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「自分が使っている日本語を鏡に映したことがありますか?」~日本語教師に必要なもの

日本語教師の募集要項を見ていると
「日本語に造詣の深い方」と書かれていることが多い。

具体的にどういったものなんでしょうか?

私が今までにお会いしてきた
これから先生になろうとしている方や、
先生になったばかりの方を見てきて
造詣が深いかどうかを感じるポイントは

「自分が使っている日本語を鏡に映しているかどうか」です。

※日本語教育的知識を兼ね備えた上での話です。

自分の着ている服を鏡に映すと
自分の顔やヘアスタイル、
色やデザインの組み合わせ、
これに合う靴やバッグは?靴下の色は?
これを着て出かけた場所で違和感がないかどうか・・・
なんてことを脳内で判断します。

言語も同じです。
自分が今話している言葉を
「この表現って間違っていないかな?」と瞬時に判断できるかどうか。

もちろん、母語話者であればそこまで驚くような間違いは少ないかもしれません。
が、例えば、
家ではいつも「これ、昨日買ったばっかりだからまだ食べれるよ」と言っているからといって
職場で上司に「これ、食べれますよ」と言ったらどうなのか。

例えば
「全然大丈夫です!」って、いつも使ってるけど本当に正しいのか?
別の言い方はあるのか?
全然と一緒に使うのは本当はどんな言葉なのか?

「毎度ご来店くださいましてありがとうございます」
「毎度ご来店いただきましてありがとうございます」
違いは何??

「学校へ行く」
「学校に行く」
違いは??

そんな判断をして
疑問に思うことがあれば調べて、蓄積して・・・

その結果が「造詣が深い」に繋がっていくのだと思います。

日本語教師の脳内は日々、この繰り返しです。

もし、これから日本語教師になろうとしている方は
一度ご自分の使っている日本語を鏡に映してみてください。




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