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巻頭言は編集長の発案だった! ALL REVIEWSメルマガ巻頭言特別編 vol.1

多くの皆様にご愛読いただいております、メールマガジン「週刊ALL REVIEWS」。とうとうこの5月に、100号を発行することができました。これもひとえに毎週購読いただいている皆様のおかげです。改めて心より御礼申し上げます。

さて、このメールマガジンの巻頭には、必ず本にまつわる巻頭言が記されています。この巻頭言を執筆しているのは、ALL REVIEWSのファンクラブ「ALL REVIEWS友の会」の有志メンバー。執筆メンバーのことを知れば、よりメールマガジンも楽しんでいただけるのではないかと思い、100号発行を記念して巻頭言執筆メンバーのご紹介インタビューをお送りします。

第1回は、メールマガジン編集長でもあるhiroさんです。

聞き手:やすだともこ(ALL REVIEWS友の会)

巻頭言のモデルは「天声人語」

ーーhiroさん、とうとう100号ですね! インタビュー第一弾では、メールマガジン発行時から編集長を努めていらっしゃるhiroさんのお話をお伺いできればと思います!

hiro:よろしくお願いします。


ーーまずはお差し支えない範囲で、自己紹介をお願いします。

hiro:ALL REVIEWSサポートスタッフALL REVIEWS友の会両方の第一期生です。72歳年金生活者です。どのように本まみれで暮らしているかはブログをご覧ください。

※ALL REVIEWSサポートスタッフ:ALL REVIEWSに掲載する一部書評の校正を行うボランティアチーム


ーー毎日更新されてるんですよね。尊敬…。ペンネームの由来はありますか?

hiro:ペンネームhiroは実名からとりました。子どもの頃から家族には「hiroちゃん」と呼ばれていたからでもあります。
なお、某有名グループのHIROさんとは無関係です。上戸彩さんのファンだけど😅

ーーhiroさんは創刊号でご挨拶文を掲載されて、第2号が巻頭言デビューでしたね。巻頭言というのは、もともとメールマガジンのコンテンツのひとつとして構想はあったのでしょうか?

hiro:友の会活動を開始した当初から、週刊のメルマガがあると良いと思い、ゆいP(ALL REVIEWSプロデューサーの由井緑郎さん)にご提案しておりました。新規書評の紹介メール発行の計画が以前からあったようですが、巻頭言付きにすることを認めていただき、今の形で発行出来ることになりました。

※最初の半年の巻頭言はこちらでまとめて読むことができます


ーーなんとhiroさんのご発案だったんですね! 

hiro:巻頭言のモデルは某新聞の「天声人語」でした、つまり話題は自由。ですが、メルマガのもともとの趣旨を尊重して、ALL REVIEWSの書評にまつわる話題を「主に」取り上げることになりました。友の会のやりとりで使っているSlackで執筆仲間を募ったところ、応募くださる方がいらして感激しました。

巻頭言を書くと本を読む楽しさが100倍に!?

ーー最初はhiroさんはじめ5名で、1週間交代で持ち回りではじめたんですよね。

hiro:友の会の活動がもっともりあがることを期待していますので、その後押しになればとも思っています。巻頭言を書くと、対象となる本のことが、より明らかになり、本を読む楽しさが100倍になりますよ。


ーー私は先月初めて巻頭言を書いたばかりですが、取り上げる本や書評を見つけるために、ALL REVIEWSにある数々の書評を読んで楽しむ機会になるし、いろんな楽しみ方ができますよね。

公開前に執筆メンバーで読み合うのも楽しみのひとつ

ーーhiroさんは、取り上げる本の候補はいつごろ、どうやって決めていますか?

hiro:書く内容により千差万別です。なかなか決まらないときは、締切(固定的に決めてはいませんが月曜日朝くらい)の数時間前ということもあります。最近は慣れてきて、1週間前に決まることもあります。


ーーどんなテーマやジャンルの本をを取り上げることが多いですか?

hiro:自分の興味の赴く所なんでもありです。背伸びして、「書評の書き方」的なテーマも取り上げてます。


ーー99号は天文学でしたよね。話題の中国SF『三体』から『源氏物語』、プルーストの『失われた時を求めて』などなど、本当に幅広くて、素晴らしいですよね! さて、hiroさんはご自身の巻頭言をどんな方に向けて書かれていますか? 想定読者像、です。

hiro:自分と同じ、本の虫の一般読者です。


ーーメールマガジンは火曜日発行なので、月曜夜には同じ巻頭言メンバーの相互確認を経て、校了します。hiroさん担当の週は、だいたい何曜日から書き始めますか?

hiro:頭の中では前週の火曜日から、そして手元でメモを作りはじめ、原稿の形にするのは土曜日が多い。日曜日にブラッシュアップしてその夜か月曜日朝から、Slackで執筆仲間のコメントをいただきます。修正が入ることが多い。この過程も楽しいですね。


ーーコメントをもらうのを待つ時間は緊張しますが、コメントが入るとやはり「読んでもらえた!」ということで嬉しい時間でもありますよね。hiroさんは原稿作成時に心がけていることはありますか?

hiro:自分の思いを語るだけでなく、読んでいる人がどう思うかを想像しながら書く。

でも難しいです。私以外の執筆者の方々のものを読んで毎回勉強しています。これはありがたいです。


ーー何でも書いて良いと言われたら、何を書きますか?

hiro:逆に悩んで書けなくなるかもしれません。


ーー確かに(笑)少ししばりがあったほうがいいですよね。

本を読むことが人生そのもの

ーーそもそもなんですが、hiroさんが本好きになったきっかけってお伺いできますか?

hiro:子どもの頃、体が弱くて学校に行かずに、本を読むしかなかったから、というのをいま思いつきました。当たらずと言えども遠からずです。5人も姉兄がいたので、読む本がたくさんありました。


ーー本好きであることが、人生に影響を及ぼしたことはありますか?

hiro:本を読むことが人生そのものであると思ってます……


ーーか、かっこいい…

hiro:会社員だったときに、夜、仕事仲間と飲みながらの雑談で読書について話すことがあまりできずにストレスを感じたことがあるのですが、ALL REVIEWSに関わるようになって、本の話ができるようになって良かったなと思っています。

その感覚、本来の自分に戻れたという感覚を、できるだけ多くの、本好きから一時リタイアしていた人に伝えたいですね。


ーー本来の自分を取り戻せる感覚、まさに本を読むことが人生でありご自分であるんですね。そのALL REVIEWSといえば書評の宝庫ですが、hiroさんのお好きな書評家さんはいらっしゃいますか?

hiro:主宰の鹿島茂さん(笑)。そして須賀敦子さん。難しくて決められません。
書評対象の本がどう決まったかで、書評はガラリと変わると思っています。


ーー新聞の連載なのか、読書日記のなかの一つなのか…で確かにぜんぜん違いますね。日記といえば、もう私のなかではhiroさん!なのですが(笑)

hiro:ブログで読書全般に関する日記を書くことに取り組んでいます。過去の日記や手帖から読書記録を抜き出して昔の「ブログ」も書く試みもしています。『トーマス・マン日記』など有名人の日記を読んでそれと比べるのも楽しいテーマかなあ。


ーー日記を書く、読む、あらゆる角度から楽しまれているんですね。今後とも編集長、どうぞよろしくお願いいたします!

このインタビューシリーズ、まだまだ続きます。お楽しみに。
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【「ALL REVIEWS 友の会」とは】
書評アーカイブサイトALL REVIEWSのファンクラブ。「進みながら強くなる」を合言葉に、右肩下がりの出版業界を「書評を切り口にしてどう盛り上げていけるか」を考えて行動したり(しなかったり)する、ゆるい集まりです。
入会すると、日本を代表する書評家、鹿島茂さんと豊崎由美さんのお二人がパーソナリティーをつとめる、書評YouTube番組を視聴できます。
友の会会員同士の交流は、FacebookグループやSlackで、また、Twitter/noteで、会員有志が読書好きにうれしい情報を日々発信しています。
友の会会員の立案企画として「書評家と行く書店ツアー」、フランスのコミック<バンド・デシネ>をテーマとしたレアなトークイベントや、関西エリアでの出張イベント等が、続々と実現しています。2020年以降はオンライン配信イベントにより力をいれています。
さらに、Twitter文学賞の志を継承した「みんなのつぶやき文学賞」では、友の会会員有志が運営にボランティアとして協力。若手書評家と一緒に賞を作り上げていく過程を楽しみました。
2021年2月には、鹿島茂さんとの対談6本をまとめた『この1冊、ここまで読むか!超深掘り読書のススメ』が祥伝社より刊行されています。
本が読まれない時代を嘆くだけではダメだと思う方、ぜひご参加ください。
ALL REVIEWS友の会Twitter:https://twitter.com/a_r_tomonokai




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