国際結婚の両家顔合わせ
日中国際結婚夫婦のallisです。国際結婚をする方、両家顔合わせってどのようにされるのでしょうか。おそらくどちらかの親がどちらかの国に来るのが一般的なのでしょうか。それともいっそうやらない、という方もいらっしゃるのでしょうか。
わが家は、中国人の彼と結婚するために「スペインから夫の母の妹(叔母)とその旦那さんが来る」になりました。
というのも、夫の両親は中国から海外に出たことがない人だったんです。もちろん中国語しか話せない。そして、夫のおばあちゃんも介護が必要な状況だったので、日本に来ることはできない。さあどうするか。世界を飛び回っている夫の母の妹(叔母)とその旦那さんが来ることになったんですね。
叔母の旦那さん(以下叔叔)は外資系企業に勤めていて、国際会議のために世界を飛び回っている人です。ちょうど数年前に中国からスペインに拠点を移していましたが、中国に帰るときなどに日本もよく来ていて、私も何回も会ったことのある人。適任じゃないかと白羽の矢が立ったんです。
さて、当日何語で話すかが問題ですね。ここが国際結婚。
私:日本語◎、英語△、中国語〇
夫(当時彼):日本語◎、英語〇、中国語◎、地方語◎
私の両親:日本語◎、英語△
阿姨:中国語◎、地方語◎
叔叔:中国語◎、地方語◎、英語◎
*地方語というのは、中国の方言です。標準語と大きく異なる言語なのであえて外だししました。
さあ、共通点探しです。英語のみ皆△以上ですね。私の両親は、中学校・高校で習った英語をもとに何とか単語は話せるくらいの典型的な日本人をイメージしていただければ。私は英語はそこまで話せるわけではないですが、コミュニケーションをとることはできるくらいの中国語が話せます。
ということで、基本は英語、そして時々私と夫(当時彼)が日本語と中国語の橋渡しをすることになりました。(そして何やら私に聞かせたくない話については地方語をしゃべっていました)
さあ、ようやく始まりました両家顔合わせ。場所は、私の実家にほど近いターミナル駅のホテルの鉄板料理屋さんです。
場に全員が集まりました。が、おっとここで剣呑な雰囲気が流れています。いたたまれない…!というのも、私の両親は中国人との結婚に反対していたんです。*今は良好な関係を築けています
そしてですね、これは200%、いや300%私が悪い。両家顔合わせであることを私が濁して伝えてしまっていたんですね…。いやあまりに反対されていたもので伝えにくくて伝えにくくて…。
どういうことかというと
・夫側(夫、阿姨と叔叔)は「もう結婚を前提に話をしに来ている」
・私の両親側は「結婚するかどうかのお伺いに来ている」
という前提が大きく違ってのスタートという…。アンジャッシュがコントを作れそうな、しかし当事者にとってはまったく笑えない状況だったんです。
さらに、追い打ちをかけるように私の母は体調不良でその当時デフォルトが不機嫌。うわー------。
過去の私をしばりあげるのは後にして、そんな会の始まりでした。
なので、まったくにこやかではない始まりを切った両家顔合わせ。叔叔が本当に救世主でした。さすが世界を飛び回りビジネスをする国際ビジネスパーソン。簡単な英語でのジョークを交えながらどうにか場をなごやかな方向へと導いてくれました。
ほっと一安心、少し場がほぐれてきたかなと思いきや、私の母からの質問が場の空気をぶった切ります。「日本と中国はかつて戦争をしていたが、どう思うか」
叔叔はたしか「過去のことは過去のことで、未来をどう築くかどうかが大切である」と答えていた気がします。あれ、違うかな。それは国の話で個人はまた別であると言っていたのかな。記憶が曖昧です。
この質問に私はとてもとても冷や汗をかいたのですが、帰宅後母に真意を聞いたところ、「もし私が結婚をするのであれば避けては通れないことだから結婚前にこれだけは聞こう」と決めておいてくれたとのこと。実は私のことをよく考えてくれたからとのことだったんですね。あーどきどきした。
まあ、そんな感じで心臓がばくばくしながら、両家顔合わせは終わりました。最後に記念撮影を1枚パシャリ。うちの両親笑ってないー---!
さて皆様お分かりかと思いますが、家に帰った後、私の両親から徹底的に絞られました。私が悪いです。私が悪かったのです。全会一致です。
ちなみに、夫の両親と私の両親が初対面したのは、日本でやった結婚式の2時間前でした。
皆様両家顔合わせの前は、両親との前提条件をそろえるところからお始めくださいませ。
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