last train home
気絶するほど、遠くまで来た気がする。
だけど今、振り返ってみると
瞬きのようにあっという間だった。
次男が卒園して
我が家の幼稚園生活が終わった。
息子たちは同じ幼稚園に通って、通算6年。
次男が生まれてからずっと同じ日常を繰り返してきたけれど、ふっつりと、もう幼稚園に行くことはない。
特にこの2年間は、クラス役員と謝恩会役員を務めた為、日々は光の矢のように飛んで行ってしまった。
子育てのひとつめの終着駅。
うんと小さい頃は2人とも保育園に預けていたので、そのまま仕事をバリバリとして保育園という選択肢もあったけれど、こちらの意思とは無関係にオートマチックに濃密な園生活に入り込める幼稚園を選んだ。
いざこの時を迎えてみるととても淋しい。
絶対泣かないぞ!と決めていたはずなのに
涙腺の蛇口はゆるゆるだった。
淋しいといっても、友達家族とお別れが淋しいのではなく、幼稚園児というのはもうそれだけで可愛いので、我が家のラスト幼稚園児が卒園してしまうということ。
親バカ全開で言えば
「ヘイ!君はまだまだそんなに可愛くて『the幼稚園児』『king of 幼稚園児』だというのに、本当に小学生になってしまうのかい?」
という淋しさだった。
勿論、子どもの成長は喜ばしいことだし、濃密な園生活から解放されて楽チンにもなる。
でもそんなことは、そのラスト幼稚園児の卒園という事実の前では、蟻地獄にはまった蟻のようにズブズブと埋没してしまう。
さよなら。ぼくたちの幼稚園。
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