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温かい先駆者

僕は、ジャズの中ならピアノのジャズが好きで、ピアノを弾く人のアルバムを好んで聴くことが多いのです。
その中でもずっと昔からのお気に入りのジャズメンにエロール・ガーナーという人がいます。
彼はジャズ・ピアノの先駆者と言われる人です。
ジョニー・マティスが歌って大ヒットした『Misty』の作曲家としても知られていますね。
中でも彼の代表作は1955年のライブ・アルバム『Concert By The Sea』でしょうか。

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のちのジャズ・ピアニストに大きな影響を与えたと言われている一枚です。

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彼は「ビハインド・ザ・ビート」と呼ばれる独特のタッチを持っていました。
下記の『Where Or When』 でもよくわかりますが、彼の左手のビート(リズム)が強力でガシガシうねるのに対して、右手のメロディがビートに遅れてピロピロと追いついてくるという由縁らしいです。

彼はとっても「温かい」演奏をする人です。
きっと人柄も温かいに違いないと勝手に想像するわけなんですけれども(笑)。

ジャズ・ピアニストというとちょっと小難しい演奏を華麗にこなしてしまうイメージがあって、ポップスやロックが好きな人から見ればちょっと敷居が高いような印象を与える演奏をするような感じです。
でもこのエロールの演奏はとっても「温かい」のです。
ピーター・ネロ辺りと聴き比べると明らかにポップだし、柔らかいホンキートンク風にも聴こえます。
そんな所があまり評価を高くしてもらえていないエロールなんですが、僕は彼のような「温かい」癖のある人、好きなんです(笑)。
楽譜が読めないのに、ニコニコ笑いながら歌うようにピアノを叩く「きっといい人」。(笑)
とにかくこの素晴らしい演奏に酔いしれるのがいいかと… w w

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温かい人と思われる人は羨ましいし、心根が温かい人でいたいな、と常に思うのです。
時には憤ったり不遜になったりひねくれることもあります。
それでも、心のベースはあくまでも温かいというていで生きてゆきたいのです。w
もう若くもないですし、繋がってる世界が全部温かいときっと幸せなんだろうと想像しますから。w




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