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【フィンランド交換留学】Day90 2022/11/19 Sat, (15年前の小さな夢が叶った?)

私がフィンランドを知ったのは確か小学生の時。両親が新婚旅行でフィンランドに行ったという話を聞いたことや、サンタクロースが大好きだったことでフィンランドをなんとなく知っていた。思い返すと、小学校で一人一枚国を調べて発表する場では、他の人がアメリカなどをチョイスするところで、私はフィンランドを選び、国旗の意味や、面積の7割が森であること、公用語は英語ではなくフィンランド語であることを知った。(スウェーデン語も公用語だということまでは知らなかったかもだけど。)
毎年サンタクロースを信じて長文の手紙とクッキーと牛乳と人参を枕元に置いて、サンタクローストラッキングをパソコンで調べていた私がついに、サンタクロースに会いに行く。

朝から、キッチンで朝ごはんを作り、それぞれ食べる。朝9時頃発サンタクロース村行きのバスに乗るためにロヴァニエミの駅まで行った。そこでなかなかバス停が見つからず、3人でうろうろしていたら、友達一人に子ども2人を連れたおじさんが声をかけてきたらしい。どうやら、サンタクロース村まで送ってくれるとのこと。なんて優しい!そして、一人だったら断っていたかもしれないので、これがみんなでする旅の良さかもしれない。15分ほど運転してもらい、着いた。やはり、ヒートテックを何枚も着たせいか、あまり寒くなかった。(マイナス4度ほど。)朝だったのであまり人もいない印象。
友達と写真を撮って、サンタクロースの家に行った。1階はお土産売り場で、全部が赤くて可愛い。高価な物しかないかと思っていたが、商品によっては、普通のお土産価格だったと思う。

隣はお土産ショップ。エルフが3人ほど働いている。
その他のお土産ショップにも行ったが、写真撮影は禁止。

サンタクロースに会うために、列にならんだ。ディズニーランドのホーンテッドマンションで並んでいる時は暗くて怖いが、今回はその逆で楽しくて赤い版のホーンテッドマンションの待ち時間の様だった。サンタクロースと有名人(政治家や歌手、俳優など。)のツーショットの写真が飾ってあった。
そして15分ほど待ち(これはすごく短い待ち時間だと思う。本当なら2時間くらい待ちそうな感じのサンタクロース部屋までの廊下の長さだった。)

サンタと会った。私が日本から来たと言って、「こんにちは」といった簡単な挨拶をしてくれた。そして、サンタは大きい!この瞬間を逃すまいと、ずっとサンタクロースを見つめた!私は「小さい頃から好きでした!」みたいなアイドルのファンみたいなことを言った気がする。そして、3人で写真を撮った。(エルフがとってくれた笑) そしてさようならをして部屋から出た。全部で6分くらい滞在したと思う。
なんだか、サンタクロースは人間なんだ、という気分になった。それと同時に小さい頃から会いたかった人と会えて嬉しかった。そして、実際にはトナカイと空を飛ばないのだろうけれど、やっぱり夢があるなと思って幸せになったし不思議な気持ちになった。
ちなみに、サンタクロースとの写真はスマホでは撮影禁止になっていて、写真を購入するしかない。

私のロヴァニエミ旅行の目的はサンタクロースと会うことだったので、あと1日半滞在する予定だったが、もう満足して心に余裕ができた。笑


Mr.サンタの家。
右の柱はArctic circle。つまり、柱から左側は北極圏である。

その後、友達が調べてくれたサーモンのお店に入ってご飯を食べた。全員で15人ほどしか入れないようなテント式のお店だったが、そこにいた客は韓国や中国から来た人がほとんどの様だった。

3人で二皿を分けた。味の感想は想像にお任せする。(美味しい。)

その後、ラッキーなことに、その日のサンタクロース村ではイベントを行うらしく、外のステージでギターを持って歌を歌っているおじさん3人組のパフォーマンスを観た。私も将来こういう歌手になりたい!と結構本気で思った。
その後、友達はクリスマスカードhome countryの友達に送る、というので私も見に行くことにした。ポストカードや切手を買った。

その後、確か別行動になり、私はサンタクロース村を一人で散策した。ちょうどここに来る1週間前に雪が降ったらしく、全面が白くてとても綺麗だった。しかし、北海道の雪景色も負けていないと思う。
その後友達と合流して、お土産売り場のポストカードを書く場所に座って1時間くらい書いた。私は手紙を書くことが大好きなので、家族、友達、先生に送ろうと決めた。(やはり、普通の手紙よりは高いのでみんなに送れなかったのは残念。) 
その後、友達はポストカードを書き続けるようだったので、私は先ほど歩いた時に見つけたトナカイの村に行くことにした。みんなそれぞれ餌を手に持ち、トナカイに餌をあげる、というものだった。はじめてトナカイを目の前で見れたのはいい経験だったし、大学にいるヤギに似ているなあという印象をもった。しかし、トナカイのほとんどは元気がなく(多分眠いだけかも)、人が餌を差し出すと嫌そうに頭を振ったりしていた。これをみて、観光スポットではあるが、動物の権利も考えなきゃいけないのではないかと見ていて問題意識を感じたし、少し悲しくなった。

トナカイのそりに乗るアトラクションもあり、人気そうだった。

その後、またぶらぶらしていたら、なんとおもしろいことにまたサンタクロースの家を見つけた。え?何人いるんだ?と思い受付のエルフに「ここにもサンタがいるんですか?」と聞いたらやはりそうらしい。迷った結果、入ることにした。入った結果、女性のサンタクロースだった。コロナ対策のパーテンションで仕切られていて、5分ほど話をした。途中何の話をすればいいのか分からなくなったり、英語で話すのこわい、といきなり思い始めたり、写真係のエルフの視線が気になった。また写真をゲットするには購入しなければいけないが、高いのでやめた。どうやら彼女は最初に私たちがあったサンタクロースと友達らしく、「彼は忙しそうにしていたでしょう?」というような話をしてくれた。(今考えると面白い。) 家を出て気付いたが、「Mrs.サンタクロース」と家の前の看板に記載があった。

しっかり書いてあった。Mrs. サンタクロースの家。

その後、また外のメインステージでパフォーマンスがあるらしい。なんと、サンタクロース(Mr.の方。)がマイクを持って、ステージに上がってきた。「メリークリスマス」的なことを言い、5分ほどスピーチをした。観客はかなり混雑していて、ライブ会場にいるかのような雰囲気だった。サンタクロース、こんなこともするのか、と思った。面白話として記憶しておく。

その後はみんなで集まり、バスに乗った。バスは今日だけ無料らしい。(つまり今日の交通費は0円となった。)
バスに乗る際、今でも少しチクっとする出来事があった。乗ろうとしていたバスは混雑していて、乗れなかった人は隣のバスに乗ってください、と指示があったため、私達も違うバスに移動した。入口で乗るときに、みんな列を作っていなかったが、まあまあ次誰が乗るよね、というくらいの感じは分かる程度の人数の多さだった。後ろにいたおそらく二人組の女性が、「なんでみんな列を作らないのかしら」みたいなことを英語で言っていた。そして次は私が乗るだろうと思って一歩踏み出して乗り入れたら、斜め後ろにいたその女性の一人が、「ほらね、こういう風に先に乗る人がいるのよ」と言った。その時は一瞬で、人の流れに沿ってバスに乗っている最中でもあり、何も言うことも出来なかったが、席に着いた瞬間、「何か言えば良かった」と少しチクっとした。私が英語を理解できないと思ったのだろうか、だとしたら結構失礼ではないか?私が英語を理解できることを分かってあえて言ったのだろうか、だとしたらそれもまた他にも言い方があるだろう、と色々考えた。沈黙は悪、(自分の意見を持っていないとみなされるから)と色々な人から聞いていたが、授業や学校以外でもそうなのかも、と思った。
しかし、そんなことを気にしなくなるほど、この日は充実していた。

家に帰り、みんなそれぞれの時間を楽しんだり、次の日の予定を確認したりした(といっても次の日は自由行動)。途中で友達のポストカード作りを手伝った。(彼女は)なんと120枚書く必要があったので、私は切手貼り係になった。)
全部したいことが出来てとっても楽しい旅だった。正直なところ、私は今日帰っても良いくらいの満足度だった。そして、憧れのサンタクロースに会えたなんて、15年前の私が聞いたらびっくりするだろうなと思ったし、気付かないうちに、小さい頃に持っていた印象や好きなものが、案外つながってくるんだなあと思い不思議な気持ちになった。

Mitä teen huomenna? (what will i do tomorrow? 明日は何をしようか?)

今日のおすすめの曲は、PENTATONIX の”TAKE ME HOME”。
フィンランド人と高校の文化祭に行った際に合唱で歌われていた曲。前からPentatonixは知っていたが、この曲は良く知らなかった。静かな冬にイチ押しの曲。サビのWon't you take me there?(連れて行ってくれないか?)は、どこに行くのだろう?と考えさせられる歌詞。

 


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