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【ラテンアメリカ旅行 #04】フィッツロイが見えてきた


エル・チャルテンへ


チャルテンと入力すると毎回『茶流転』と変換され学習しない。
まるで僕が何度サーフィンをしても学習しないのと似ている。

▽ 予定変更

リオ・ガジェゴスでアルゼンチン人の御一行とアサドパーティーにお招きいただいて楽しんだ翌朝、リオ・ガジェゴスのバスターミナルで再びJorisと合流し、エル・カラファテに向かう。約3時間くらいでカラファテに到着するとJorisはここからヒッチハイクでチリ側に向かい、僕はカラファテでペリト・モレノ氷河のツアーを探すためここでお別れ。彼とも短い時間だったけど最高の仲間になり、その後も連絡を取り合っている。彼はこの年の10月にバルセロナに引っ越して再びパン職人として働いている。いつかJorisの焼いたパンを食べに行って再開を祝いたい。

このあと氷河ツアー専門の会社をいくつか訪れるが、最短で次のツアーの空きが出るのが5日後だったので、急遽予定変更してエル・チャルテンで先にトレッキングをして戻ってくることに決める。

再びカラファテのバスターミナルに戻り、エル・チャルテン行きのバスに乗り、チャルテンまでの道のりは約3時間。日が暮れ始めチャルテンが近づいてくると、フィッツロイの姿が見えてきた。バスドライバーがサービスでバスを止めてくれたので外に出て深呼吸をして、周りには雲ひとつないフィッツロイを拝んでバスに戻った。

バスでカラファテからチャルテンに向かう途中、フィッツロイの姿が見える

▽ エル・チャルテンに到着

ようやく到着した街、エル・チャルテン。すでに日が暮れて真っ暗。
荷物も重いのでさっさと宿探しを済ませようと思ったが、予想以上に宿が空いていない。街が小さく、宿が少ないのか、観光客が多いのかわからないが30分歩き回ってようやく宿が見つかった。すぐに荷物を下ろして店が閉まる前に翌朝の食料を買いに出かけ、ついでに軽く夕飯を済ませた。
65Lと30Lのバックパックを前後に背負ってエル・カラファテ、エル・チャルテンの街中を歩き回り疲れていたため、この日は夕食後すぐに就寝した。
今回の移動はこちら

エル・チャルテン初日


▽ エル・チャルテンの街

エル・チャルテンは、世界中から集まる登山客が、フィッツロイやセロ・トーレを代表する山々に行くための拠点となる小さな街。そのため、レストランやカフェ、宿泊施設、登山道具屋さんなどが充実している。
僕の行った3月上旬から中旬でも街には人がたくさんいて宿が取りづらいので、この街では事前に予約しておいた方がよさそう。
山の麓なので登山用品がたくさんあるが、日本の方が品数豊富で値段も安い。登山用品に関してはパタゴニアは全体的に割高に感じたけど、その他に関しては他の南米の国と比べると高いが、ヨーロッパやアメリカと比べると少し安いのかなと感じた。

エルチャルテンの街

▽ 街で登山の準備

翌朝、数日後に行くロス・トレス湖トレイル(最終地点からフィッツロイが見える)のため、テントと寝袋のレンタル屋さんを探しに出かけた。
どの店もテントと寝袋がかなり大きく、重く驚いた。テントだけで65Lのバックパックがほぼいっぱい。寝袋も外付けにしても大きく重い。ということで今回は寝袋は持たず、代わりにダウンジャケットとダウンパンツ、ダウンブーツ(全てパッカブル)で凌ぐことにした。天候の確認もして、Laguna de los tresのトレッキングに行く日も目処が立った。

▽ 丘の上から街を見る

昼ごはんを軽く済ませ、同じ部屋に泊まっていたオランダ人の仲間と近くで見つけたトレッキングコースがあったので一緒に歩く。(僕は勝手に一度会って共に行動しただけの人でもそれはご縁、仲間だと思っている)
このトレイルは山も低くそんなにアップダウンもないので、丘の上を散歩している感じ。
写真からもわかるように、ただただ広がる自然の中にポツンと街がある。バスに乗っていても自然とグアナコ(ラクダ科リャマ族の哺乳類)以外ほとんど何も見ない。その何もない感じと広さが自然の壮大さと自分の小ささを感じさせてくれていた。

▽ 出会い楽しむトラベラーたち

世界中から多くの人たちがパタゴニアや他の南米の街を訪れ、その土地で新しい仲間と出会う。その仲間とその時を一緒に楽しむ。
僕にとっては日常ではなかなか無いように感じていた新しい出会いの楽しさ。本当は近くにあるのに自分が気づいていなかっただけなのか、それともご縁を大切にしていなかっただけなのか?とここにきて振り返ってみる。
自分に対する答えはシンプルで、旅先ではそこにあるのだから楽しむだけ。そして帰国して日常に戻っても自分から探しにいけば機会は作ることができる。面白い人もたくさんいる。
自分の人生の中にふと現れるありがたいご縁を一つ一つ大切に楽しんでいきたいと思う。そして相手にとっても僕との出会いを心から楽しめるような人間でありたい。

街の方に向かい光が降り注ぎ神が降臨しそうな雰囲気
街とは反対の方を見ると大きな湖が広がっている
森林火災で燃えてしまった木がたくさん

▽ 森林火災について少し

チリからアルゼンチン、ここまでの道のりで白く、時々黒く焦げている木を大量に見て、疑問に思っていたことをここで知るのだが、これは頻繁に起こる森林火災によるもので、アルゼンチンの森林火災の95%は人為的要因によるものらしい。最近だと2021年3月に大規模な森林火災が発生し、多くの人が被害を受けたという。

アルゼンチンの森林火災について面白いキャンペーン『燃えない新聞紙』

今回はここまで。次回はフィッツロイ、セロ・トーレを見に行くトレッキングについて。

アルゼンチン出身、Santiago Ariasの曲『Imilla Gringa』。夕方バスの外に出てフィッツロイを見た時がこんなイメージだった。パタゴニア、アンデス山脈を連想するフルートやアコーディオンのメロディーだけど、もう少し現代的でどこでも溶け込むような雰囲気。ちなみに『Imilla Gringa』は南米のスペイン語で外国人女性という意味。南米では外国人のことをGringo(男性)、Gringa(女性)という


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