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みなさんは今年どうでしたか。

2020年、どうやって過ごしましたか。
今年はそれぞれが今までにない事態を乗り越えた一年でした、
そこで得たみんなの感覚を知りたくて、会う人会う人にこの質問をしてしまいます。
苦い顔や晴れやかな顔、いろんな表情を通して、今年の一年について話し合う時、その人のこれまでとこれからがリンクする瞬間を見たような気持ちになります。
あやふやでもそれぞれが見つけた次へのヒントが、話のあちらこちらから覗くような気がするのです。

もっとそんな話をしたいし周りのみんなにも聞きたい、
そういう思いもきっかけで作ったのがグリーティングカードです。
年賀状ではなくシーズングリーティングを送るのは初の試みだったのですが、これを考えついた時にはすでに送ることが決まっていたかのようにしっくりと来て、絶対にやったほうがいいと謎の確信を持ったことを覚えています。笑

言葉は舞さん、グラフィックは唯さん、音楽は清丸さん。
そして、カードと文章どちらにも差し込んだ「Let’s walk around anyway.」の一文は詩人のウチダゴウさんが。
今回英語の言葉を用いたのも、日本語より捉え方に余白のある表現にしたいという理由があって、英語の頭で考えられるゴウさんにお願いしたのでした。

▼グリーティングカードは活版印刷(裏面にQRコードで音楽をつけたのですが、それは届いた人だけのプレゼントです。)

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▼封筒も新しく作りました

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▼メッセージ

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最初のラフ案共有の段階から、みんなで時間をかけて、
言葉はここの繋ぎの違和感を無くしたいとか、音はスキップじゃなくてもっとゆっくり歩いているのを聞いてみたいとか、そんなこと言い合ってシェイプアップしていったカードの要素たち。
色はもっと軽い風の時代の色がいい、そう言って最終的に決まった色の組み合わせが、後日発表されたPANTONEの来年の色2色と一緒だった時には、あまりの必然にみんなで震えたものでした。笑


Allrightの今年一年はというと、私たちそれぞれとって、今までにやったことのない挑戦をつづけた一年だったように思います。
気になるひとに声をかけて活版のカードを作ったり、お店を開いてアートブックフェアにも出店してみたり。。
でも来年はもっと軽やかに、ちょっと散歩に出かけるような気分で、あたらしい事を実践できるようにしたい。
周りの人も巻き込んだり、はたまた私たちも巻き込まれたりして、良いなと心が感じる事をやっていきたい。
そんな願いも込めて友達やお世話になりたい人たちに一筆を添えてカードをお送りしました。

また、私個人のことで言うと、今年は毎朝同じ時間の電車に乗らないようになり、決まった出社時間もなくなって、以前より自分の中の違和感や体の変化にも敏感にもなった気がします。
移動や人と会うことが前よりも憚られるようになったからこそ、決まった慣習は後回しに自分の正しいと思う方で決められる。
社会全体がちょっとだけそういうふうにに変わっていって、
私自身も決まりにこだわりすぎず、体感で物事や考えをつかんでいくようなことが増えたように思います。
来年も自分の気持ちの向かう方向にぽんっと力を乗せるように、無理ない明るいエネルギーで進んでいきたいな。

みなさんは今年どうでしたか。
そして2021年はどんな一年にしたいですか。
私たちの進む新しい道の途中で、みなさんと出会えるよう願っています。

(松浦葉月)


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