目的と手段
前回の投稿から1ヶ月経とうとしています。今回のテーマは私達の事業の中でも核になってくると思います。今回はスタッフ紹介も含めた内容となっておりますので是非ご覧ください。
はじめまして。キャッチボールのスタッフで看護師の小川と申します。私は子育てをしている中で、いつもイライラして子供達に怒ってばかりの時がありました。そんな時にある研究(レジリエンスプログラム)に参加しました。
その時に“怒りの目的は何?”と問われました。怒りの目的!?そんなことは考えたことはありませんでしたが、この問いによって色んなことに気づくことができました。私の日々のイライラは、兄弟げんかが多い・ごはんをちゃんと食べない・夜は早く寝て欲しいのにいつまでもうるさい・とにかく毎日がさわがしい、こんなようなことでつい口うるさく怒ることが多々ありました。その怒りの目的はなんだろう、私は何のために怒っているのだろうと冷静に考えました。怒りの目的は“兄弟仲良くして欲しい”“健康で元気でいてほしい”というものがありました。この目的のために、怒る(手段)ことをしていても、少しも目的は達成させられないことに気づきました。
“目的”と“手段”
“健康で元気でいてほしい”という目的ならば、こどもが多少さわがしくても仕方ないとあきらめることも一つの手段、夜は子供と一緒に早く寝よう、ごはんは一緒に楽しく食べようなど、子供達にあった手段はいくらでもあると考えることができます。
“兄弟仲良くして欲しい”という目的であれば、けんかしている時に怒るのではなく、仲良く遊べているときに、「一緒に遊べていいね♡」と笑顔で伝える、親も一緒に遊ぶという手段を考える。目的をしっかり意識していれば、手段は何通りでも考えられると思います。
怒ることは手段であり、目的ではないのです。この子にとって一番いい方法は何だろうかと色んな手段を考え実践していくことは、楽しみにもなるのではないでしょうか?
発達支援の目的は“子供の成長・どのように社会に送り出す手助けができるか”ということです。そのための手段は何通りもあり、日々その手段を探っています。この子はどんなことが得意なんだろう・何をしているときに笑顔になるのかなと、日々観察をしつつ、今日はこんな活動をしようかなど、日々の関わりを考えています。スタッフの間でも、こういう活動をしているとき、この子はどんな表情だった、こういうことが苦手だけどこうしたらできたなど、子供達の様子を観察しながら関わっています。目的をしっかり意識して、手段を考える。今、この子にとって一番ぴったりな方法は何だろう?と一人一人に目を向けて、成長の手助けをしていきたいと考えています。
児童発達支援・放課後等デイサービス キャッチボール 小川 美絵子