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「暮らしの中の二十四節気 丁寧に生きてみる」読書感想

二十四節気とは

二十四節気とは、太陰太陽暦の一太陽年を横径にしたがって二十四等分し、十五日ごとにそれぞれ季節の名称を付けたものとあります。
その名称は、立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑、立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降、立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒です。

12月になると、来年のカレンダーや手帳を準備する人もいると思いますが、私はスマホのアプリを使っているので、そういったものを使うことがなくなってしまいました。残念ながら私の使っているカレンダーアプリには二十四節気が入っていません。

昔の手帳を見てみると、なるほど、たしかにカレンダーに書かれている二十四節気の間隔を数えると十五日前後でした。このことを知っただけでも、私にはかなりスッキリ感がありました。

テレビで天気を解説している気象予報士も、その時期になると「今日は立春です」と言ったりします。なんとなく、これは季節のさまを表すものだとは思っていたものの、それを生活の中に感じたことはありません。実際ピンとこないと思うことがほとんどです。立春は2月4日頃ですが、春という感じではない。
以前ディズニーランドの予約を取ろうとしたときに、2月は一番寒いからお客さんも少なく、チケットが安くなると聞いたことがあります。それぐらい2月は春とは程遠い寒々としたイメージでした。
ところが、この本の立春にはこのように書いてありました。

”暦の上で春が立ったと思うと、野山の佇まいや海や空の色、風や水の音も春めいて感じられる。意識が作り出す春である。”

意識が作り出す春!そんな風に春を感じたことはありませんでした。確かに風の中になんとなく春のにおいを感じたり、春キャベツは美味しいと思ったりします。
”丁寧に生きてみる”とは、なんとなく生活するより、少しだけ季節の移り変わりを意識することでその変化や兆しを感じ毎日を豊かに生きようとすることだと思いました。

この本の著者は俳人であり、その時節を読んだ俳句とともに二十四節気を紹介しています。これがすごく分かりやすかった。
旅をしながら俳句を詠まれていることもあり、その土地の慣習や食べ物、行事、時には海外での体験なども織り込みながら、二十四節気を紹介しています。行ったことのないその土地の風景と伝統行事が目に浮かびます。
また松尾芭蕉や小林一茶など私でもその名を知っている有名な俳人の俳句で紹介していて、今とは違う習慣やその時代背景も読み解きながら季節の紹介をしているところが良かったです。
この本を読んで、日本には素晴らしい季節の変化があり、また土地ならではの農業、漁業、食文化や伝統行事があることを改めて知りました。
この機会に、2024年は二十四節気を意識して季節を感じ取ってみようと思いました。

2024年の二十四節気

2024年の二十四節気をメモしておきます。私は星読みをしてるので、星座もついでに書いておきます。
1月6日 小寒
1月20日 大寒 (太陽が水瓶座入り)
2月4日 立春
2月19日 雨水 (太陽が魚座入り)
3月5日 啓蟄
3月20日 春分 (太陽が牡羊座入り)
4月4日 清明
4月19日 穀雨 (太陽が牡牛座入り)
5月5日 立夏
5月20日 小満 (太陽が双子座入り)
6月5日 芒種
6月21日 夏至 (太陽が蟹座入り)
7月6日 小暑
7月22日 大暑 (太陽が獅子座入り)
8月7日 立秋
8月22日 処暑 (太陽が乙女座入り)
9月7日 白露
9月22日 秋分 (太陽が天秤座入り)
10月8日 寒露
10月23日 霜降 (太陽が蠍座入り)
11月7日 立冬
11月22日 小雪 (太陽が射手座入り)
12月7日 大雪
12月21日 冬至 (太陽が山羊座入り)


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