暗記のコツ 日本史編
大量の情報は一度に覚えられない
当たり前ですが、短期間で大量の暗記をしようと思っても、普通の人間はできません。並外れた記憶力の持ち主はできるかもしれませんが、私の場合、種類の違う教科書2冊と資料集2冊を網羅するのに、丸2年間という時間をかけるしかありませんでした。
替え歌や語呂合わせを利用しよう
ガチの暗記は、大変です。やっと覚えたと思っても、テストが終わるとすぐに忘れてしまって、あんなに苦労して覚えたのに…という経験を持つ人がほとんどだと思います。そこで少しでも楽に記憶するために、替え歌を作ることをお勧めします。Youtubeで日本史の替え歌をアップしている人もいるので、みてみるといいでしょう。
私の場合は、他の時代に比べると奈良時代を覚えるのに苦労して、替え歌を作ることにしました。定番の「アルプス一万尺」が乗せやすいので、それで奈良時代の政治に登場する人を順に当てはめてみました。
アルプス 一万尺 こやりの うえで アルペン
ふひとに ながやおう よんけに もろえ なかまろに
不比等に 長屋王 (藤原)四家に (橘)諸兄 (藤原)仲麻呂に
おどりを (さあ)踊りましょう
どうきょう わけのきよまろ
道鏡 和気清麻呂
この大したことない替え歌ですが、全国模試でなんと奈良時代がバッチリ出て、全国20番代の順位になったのです。こちらもびっくりで、みんなができないときに、高得点を取ると一気に偏差値が上がるのを体感しました。それからは、日本史の勉強に真剣に取り組んで、苦手な時代を一つ一つ克服するスタイルにしました。ちなみに「アルプス一万尺」は、世界史の中国の歴代王朝を覚える替え歌にもなっています。
語呂合わせは、「天台宗・最澄・比叡山・延暦寺」を「てん・さい・ひえ・えん」で覚えました。
覚えるときは優先順位をつけて
一問一答のような暗記用の本が売っていますので、それを利用するのもいいです。暗記の時は、まず①教科書の太字、②太字にはなっていないけど一問一答に出ているもの、というように、重要かどうか頻出かどうかで、優先順位をつけるといいです。
大事なビジュアルと史料とグラフ
大学にもよりますが、日本史で大事なのが、写真・イラスト・地図・文献史料・グラフです。そこでお勧めは、やはり教科書と資料集です。日本史は、仏像や建築の写真をダイレクトに出される場合がありますので、教科書や資料集の写真も覚える必要があります。
「先生、仏像は、どれ見ても同じに見えます」と言われたことがありますが、写真を見慣れてくると、違いが分かってくるようになりますので、暇があったら、写真を眺めるようにして下さい。同じお寺にあっても、作られた時代が違う場合があります。例えば、興福寺仏頭は白鳳文化ですが、興福寺阿修羅像は天平文化ですので、区別して覚えましょう。
記述対策 日本史漢字練習帳
国立二次や私立で記述がある人は、日本史漢字練習帳を作りましょう。
たとえば、”くかたち”とひらがなで書いて、盟神探湯と書けるように練習しましょう。親鸞は、いとしい(糸)いとしい(糸)と言う鳥で、簡単に書けるので、出題されやすいです。撰銭(えりぜに)・民撰議員設立の建白書は、選と間違わないように、統帥権の干犯も、師と間違わないようにしましょう。
覚えたかどうかのチェック方法
覚えたかどうかチェックするために、問題集をやりますが、よくできたとしても、そこに出題されていない問題が抜け落ちる可能性があります。そこでお勧めなのが、白い紙にその時代で覚えたことを全部書くことです。マーク形式の人は、ひらがなで構いませんので、覚えている限り書き出します。書き終えたところで、覚えるべきことで書けなかった人名・用語を赤で書き出します。その赤で書かれたものが、あなたの弱点です。
以上、お役に立てれば、幸いです。
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