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幸あれ

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娘が成人式を迎えました。
上のお兄ちゃんは3年前に済ませてますから我が家では2度目の成人式です。
でも男の子と女の子ではこんなに違うものかと思い知りました。笑
息子なんてスーツを買えばあとは自由になんやかんやと苦労なく必要なものは揃うものです。
でも女の子となれば話は別ですからね。w
振袖の予約はほぼ一年前に済ませないと、選べる柄や色が少なくなって着たい着物がなくなってしまうらしい。
母の日前のカーネーションのごとく、どうせ必要でしょ?バリに一個一個のパーツの価格も1万円単位でどんどん釣り上がってゆく算段でね。
もうこういう世界はハイエナかハゲタカのようなお商売の世界なんだなと痛感する次第なのでございます。

一年前に着物を預かり、本番までの写真撮影が込みで価格に織り込まれたパッケージ。
またこの撮影が3ポーズだけで、あとは適当に撮りますので後から欲しい場合は別料金ですがおっしゃっていただければお譲りしますという詐欺まがいの定番商法。笑(決して詐欺ではないのですけれどもね。ww)
撮影に向かう時に奥さんは「絶対買わないから」と宣言していたにも関わらず、帰ってきたら「ご、ごめん。写真がやっぱり欲しくなって8万円払いました。。。」とのこと。w
3ポーズは決め打ちなのであっさり終わって、そのあとの適当に撮ります写真にものすごく時間をかけてモデルさんのようなポーズをたくさん撮られたらしく、本当あからさまな吊り上げ商法なのだけれど、一生に一度のことだし、やっぱり素敵な写真は購入したくなるというのが人の常でございます。
まんまとつけ込まれてご購入と相成りましたとさ。w
それにしても8万円はエグいし。笑

結婚式も多分そうなのだとは思いますが、とかく女子のお金のかかり方は半端なく、商売もそこにつけ込んだロジックと戦法が確立されてるわけなのですね。
まあ、とはいえ、成人式にかかったすべての経費も、一生の思い出ということで、お父さんは頑張るのでございます。w

それでも、娘のたってのお願いとして、帯はお義父さんが長年西陣織の会社で働いて来られた人なので、お義母さん所有の西陣織の上等な帯を使い、僕の母が以前結婚式に使ってたフラワーのコサージュを利用した髪飾りを使ってコーディネイトしました。
娘なりの想いも散りばめた成人式コーデとなり、無事に式を楽しんできたようです。w

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これで子供が二人とも成人した訳でね。
濃密な子育てもひと段落という感じでしょうか。
二人とも私立高校へ進学したし、部活動もやっていたのでとにかく半端なくお金がかかった子育てでした。
それでもそこそこは稼いでいたはずなのに、満足に家族旅行も行けないし、外食のご馳走もそんなに行ける経済状況じゃなかったのは事実です。
本当にクソみたいに高い学費やその他の学校経費に身を削られる日々でしたよ。笑
それでも素敵な学生生活を送れたと思いますし、素敵な思い出も作ってくれたと思っています。
苦しくとも、職を変え環境を変えながらも、彼らを支え、応援し続けた子育てのこれまでの時間は、彼らのこれからの人生にとっても、大きな支えや力になりうるものを一生懸命与えられたんではないかと思うのです。

子供を育てるということ。

まず最初に話しておきたいことは、子供を育てたことがあるかないかで人の価値や意味が測られることはありません、ということです。
子供が欲しくて欲しくてしょうがないのに子宝に恵まれなかった人が、子供のいる人に比べてそれだけで劣る、ということは絶対にありません。
それどころか、子供をせっかく授かったのに、生きる価値のないようなクズ人間も中にはいるはずですし、人の価値や意義は子供の有無と全く無関係なのです。
でも、確実に言えることは、僕の個人的感覚で、子供を育てた自分は、子供を育ててなかった時代の自分とは明らかに別次元にいる、ということです。
高次元ではありません。笑 別次元なんです。それは。
ペットや押しアイドルへの愛や、親や異性への愛とは全く違う次元の愛の形というか匂いというか、子供に対するそういう守るべき対象としての限りなく純粋な愛のようなものを体感した僕は、それ以前の僕とは全く違う存在だと感じます。
そこだけは頑張ったし、ちゃんとしたし、頑張れたし、ちゃんとできたという感じなんです。
かといって、崇高な人間になれたわけでもなく、下世話で下品で全然アカン僕は僕のままなのですけどね。ww

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成人式を終えた娘から花束をいただきました。
式の後、用意してくれたみたいです。

「20年間、育ててくれてありがとう」

想いが込められた花束はとても嬉しかったです。
こちらこそ「ありがとう」なんだけどね。
素敵な時間をたくさんありがとうと伝えたいと思います。

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彼らが大人として世に出て行き、また新たな人生を歩み始めるわけです。
それと同時に、僕らには彼らと過ごし守り育て、旅立つのを見届けられたという安堵と自信を胸に、また新たな人生を歩みだすわけなんですね。
こういう門出には、本当に彼らに「幸あれ」と願いますし、自分たちにも「幸あれ」と願います。

大いなる時を。
これからの彼らに。
まばゆい光をと願うばかりです。



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