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Allright でVABFに出店をしました。

こんばんは。
Allright に所属している松浦葉月です。

今日からAllrightでの最近のニュースや出来事・思った事などを月に2度ほどここのnoteで記録していきます◎

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第一弾は11月にAllrightで初出店したアートブックフェアのこと。
毎年大きな会場で来場者との直接の交流を持ちながら、ZINEや書籍などが売買されるイベントTABF。
今年は初のVirtualでの開催とのことで、主催側や出店者含め、事前の準備などから全て、実験的に試しながら、正解を探していくような流れではじまりました。

この準備期にも感じた、今年の春の混乱期から通ずる新しいムード。
それぞれが大きな変化の波の中で、今までにやったことのないことにも手を出して、軸を立て直し、戸惑いながらも順応していく。
変化せざるを得ないところに立たせられたからこそ、生まれたその動きは、virtualでの初開催だけでなく、私たちの出展した商品の中にもありました。

今回私が携わったのは3つの商品。
一つはコーディアルシロップブランドのcalmさんと作った歌付きジンジャーシロップ、もう一つは浮さんと作った歌付きクッキー缶、それと東京の大好きな飲食店を集めたMAP。

歌つきクッキー缶の話が上がったのは、
ご自身のポストカードの印刷を依頼してくださった浮さんとの出会いがきっかけでした。
しかしそれはVABFもひと月後に迫った10月の半ばの頃のこと。
MAPにシロップもまだまだ形になっていない時期のことで、3つを同時進行で進めたらどれかが疎かになってしまう気がして、、
「おかし作りは後にしようかな」そう思っていた矢先に、
舞さんから「全部ここに間に合わせた方がいい気がする」の一言。笑
薄々わかっていながらも、その言葉に突き動かされるように制作をはじめました。

全てがチャレンジ、かつあまりに急発進で進めたので、会期の寸前でもまだこの世に形としては存在していない商品がちらほら。
本当に出来上がるのかなと笑いながらも、根っこの大切なところは見失わないようにと進めていきました。

歌付きクッキー缶「風は流れて」 cookie with song の制作の話はこちらから。

そして、歌つきジンジャーシロップもこのクッキー缶があってこその思いつき。
calmさんとの最初の打ち合わせの時、
もともとはオリジナルパッケージとフレーバーのシロップを出そうとの話だけだったのが、
「これも歌つきにしちゃえばいいんじゃない」と盛り上がり、ノリで決まりました。
でもcalmさんのはじめの構想の中にすでにあった歌う人が優しく喉を労われるというイメージからも、
音楽と関連のある花言葉を持った「ホップ」をシロップに入れることは決まっていたので、その全てが必然だった気もします。笑
「light the wind」 ginger syrup with songの制作の話はこちらから。(清丸さん目線です◎)

そして忙しいときは何かと重なるもので、、
ありがたいことに印刷のお問い合わせも増え、疲れがありながらも文化祭の準備のようなテンションで走り抜けた準備期間。

その中でも、一番多く悩んだのが、はじめてのZINE作り、美味しん坊MAP「MOG・PAKU・MORI」の文章でした。


どうしても同じ私という人間から発せられる言葉なので、似たり寄ったりの表現になってしまう。
同じフォームで書き続けていったら読む人は飽きるんじゃないかと、この時期お気に入りのエッセイを本棚から引っ張り出し、改めて読んでみることをしました。
やはり著名な人の書く文章は、文末だけ拾って行っても表現がちゃんとばらけていて、飽きさせない。すごい。
当たり前だけどみんな文章がうまいなぁと感心するとともにとても不安になっていた時、武田百合子さんのエッセイ「ことばの食卓」を開いて少し安心をしました。
文法的には厳密に正しいのかわからないけれど、とにかく小躍りするような生き生きとした語り口で書かれている。
文末の表現や文法の正しさばかり意識していると固い枠の中にどんどん押し込まれていくようで、結局は言葉も音なのだから、響きとして気持ちが悪くなかったら、多少おかしな表現でもいいか!
この本に出会ったおかげで開き直り、書き進めることができました。
自分の中から新鮮な言葉が出てこずなかなか苦戦もしたけれど、今の私が選ぶ言葉では書けたかなとおもいます。
そして何より一緒に作った、まきちゃんのパキパキとした進行の力とご飯への愛、サイトーさんの美味しく見えるようにギリギリまでこだわってくれたデザインがあってこその一冊。
毎夜中空腹に悶えながら作ったMAP、いろんな人のご飯選択の役に立ったら嬉しいなあ。

また、こうしてやってみてこそ実感できたこともありました。
Virtualで行うと、作品は画面上に画像と文字として現れるしかないので、
どうしても一辺倒の情報になってしまう。
手触りや匂い、五感によってもたらされる感情の動きがないまま、作品を見る。
それは、視覚的に引っかかるところがない限りは、
そのまま他の多くの雑多な情報と一緒に流されて行ってしまうということだと感じました。

オンラインで事足りることはどんどん移行していく傾向にあるけれど、
やっぱり私たちの商品は実際に手にとってもらってこそわかるものがあるような気がする。
そのことを改めて感じるきっかけになりました。

作ったものがそのまま欲しい人の手元に届いて売れて、その資金で新しい商品を作る。
これが本当に理想です。
滞りなくそういった流れができるように!
全国の書店や雑貨店などへ卸販売もはじめました。
そこからまた新しい繋がりできて、想像もしてなかったことが起こっちゃったらいいな。


※Allright StoreではVABFでつくった商品もまだまだ販売しています!

(松浦葉月)

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