3人家族が注文住宅を建てるまでの備忘録(はじまり〜施工会社決定まで)

現在、注文住宅を建設中で、結構大変なので備忘録を残していこうと思います。これから家を建てる人の参考に少しでもなれば幸いです。


私、妻、子供の3人家族。子供も2歳を過ぎ、今いるマンションが手狭になってきたので引っ越しを検討し始めたのが2年ほど前。

我が家は2LDKのマンションだが、ひと部屋を作業部屋としているので、子供部屋が無かった。
ので、当時は3LDKの中古マンションの新着を日々眺めて相場感であったりを掴もうとしてました。

しかし、2020年からはほぼフルリモートで勤務していて、今後も自分の働き方としてはこれが合っているなという思いもあったり、妻のピアノの防音対策を縦横の住人に左右されそうなマンションで考えるというのも難易度高いと思ったり(防音室を設置すれば解決出来たと思うが、ちょうど良い物件を運ベースで探すのは辛かった)で、もしや戸建ての方が楽なのではと思い、建売も併せて探し始めます。

その過程で建売についての知識を増やすが、どうにも痒いところに手が届かない。そこで当初は全くスコープ外だった注文住宅についても調べることに。

私は北海道出身で、よく「北海道は冬でもTシャツで過ごせる、夏は涼しい」と知人に説明するのですが、それは単純な気候や家に設置されている暖房機器の性能だけでは無く、むしろ家自体の断熱・気密性能の影響が大きいことを調べていくなかで知りました。

そこから、建売の断熱気密性能を調べるために UA値(断熱性能、ざっくり家の中の温度が外に逃げないか度合い)やC値(家の隙間面積、隙間が大きいと冷暖房効率等に悪影響)を販売業者に問い合わせしていたところ、巷の建売の性能はなかなか厳しいものが多いという事がわかりました。

UA値とC値の詳細ついてはググると無数に出てくるのですが、このページが分かりやすかったです。
それぞれ値が低いほど良いのですが、ある建売で、Ua値3.49、C値0.51 という回答が来たものもありまして、しっかり回答していただける事が良心的だなと思いつつ、関東の長期優良住宅のUa値が0.87以下である必要を考えると断熱材入って無いレベルなのではと…(C値0.51は悪くない数値です)

なお、地域によって気候が異なるため値の目安は変わり、北海道の長期優良住宅のUA値の水準は 0.46 でありさらに厳しい基準です。

しかし世界の家はさらに厳しい基準で作られることも知りました。
以下グラフは横軸が気候で縦軸がUA値なのですが、見ての通り日本と近しい環境を持つイタリアやカリフォルニア、韓国の方がUA値の基準が優れています。

寒冷地になると命の危険があるので、近しい値にはなっていくのですがそれ以外の地域では世界基準と比べると大きく差がありそうです。

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出典:https://blog.shirokumachan.com/ua-value/

日本が将来的に目指しているZEH(ゼロエネルギーハウス)では 関東では0.6以内が求められますが、すでにそれより先を行っている国も多いです。

色々調べていくなかHEAT20 G2レベルの断熱性能、関東だとUa値0.46未満ということですが、この辺りの性能だと部屋ごとの温度差も無く冷暖房効率もよくかなり快適であろうという事が分かってきました。

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出典:https://xn--u9j802h1ua17fitot4ak94a2q6blkd.com/heat20-criteria/
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出典:http://www.heat20.jp/grade/index.html
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出典:http://www.heat20.jp/grade/index.html

また、様々なハウスメーカーを検討していくなかで、実際に施工するのは対象地域の工務店であるのが多い事や、断熱や気密の性能は建材のみでは無く、実際に工事する職人の技量にも左右されるという事も知りました。

そうなるとハウスメーカーは一条工務店等、自社でオペレーションしているところは別ですが、大手など施工会社が不明確なところは不安になり、技量をもった工務店を探し始めました。

探し方としては、パッシブハウスジャパンのパッシブハウスの施工事例会員一覧から検討エリアの施工をしてる工務店を探しました。ここまで調査した中で最高峰のクオリティがドイツパッシブハウス基準に適合する住宅という結論だったので、それを建てれる施工会社であれば大丈夫だろうと。

それで施工会社を決定し、土地探し。という流れが普通かと思うのですが、実は土地は施工会社選びと共にずっと探していて、問い合わせ等も行い目星をつけていた土地があったのです。

上記で探した施工会社とプラン契約(本契約の前の様々に対応する契約。土地探しについても日照計算等で助けてもらえる)を結び、すでに目星をつけていた土地でGO

とならないのが人生ですよね…

ざっくり、どういった家を建てたいかを考え、施工会社も決めて、土地の目星もつけた状態

次回は土地探しについて書きたいと思います。

息子のおもちゃ代になる予感です