンディーズくらいしか思い浮かばないくらいです。

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彼らが国民的アイドルと呼ばれる最大の特徴は、やはりあの圧倒的な多幸感だと思うのです。
彼らの活動のすべてに流れる幸せを誘発するようなあの何か。
彼らの仲の良さも影響あるのだとは思いますが、どんなに馬鹿騒ぎをしても、どんなにスキャンダルがかすっても、どんなにみっともなくかっこ悪い姿を晒しても、彼らの人間性や嵐としてのグループの親密さや結束感にはどこか品があり、正しく愛されるためには絶対に必要な何かを図らずも生み出し備えていたと感じるのですね。
もちろん、人気者には多くのアンチが生み出されもしますから、彼らが気に食わない、イケ好かない、虫唾が走る、といった方々もおられるとは思います。さらにいえば国民の半分は彼らに無関心なのも事実なんだと思います。
でも、それでも深く思うのは、彼らを支持する人たちの数は、他のどのアーティストよりも多いという事実です。
彼らの醸し出す多幸感は、多くの人を癒し喜ばせてきた、特別な人が使える超能力なのだなと、終わってしまった今つくずく思うのですね。
彼らが「嵐」のメンバーであるからこそ生み出してきた超能力はこれから影をひそめるでしょう。
それでも、彼らを支持した多くのファンには救いが残されていて。笑

またいつか彼らが帰ってきたときには、彼らのファンがどうなっているのはは窺い知れません。
だけど、きっと、多くの人たちが歓迎するのだろうなと思うのです。
だって、彼らを愛した多くの国民は、彼らとともに感じてきた幸せな何かを知ってしまった人たちなのですからね。
彼らに感じた圧倒的な多幸感の続きをもっとも必要としているのは、困難な今を生きる我々自身なのですから。

さよなら。嵐。
ご苦労様でした。
そして、最後に大野くんが言った言葉。
「またね。」が実現することを願って。笑

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