我愛臺灣「日本にはない台湾の街の風景」
「赤ちょうちん」
赤ちょうちんといえば日本人に特に人気の台湾の観光スポット「九份」が有名ですが、街中でも多く目にすることができます。
ただ台湾において赤ちょうちんは日本のように炉端などの居酒屋のシンボルとは限らないのです。
一部、日本式の居酒屋では日本同様に店頭にぶら下げて目印にもなっていますが遠くに見える赤ちょうちんを飲み屋と思い近づいてみるとそこは、居酒屋などではなく寺院(廟)だったりします。
台湾では店舗や住宅が並ぶ街中でも、それらと建物だけでは区別がつかない小さな寺院(廟)が点在していて、そこには日本の居酒屋のような赤ちょうちんがぶら下がっているのです。
「毎日同じ時間に聞こえてくる有名なメロディー」
観光で台湾に行くとどこからともなく「乙女の祈り」あるいは「エリーゼのために」が聞こえてくることがあります。
これはゴミ収集車が流しているお知らせの音楽で生活していれば当たり前に聞こえるメロディーです。
台湾ではこのメロディーが聞こえてくると周辺の家や店舗、事業所などからゴミ袋を持った人々が出てきて沿道の数十メートル毎に決められたゴミ収集車の停車位置に集まります。
そこはある意味、地域のコミュニケーションの場でもあります。
そしてパッカー車が停車すると後部のゴミ投入口に各々が投入するのです。
パッカー車の後続にはトラックがあるので、そこにはビンや缶、ペットボトルを投入します。
しかし、台湾ではビンや缶、ペットボトルをリサイクル業者が買い取ってくれるため、小遣い稼ぎにそれらを集まった人々から直接回収しにくるおじさんやおばさんがいます。
そのため、そのトラックには入れずにあえておじさん、おばさんに引き渡す人も少なくはありません。
「街から人が消える!?」
台湾は歴史的に絶えず中国の軍事的驚異にさらされていて、それは現在においても変わりません。
そのため大陸からの空爆が想定されていて、13時半になると街中でサイレンが鳴って30分間外出禁止になるのです。
街の道路の要所には軍隊が出動して交通規制をし、一切の交通を遮断します。
そのときはさっきまで我が物顔で走っていた多くのバイクも街から消えますので街は一瞬のうちに静まりかえります。
このような風景は日本では皆無でしょうが空爆訓練は年に1回は実施されているらしく、台湾人にとって特に珍しいことではないそうです。
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