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【P-MODEL】DAY3「音楽産業廃棄物~P-MODEL OR DIE~」ツアー(1999.10.12.TUE 名古屋CLUB QUATTRO)

P-MODEL LIVE TOUR
「音楽産業廃棄物~P-MODEL OR DIE~」

1999年10月12日(火)名古屋CLUB QUATTRO
開場:18:00 開演:19:30
前売:6,000 当日:6,500

■公式レポート
・GREEN NERVE Vol.3(P12~13)写真のみ
・GREEN NERVE Vol.4(P14~16)写真と各地ミニエピソード
■VHS、DVD
「音楽産業廃棄物 LIVE AT ON AIR EAST」(11/6公演のみ収録)
タワーレコード通販 MAGNET(配給元)通販
■本
改訂復刻DIGITAL版 音楽産業廃棄物
■CD、MP3
音楽産業廃棄物~P-MODEL OR DIE
グッズ類(出典:降り積もる地層
ツアー告知(出典:平沢博物苑
■他の日のレポート
10/4東京 10/5東京 10/14札幌 10/26博多 10/28大阪 11/6東京

※ケイオス関連以外の通販利用に関しては、各自判断で行ってください

【セットリスト】

※東京2日目と同じ
1. 論理空軍
2. 回収船
3. Waste Cabaret
4. ASHURA CLOCK
5. LAYER-GREEN
6. Heaven2000
7. Rocket Shoot II
8. Rehash
9. Mind Scape
10. 衛星ALONE
11. ENN
12. BOGY
13. Moon Plant-II
14. Colors
15. ローレシア
16. Ancient Sounds
17. BA-DA-DHA
18. ENOLA
19. DUSToidよ歩行は快適か?
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20. Welcome
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21. Black in White

【開場前】

会場のある名古屋パルコの本屋さんには、
・「KB SPECIAL」1999年10月号(P-MODELが表紙&インタビュー)
・「KB SPECIAL」1999年11月号(福間さんのプライベートスタジオがカラー2Pで紹介)
が共に平置きで。商売としてごくごく普通のことなんでしょうけど、連携してくれるのって、やっぱりちょっと嬉しいですね。

この当月、福間さんのスタジオは、前述の「KB SPECIAL」(1999年11月号)と「キーボードマガジン」(1999年11月号)の2誌で、全景と機材が写真付きで紹介されましたが、前者は写真が奇麗だけど機材解説が不充分で、後者はその真逆という、当時のキースペのノリが伺えますね…(それはそれで🙂

【開場】

今回の舞台は、東京公演のものから、平沢さんの後ろのデカいタペストリーが無くなり、かつスクリーンも小さめのものが福間さん側に1つだけ設置。
今回のツアーのライブビデオ発売決定の告知チラシも入り、ドキドキと開演待ち。

この日の開演時間は、会場前の看板には「19時」と書いてあり、チケットには「19時半」と書いてあり、どっちなんだ…18時に会場入りしてから90分も待つのか…という気持ちでしたが、18時45分になっても「VIRTUAL LIVE用の歓声録音」が始まらないので、19時半が正解でした。な、長い…

【開演15分前】

開演待ちの長さに大分だるくなった頃、平沢さんの「ごきげんよう」という影アナで、ようやく歓声録りスタート。

■今回のシチュエーション
・P-MODELが対バンイベントに出たという設定
■録ったもの
・P-MODELの前に演奏したバンドへの義理の拍手
・特定の台詞を叫ぶヤジ「P-MODEL出せ!」
・そのヤジにつられて全員で「P-MODEL!P-MODEL!」コール
・出てきたP-MODELに声援
■録音にあたって平沢さんからの注意点
・関西イントネーションが必要

録音中は影アナが出来ないので「照明が照らし出されたらP-MODEL登場の合図」などキッカケが分かりやすいようにしてくれたりして、さすがに3回目ともなるとお互いスムーズな進行でした。この時、一番面白かったのは、

平沢「P-MODELが登場した時は大歓声でなければなりません」

そうですね…


そうですね…! w

【開演】

おなじみ今回のアルバムのリミックスのような出囃子。東京2DAYSと違い、照明バトンの昇降はありませんでしたが、誰も居ないステージで繰り広げられる光の明滅。この照明がとにかくカッコよかった…!!

そしておなじみ防菌服のサトケンさん登場。今回から杖は持っておらず、代わりにフェイスガードの額の辺りから、赤いレーザーが射出されています。

顔の大きさほどもあるバイオハザードマークを、まずは小西さんエリアの前の所に1枚ペタリと貼り付け。そして客席を向き、両腕で×マーク🙅‍♂️
次にTalboギターのところまで来て、おもむろに黒いゴミ袋を取り出し、ヘッドの部分からすっぽり被せてしまいます。ああー今日はこの為だけに居たのか銀タルボよ…。そしてその上からバイオハザードマークをペタリ。

その後、出囃子が盛り上がるのに合わせて、両腕を大きく振って「この場所はダメだ」という感じのアクションをしつつ、かぶりを振って退場。入れ替わるように福間さんと小西さん登場。

『論理空軍』
出囃子からこの曲のイントロ(リフ多め)になるのが本当にカッコよく。そしてこのイントロになってから満を持して登場する平沢さんも、また本当にカッコよく。

例によって背後のスクリーンに映し出されているPVが見えやすいよう、照明は暗めでしたが、御三方とも勢いのあるステージングで何より。

『回収船』
この曲からTAINACO-e登場。当然ですが名古屋ではこれが初お披露目のため、若干ざわつく会場w。普通にコワモテですからね…😎

小西さんがメロディーというより、パーカッションなアクションで演奏をしてましたが、福間さんもぴょんぴょんと跳ねてらして可愛らし。この当時よく身に着けてらした、タイのエメラルド寺院で購入したというペンダント(タイ僧侶の前で正座して聖水をかけてもらった「魂入り」とのこと)も、踊る度にもよく揺れてました。

余談ですけどこのペンダント、電子悲劇のタイレコーディングの際にGreen Nerve向けにプレゼント用として同じものを購入してくれるという話がありましたが、すっかり忘れ去られて今に至ります。(もう忘れてあげて

『ASHURA CLOCK』
間奏ではヒラサワデストロイ。青筋が見えるかのような気迫で、思わずゾクッとしたほどカッコ良かったです。一方で福間さんはニッコニコ。何ならライブ最後まで基本ニッコニコで何より。

【MC】

MCではTAINACO-eの紹介。音廃ツアーが終わると「タイナコ3」にバージョンアップしてしまうので、「とくと見ておけ」とのことでした。そして『論理空軍』PVの紹介は、もはや「平沢さんが大和久さんを誉めちぎるだけのコーナー」と化しておりました💖

例によって「ユンカースに乗って旅をしていく」と言いながら、

平沢「(ファンの間で)ユンカースのプラモデルが流行り始めているそうで、なかなか良い傾向だと思います」

この発言がツアー最後まで尾を引くとは、この時はまだ誰も思っていなかったのであった…(後日に続く)

『衛星ALONE』
音廃ツアーでのアレンジはちょっとスペイシーで素敵。
私の位置からはバリライト(1つのライトから放射状に光がバーッと出てる、ライブでよく見るアレ)の回転する光の、ちょうど中心に平沢さんの御顔が見えてて、大変美しかったです。小西さんだったら拝んでたな…(?

『ENN』
小西さんがメインボーカルの曲かつ、イントロが長く、演奏パートも少ない平沢さんの顔に「手持ぶさた感」がじわじわ出てくるのを楽しむ1曲です。(失礼だぞ(でもほんとなんだもん

なお、小西さんが2番の入りを間違えてましたが、平沢さんと違って顔に出さなかったからセーフです。

『COLORS』
平沢さんがまたしても「あの空に届くまで」と歌っていたので、これはユンカースで旅をしているという結成20周年版『COLORS』なのかもしれないという、もっともらしいウソをでっち上げました。

この当時の平沢さんのライブ用カンペ…もといノートPCはVaioのコンパクトPC(「Live-Phonon」のステッカーが貼ってあり同ライブでも使用。メーカではなく大きさで選んでいた)でしたが、ちょうどそれを見ながら歌い上げていたので、まさかその状況で歌詞を間違えるだなんてそんなことあるわけ無(略

『ローレシア』
全員初手から激しい演奏で、間奏では福間さんはキーボードスタンドをなぎ倒しそうな程の勢い、平沢さんのギターも炸裂!この時、機材があったので物理的に近くに寄っていたわけではありませんでしたが、小西さんのベースとのデストロイセッションという感じの演奏になっていて、大変良かったです。

などと書いていますが、ビジュアル的には私の位置からだと「平沢さんのVaioの上に、小西さんの頭だけ見える」状態だったので、本当は「良い月が昇ったな」ぐらいの感想です🎑

『BA-DA-DHA』
サビ手前の小西さんの声が低く「バーダーダーアー…」と響く箇所では、例によって

■『BA-DA-DHA』のサビ前の儀式
1. 予めおもむろにマット(礼拝サイズ)を敷く
2. 膝をつき、手も前について土下座
3. 「バーダーダーアー…」でそのまま両手を挙げて上体のみ起こす

という謎の儀式が行われますが(あのイカツいビジュアルで…)、何が面白いってこれやってる時、平沢さんが小西さんをガン見してることですね…。いや分かるけど!お師匠、本番中ですので!

【MC】

話すことは全て最初のMCで言ってしまったという平沢さん、「困った時のメンバー紹介でも…」と仰ってましたが、我々の大好きなメン紹を時間稼ぎコーナー扱いしないでください。w

そんな平沢さんに小西さんがそっと近寄り、耳打ちをしたので大歓喜の客席。今回のツアー会場で配られるアンケートの、下部にある「スペシャル企画 SOS OR ?」というメッセージ欄についての説明をせよ、という指示だったようで説明してくれました。

画像1

欄内に何か書いて提出すると、切り取られ、VIRTUAL LIVEの2か3にランダムに封入されるというものですが、要は「メジャーレコードでは出来ないことに荷担させよう」という遊びだそうで、何ともP-MODELらしい試みです。

…いやこれの説明させるのにわざわざ耳打ちする必要なく無い?何だったの…?サービスなの…?(?)

【メンバー紹介】

さておき、何だかんだでメンバー紹介もしてくれましたが、

平沢「では、20周年を迎えた私がメンバー紹介を」

何ですかその宇宙一カッコいい前置きは。
福間さん小西さんに続いて、もちろんTAINACO-eも再度紹介されましたが、

平沢「本物が来れば良かったものを…こんな姿に成り果てて…」

くどいようですが誰のせいだと思ってらっしゃるんです??

例によって激しいドラミングの後に、ブランクを置いてから田井中さん独特の「歯を食いしばった例の表情」がスクリーンいっぱいにw。やっぱりこれがつい最近の写真だっていうのはすごいなー😬🥁

ていうかこの時代のP-MODEL、メンバーにグラサンが2人も居て、ガラ悪くて最高ですね…これでテクノバンドなんすよ…。

なお、タイナコの激しいドラミング操作は福間さんの担当なのですが、メン紹も終わったしさっさと最後の曲に行きたかった平沢さんに対し、その進行に追いつけなかった福間さんが、

福間「まっ、まってください」(素で焦っている)
平沢「待ちます」(すごい冷たい目)

東京2日目で、メンバー間ですら「ステージ上で私語を交わしてしまった」と反省してた(何でだよw)人とは思えない発言ですね…。平沢さんの一生の不覚はまだまだ続くよ!

『DUSToidよ歩行は快適か?』
「ハイ」では両systemが片手(小西さん左手、福間さん右手)で丁寧に平沢さんを指し示すと、平沢さんが手を軽く挙げて「ハイ✋」。これだけでみんなキャー!さらに曲の終わりにもういちど同じアクションをするので、またみんなキャー!w

当時も「何でも喜ぶ」と言われていた我々ですが、まぁこれはキャー言いますよね…

【アンコール】

『Welcome』
平沢さんが「สบายดีหรือ !」(サバイディールー:元気ですか)の雄叫びと共に、またしてもユンカースポーズ。何ですかめちゃめちゃ推しますねそのポーズ!?w

■ユンカースポーズとは~(´θ`)~
1. 手のひらを上にして両腕を横に伸ばし
2. 肘はやや曲げて
3. 手首だけを軽く上へ少し起こして
という、ユンカース社の「Ju-87 G-2」の独特の羽根を表した平沢さんの推しポーズ

曲が終わると3人とも退場しましたが、この時点でまだ21時ちょっと過ぎ。当然帰るはずもなく、客出し音楽で流れたアルバム『VIRTUAL LIVE 1』に合わせて一緒に歌い出す客席。

【アンコールその2】

『Black in White』
ほどなくして3人登場し、この曲へ。民族的かつ悲壮感もある曲ですが、何故かサビで照明が、この日の『COLORS』の時と同じ「色とりどりのポップな色調」になってしまい、さすがに笑ってしまったw。曲タイトルに反しすぎ。

曲が終わると平沢さんから順に退場しましたが、この日は上手側からしか入退場が出来ないらしく、上手側の福間さんが「小西さん、お先にどうぞ」という感じで手で指し示すと、小西さんが「いいからオマエが先に行け」と指し示し返すのを何度も互いにやりあって、2人してなかなか退場しないという、ほんと最後にイチャイチャしやがって誠にありがとうございます😇


次は札幌!タイナコ発祥の地へ!

という感じで改訂レポを終わります。

【お知らせ】
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