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子供たちに「いちばんのりチケット」配布でスムーズに搭乗

子供たちに飛行機に乗る体験を楽しんでもらいつつ、混雑時でも混乱なくスムーズに搭乗してもらおうと、ANAは山形県の庄内空港で繁忙期に限り11歳以下の子供を対象に「いちばんのりチケット」という子供向けのチケットを配り、他の乗客に先駆けて優先的に搭乗してもらう取り組みを行なっています。

いちばんのりチケットと特製ステッカー

山形県の庄内空港はANAが羽田空港とを結ぶ便を運航していますが夏休みや年末年始などの繁忙期は山形に帰省する家族連れが多く、手続きに戸惑ったり親戚との別れを惜しんで出発が遅くなりがちです。

これを少しでも解消しようとANAは庄内空港で繁忙期に限り11歳以下の子供たちを対象に、「いちばんのりチケット」という子供向けのチケットを配布し、他の乗客に先駆けて優先的に搭乗してもらう取り組みを行なっています。

「いちばんのりチケット」は飛行機や荷物を運ぶコンテナ牽引車のイラストが描かれていて、搭乗手続きを行うカウンターで配布しています。チケットの端は切り取り線が入った引換券になっていて、出発時刻の25分前までに搭乗ゲートに着くと飛行機の絵が描かれた特製のステッカーと交換できます。また裏面には「はたらくくるまをさがそう!」という文字とともにトーイングカーや機体除雪車の写真が印刷され、待機時間でも子供が楽しめるようになっています。

この取り組みを発案したスタッフと庄内空港ビルマスコットキャラクターの「まめうさ」

この取り組みは庄内空港でのANAのグランドハンドリングを行なっている庄交コーポレーションのスタッフ10人が提案して実現したもので、去年のゴールデンウィークから初め、当初は配布した枚数が32枚だったのが、この年始では138枚と徐々に増えています。
家族連れのお客様を先に搭乗してもらうことで搭乗全体の流れもスムーズになっていることから、ANAでは他の空港でも同じ取り組みを行うことができないか検討することにしています。


(株)庄交コーポレーション 旅客課 工藤久奈さん
「お子様連れのお客様は搭乗ゲートでチケットを探すのに手間取ったりすることが多く後ろに並ぶお客様を待たせてしまうことも多いのですが、事前に搭乗してもらうことで係員がしっかり対応できるのでスムーズに搭乗していただけています。また自分のチケットを嬉しそうに持っているお子様の姿を見てとても嬉しく思います。早めに空港に来ていただきANAでの空の旅を楽しんでいただきたいと思います」