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暑さで蘇った記憶

今、エアコンなしの生活...どこまで耐えられるか?打ち水をしてみたり、気持ちを無にしてみたり...

アイスクリームも一瞬で溶ける暑い部屋にいて、ふと思い出したことがある。ニューオリンズで行われたゴスペルミュージックの大きなカンファレンスへ参加しに行った時のこと。友人より2日前に到着した私は、ホテルもなんとかなるだろう〜と、何の予約もせずにデタラメ情報満載の「地球の歩き方」を片手にニューオリンズの空港の出口から出ようとした。

外に出た瞬間、すぐに空港の中に戻った。やばい...息ができない...何これ?

気を取り戻し、もう一度外に出てみた。うっ...やばい、息苦しい... 体験したことのない湿度と暑さ。荷物を持って歩きでホテルを探すとか絶対にムリ...とあきらめて、空港の中で、地球の歩き方を見て安いホテルを探した。

タクシーに乗って、見つけたホテルへ。なんかヤバそうな感じがプンプンするけど、もう仕方ない。2泊だけのことだしと思い、部屋に入ったらなんと!エアコンがな〜〜〜〜〜〜い。天井に回る扇風機のみ。恐ろしく暑かった。どうしようもないし疲れていたのもあり、もう寝よう....と思ってベッドに入ると、

何やら気配を感じる...

えっ....と思ったら、見たことのないほど巨大なカマキリが天井にへばりついていた。ヒエ〜〜〜〜〜しかもベッドの真上にある扇風機のすぐ側に.....あれが寝ている間に顔に落ちてきたらどうしよう....     死ぬほど暑いけどシーツを頭までかぶって寝るのか、カマキリと一緒に寝るのかの選択を迫られた。とりあえず、カマキリが口に入ってきたらイヤなので、シーツを頭までかぶって寝た。

翌朝起きたら、当然のごとくシーツなんて暑くてむしり取り、遠くに投げ飛ばしていた。そして、カマキリもどこかへ消えて居なくなっていた。そんな感じで始まった、JAZZの聖地ニューオリンズの旅は、一番の思い出がカマキリとこのホテルになってしまった。

ニューオリンズのメインストリートであるバーボンストリートは、JAZZやブルースの音楽があらゆるところから聞こえてくる。むせ返るような暑さ、ワニの干し首や、ワニの手のキーホルダー、ブードゥー教のおどろおどろしい置物や、怪しいお店、酔っ払いに溢れかえり、街には奇声を発する人々がたくさん居た。ゴスペルの会場から出ると外は混沌とした世界。そのギャップがまるで世紀末の映画の世界のワンシーンのようだった。

ニューオリンズ、1回だけでもうお腹いっぱいになった街。

やっぱり同じ暑いのも、海の近くか自然の中で暑い方が私にはあってるな。都会の暑さは苦手...

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